ここから本文です。
1月21日(金曜日)香川漆芸ホールにて「華麗なる蒟醤の世界 太田加津子展」が始まり、同日13時からは太田加津子氏にゆかりの深い当研究所技師 辻孝史氏による1回目のギャラリートークを開催しました。参加者は漆芸研究所の研究生や一般の方約30名に、コロナ対策を行ったうえでご聴講をいただきました。
辻氏によると、太田加津子氏は二十歳の頃より磯井如眞に師事。当時の漆芸は男性ばかりの世界で、太田氏は女性漆芸家として草分け的な存在でした。太田氏の作品の特徴は、香川漆芸に継承される玉楮象谷の線彫り・磯井如眞の点彫りを基本に忠実に習得した彫りの技と、丸剣と角剣を使い分けた豊かな表現力です。蒟醤の色埋めでは、配色に細やかな変化をつけたり、色分けによって動きを表現するなど様々な工夫が施されているそうです。
次回のギャラリートークは、2月16日(水曜日)13時30分より香川漆芸ホールで、重要無形文化財保持者(人間国宝)大谷早人氏をお招きして行います。申込み不要、参加費無料です。
このページに関するお問い合わせ