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公開日:2020年12月10日

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常設展示 第2展示室~第10展示室

第2展示室「木造船の造船所の再現」

岡山県の造船所を参考に、木造船製作現場を再現しています。前方では船の中棚にする杉板を火であぶって曲げています。その後方では曲げた片方の中棚をカワラ(底板)に取り付けています。日向弁甲と呼ばれる宮崎県南部の飫肥地方の柔らかく水に強い杉材を使ってつくられました。


木造船製作現場の再現風景

第3展示室「近世瀬戸内の廻船」

小さな木造船は、時代とともに荷物をたくさん積めるよう大型化し、江戸時代には海運が盛んになり、廻船と呼ばれる船が活躍します。第3展示室では、廻船模型や軍船模型、船中道具などを展示しています。


廻船模型や軍船模型


テーマ展展示風景

第4展示室「宇高連絡船、機帆船が走る」

阪神工業地帯をはじめとする近代工業の発展や瀬戸内海の物流を支えたのは、石炭・塩・石・ミカンなどを運んだ機帆船でした。機帆船は帆とエンジンの両方を備えた洋式船です。全盛期は戦後から昭和40年頃までで、第4展示室では機帆船のデッキを再現し、船の操舵を体感したり、霧笛を鳴らす体験をすることもできます。また、瀬戸内海で活躍した機帆船の写真や模型も展示しています。
24年度からは宇高連絡船に関する資料の展示をはじめました。


再現された機帆船のデッキと機帆船模型


宇高連絡船展示コーナー

第5展示室「櫓屋、エブリ大工の仕事と道具」

櫓・櫂・舵は、木造船を動かすためには欠くことができない道具でした。また塩田で使われたエブリも香川県の代表的な産業であった塩業(入浜式塩田)を支えた大切な道具でした。第5展示室では、今はほとんど見ることができなくなってしまった櫓舵大工(櫓屋)やエブリ大工がつくった製品や道具を紹介しています。また屋外には入浜式塩田の沼井などを展示しています。


塩田用具(香川県内各地)


櫓・櫂・舵(瀬戸内各地)

第6展示室「塩飽の石工用具」

備讃瀬戸には、小豆島や北木島など花崗岩の産地や豊島石(角礫凝灰岩)の産地など石材産地が点在しています。塩飽諸島広島(丸亀市)の甲路、青木も庵治石と並ぶ花崗岩(青木石)の産地です。第6展示室では、広島の丁場(石切場)で用いられたノミやヤ、ゲンノーなどの採掘用具や原石を運ぶのに使われたオオデコ、マタ、カキボーなどを展示しています。


広島(丸亀市)の石工用具
第6展示室展示風景

第7展示室「槍屋と讃岐の農具」

讃岐は古くは下川津遺跡出土の犂、近代では特許農具「串田式正常田植器」の製造などで知られる農具の先進地域でした。第7展示室では、サキンガ(先鍬)やウシンガ(犂)、ウマンガ(馬鍬)などの農具や六尺棒、トギリ棒などの担い棒を製造した槍屋用具を展示しています。


槍屋用具とウシンガ(香川県内各地)


担い棒とサキンガ(先鍬)(香川県内各地)

第8展示室「船のルーツをさぐる」

和船は棚板構造という大板を船釘でつないで造ります。そのルーツをたどると刳船(丸木船)や筏船につながります。第8展示室では、秋田の刳船や対馬の筏船、佐渡のたらい船などを展示しています。


筏船(対馬)・刳船(秋田)・たらい船(佐渡)


古代船模型・打瀬船模型など

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