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公開日:2022年5月18日

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知事記者会見 令和4年5月16日(月曜日)

知事定例記者会見録

  • 日時:令和4年5月16日(月曜日)13時00分から13時48分
  • 場所:香川県庁本館9階 県政記者室
  • 作成:広聴広報課

【35分30秒付近の記者の質問を次のとおり訂正します。】
誤)…先週ですね香川県を含む29の知事の方から、…
正)…先週ですね香川県を含む28の知事の方から、…
 

報告項目


・先月の交通事故について
・感染防止対策の徹底について

 

報告事項


知事:まず、先月、4月の交通死亡事故につきまして、2件発生しており、残念ながら月間ゼロという目標は達成できませんでした。お手元に4月のマンスリーレポートをお配りしておりますので、これに基づいて若干、御説明したいと思います。
4月、お二人の方がお亡くなりになりましたが、中でも、4月2日高松市内で発生した交通死亡事故を基にして、再発防止のための注意点などをお伝えしたいと思います。この事故は、夜中、川沿いの土手を上っていた自転車が、運転操作を誤って、道路から法面に転落するという事故が発生し、お亡くなりになられたケースであります。今年に入って自転車の転落による死亡事故2件目であり、この事故を踏まえまして、自転車の道路外への転落事故における教訓といたしまして、「被害者とならないため」に、以下のような点に気をつけていただきたいと思います。なお、1件目は2月の5日に田んぼに高齢の男性の方が転落したものであります。まず、夜間は要注意ということであります。夜間は昼間とは違い道路と法面などの境目が見えにくくなりまして、自転車が道路から転落する危険性が高まりますので、夜間の運転には注意をいただきたい。道路外への転落を防止するために、夜間は必ず自転車のライトをつけて周囲の状況をよく確認し、ハンドル・ブレーキ操作を慎重に行うなど、注意して走行していただきたい。また坂道や狭い道などでは自転車から降りて押すなど、危険を回避する行動をとっていただきたいと思います。
次に、「自転車安全利用五則」、5つのルールの遵守についてであります。自転車は免許もいらない便利で手軽な乗り物でありますけれども、道路交通法上は、御案内のとおり「車両」と位置付けられておりまして、交通ルールを遵守しなければなりません。利用にあたって、被害者や加害者とならないためにも、特に守るべき重要なルールとされている、「自転車安全利用五則」というものがあります。一つには自転車は車道が原則であって、歩道は例外であります。2番目に車道は左側通行、3番目に歩道は歩行者優先ということで、車道寄りを徐行していただきたい。これは歩道を使う場合ということであります。4番目に、飲酒運転禁止または交差点での信号遵守など安全ルールを守っていただきたい。5番目に子どもはヘルメットの着用、この実践・徹底をお願いしたいと思います。ヘルメットの着用につきましては自転車が転倒したり、また衝突した場合に、頭部に大きなダメージを受けるリスクがありますので、年齢を問わず自分の命を守るためにも、できるだけヘルメットを着用していただければと思います。この後、このマンスリーレポートを県ホームページにアップいたしますので、報道の皆さまにおかれても、交通死亡事故抑止に向けた啓発にぜひ御協力いただければと思います。
