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公開日:2021年7月12日

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「人間国宝コーナー」を設置します。

 香川漆芸では、これまで6名もの人間国宝*を輩出していますが、このたび、香川県漆芸研究所では、研究所が所蔵するこうした人間国宝の手による第一級の漆芸作品を、常時ご覧いただけるよう、香川漆芸ホール内に「人間国宝コーナー」を設置することとしました。
 その第一弾として、いずれも本年度に県内の個人の方からご寄贈いただいた音丸耕堂と磯井如真の2作品を特別展示します。

〈参考〉
*「人間国宝」は、正式には「重要無形文化財保持者」といい、重要無形文化財に指定された「わざ」を高度に体現しているとして認定された、その「わざ」の保持者を指します。

展示作品

音丸耕堂 「彫漆色紙筥 昆虫譜」昭和13年(1938) 縦31.0×横27.5×高6.0cm
 面取り、隅切りをした被せ蓋造りの色紙箱で、色漆を塗り重ねて文様を彫り表す彫漆技法により様々な草花や昆虫を表現しています。元来、漆の色彩は、天然顔料による朱、黒、黄、緑、褐色に限定されていましたが、耕堂は、いち早く新材料のレーキ顔料を取り入れ、かつてないほど豊富な色彩表現の領域を広げ、画期的な漆の色彩の革命をもたらしました。この「彫漆色紙筥」は、その出発点となった記念碑的作品です。
 この作品は、吉田堯運氏(丸亀市)が所蔵していたものをご遺族の方からご寄贈いただきました。

音丸耕堂音丸耕堂 「彫漆色紙筥 昆虫譜」 撮影:高橋章

 

 

磯井如真 「蒟醤 喰籠 遊禽之図」昭和33年(1958) 径12.5×高13.6cm
 磯井如真は、昭和33年3月1日、宮内庁に「蒟醤 草花文 喰籠」を納めていますが、この作品はその代替品として並行して制作されました。
 甲を丸くとった器胎の素地は、檜材を八角に組み合わせて積み木状に積み重ねた素地を内側から刳り出しており、底部には竹網代をはめ込んで固定しています。黒の地に朱の線彫り蒟醤で、蓋には飛翔する鳳凰を、器胎全面に草花文を配置し、その輪郭線を丸剣彫りで、細部は角剣を用いて使い分けています。
 この作品は、松﨑剛氏(高松市)が所蔵していたものをご遺族の方からご寄贈いただきました。

磯井如真磯井如真 「蒟醤 喰籠 遊禽之図」 撮影:高橋章

設置期日

令和3年7月16日(金曜日)

会館時間

午前9時~午後5時

設置場所

香川県文化会館 1階 香川漆芸ホール

高松市番町一丁目10番39号

入場料

無料


 ※新型コロナウイルス感染症の防止対策にご協力の上、ご観覧いただきますようお願い申し上げます。

このページに関するお問い合わせ

政策部漆芸研究所

電話:087-831-1814

FAX:087-831-1807