2点目に、感染防止対策の徹底についてであります。新型コロナ感染症に関しまして、本県におきましては、4月下旬以降、新規感染者数は減少傾向にございましたけれども、ゴールデンウィーク後半、5月6日に新規感染者数400人を超え、翌5月7日に510人と過去最多となるなど、再び増加傾向となりましたが、先週後半から400人を下回って推移しており、この増減の繰り返しの中で、現時点では、若干、減少に転じているのではないかと考えております。
一方、医療のひっ迫具合を示す指標につきまして、確保病床使用率は20%前後で推移し、重症確保病床使用率はゼロが続いておりまして、医療提供体制が十分に確保され、医療が必要な方に適切な対応ができている状況にあるものと考えておりますけれども、今後の感染状況を引き続き慎重に見極める必要がありますので、これを踏まえ、先週13日には持ち回りでコロナ対策本部会議を開催し、現在の「感染拡大防止対策期」を6月5日まで継続することとしました。
県民の皆さまには、引き続きお一人お一人が油断せず、感染防止対策の徹底について、高い意識を持っていただきたいと思います。繰り返しのお願いになりますけれど具体的には三つの密の回避、人と人との距離の確保、不織布マスクの着用などの基本的な対策の徹底、また、手洗い・手指消毒、共用部分の消毒の徹底、のどの違和感など普段と違う症状があれば、通勤、通学、外出等を控えていただきたい。また感染対策が徹底された「かがわ安心飲食認証店」などを利用していただきたい。会食の際は、飲食店だけではなく、御自宅などでもいろいろな親族等が集まるような場合も含めて、同一グループの同一テーブル4人以内、2時間以内、会話時は不織布マスクを着用していただきたいと思います。検査の関係では、感染の不安を感じた場合、無料検査を5月末まで引き続き実施しておりますので、積極的に御利用いただきたいと思います。
また、重症化リスクの高い御高齢の方、基礎疾患のある方にお会いになる方、その基礎疾患のある方と御本人は、やはりいつも会う方と、少人数で会っていただきたいと。高齢の方、基礎疾患のある方に会われる場合は、会われる人の方は、事前にワクチンの接種、3回目接種、あるいは無料検査などによる陰性確認も行っていただきたいと思います。
また、学校部活動におけるクラスターが依然として発生しております。児童・生徒、保護者の皆さま、また教育関係者の皆さまにも引き続き、御理解・御協力をお願いしたいと思います。事業者の皆さまにもテレワークの活用などによる、人と人との接触の低減、ドアノブなど共用部分すべての消毒のそうした部分、共用部分すべての消毒の徹底、発熱等あるいはのどの痛みなど普段と少しでも違う症状がある場合の従業員の出勤抑制などについてお願いしたいと思います。
ワクチン接種につきましては、VRSによりますと5月12日時点の本県の3回目接種の接種率、55.33%となっており、全国平均の同時点、55.19%と同水準となっておりますけれども、年代別に見ますと全国的に共通でありますけれども、若い世代の接種率が低い状況にあります。この3回目の追加接種にはオミクロン株に対しても、低下した発症予防効果などを回復させる効果があり、コロナ後遺症のリスクが低いとの報告もあることなどが、国において示されておりますので、希望される方は早めに予約、接種をお願いしたいと思います。
なお、県において、5月末までの土曜・日曜に広域集団接種センターを県庁21階に設置しておりまして、昨日までに789名の方が同センターで接種いたしました。予約なしでの接種が可能でございますので、企業・団体に所属される皆さまも、ぜひこの機会に接種を検討いただきたいと思います。
県といたしましては、1日も早く日常生活または社会経済活動を回復できるよう、国、各市町とも連携し、感染拡大の抑止、また保健医療提供体制の確保を通じて、県民の皆さまの健康、暮らしを守れるよう、全力で取り組んでまいりますので、引き続き御理解、御協力をお願いいたします。

 

質問項目

1.新型コロナウイルス感染症について
2.瀬戸内国際芸術祭2022について
3.知事選について
4.新型コロナワクチンの4回目接種について
5.物価の上昇について
6.公共交通について
7.香川県ネット・ゲーム依存症対策条例に係る訴訟について

 

質問事項

幹事社:幹事社から2点質問です。1点目、新型コロナウイルス対策について、先ほども言及がありましたけれども、直近の状況を踏まえて今後の感染状況をどのように予想されますか。また、感染対策と経済社会活動の両立、これを今後どのように、成り立たせていくおつもりか伺わせてください。
2点目は瀬戸内国際芸術祭についてです。春会期が間もなく18日に閉幕しますけれども、これまでゴールデンウィークなど、今回の会期中の来場者の数をどのように評価されますか。またコロナ対策という意味で、感染防止の取り組み、この成否を現時点で、どうお考えかお聞かせください。

知事:感染状況について、先ほども申し上げましたけれども、全国的にはやはり大型連休の期間中、旅行・帰省などで人の移動が増え、会食の機会も多かったことから、全体として増加傾向になっているものの、地域的にはすでに減少をしているような地域も見られるなど、その感染状況は、地域によっては差が生じております。本県におきましては、5月6日に400人を記録し、5月7日に510人と過去最多となるなど、増加傾向が再び見られましたけれども、先週後半、400人を下回って推移しております。いわゆる大型連休の影響を昨年の場合と比較してみますと、昨年度は5月6日に連休終了ということになっておりますが、それ以降、新規感染者数は増加傾向をたどりましたが、その後、昨年の5月12日をピークに減少しており、今年度も連休に伴って増加しているという傾向は同様でありますし、また、その後減少に転じているという点も共通するのではないかと考えられますけれども、全体としては、なお予断を許さないものと考えております。こうした感染対策と、経済活動・社会活動の両立というのは大変いろいろ難しい問題がございますけれども、まず、観光業界の関係者が国に対して、インバウンドの復活等、外国人観光客の受入れの再開の要望がなされ、また水際対策につきまして総理から、6月には他のG7諸国並みに円滑な入国が可能となるよう緩和していきたいとの発言もあり、いわゆる入国者数の上限を引き上げる方向で調整しているものと承知しております。
国においては、有識者会議も開いて地域医療体制の確保、あるいは緊急事態宣言を含む行動制限のあり方などを議論して、6月に結果を取りまとめる予定と聞いておりますので、まずは、引き続きこうした国における議論の報告を注視していきたいと思います。両立の手法という意味では、例えば、飲食店で認証店のように、感染対策が徹底されている店舗が増えるということで、クラスターが抑制され、県民の皆さまに安心して飲食店を利用していただくことが可能となっていけば、それが社会経済活動の回復、活性化に寄与していくのではないか、そういった好循環が生まれるのではないかと考えておりまして、そういう意味から安心飲食店認証制度の普及に引き続き、努めてまいりたいと考えております。
いずれにせよ、県民の皆さまお一人お一人が油断せずに、感染防止対策の徹底について高い意識を持っていただくことによりまして、以前のような日常の生活、社会経済活動に近づけることができるのではないかと考えておりますので、やはり県民の皆さま、事業者の皆さまに、引き続き、感染対策の徹底について、御理解・御協力をお願いしたいと思います。
次に、瀬戸内国際芸術祭についてのお尋ねでございますけれども、まず来場者数の評価ということでございますが、春会期、コロナ禍での開催となり、芸術祭における新型コロナウイルス感染症対策の指針に沿って、適切な対策を講じながら、魅力的なアート作品あるいはイベントの数々を展開しておりますけれども、ゴールデンウィークを中心に多くの方々にお楽しみいただけたものと考えております。この芸術祭は、アートを道標とした地域活性化の取り組みでありまして、以前から繰り返し申し上げておりますように、来場者数自体を目標としているものではありませんので、この来場者数について、評価をする事柄とは考えておりませんけれども、今後、また夏会期に向けて安全・安心に、できるだけ多くの方に御来場いただけるよう、また準備に万全を期してまいりたいと考えております。データとしては、これまで発表しているとおりでございます。また、そうした感染防止策の取り組みの可否についての評価ということでありますけれども、先ほど申し上げた指針に沿って、飛沫抑制、手洗い・消毒、換気の徹底、密集の回避、さらにはスタッフの健康管理などの対策を徹底し、島ごとの実情に応じて、港の周辺や作品受付でも、検温等の対策を適切に実施することとしておりまして、また会場の島で、島嶼部で有症状者が発生した場合、実行委員会本部に配置しております看護師さんによるオンラインでの指導のもと、チャーター船の活用などにより、密にならない形で本土側に移動すると。そして身近な医療機関への相談等をお願いすることとしておりますが、これらに加えて、体調不良時には、来場を控えることなどを、あらゆる機会を通じて周知しておりまして、そうしたことから、これまでに会場の島内での症状のある方の発生は、現時点まででは、1件のみでありまして、その際には、指針どおりチャーター船で本土側に移動し、医療機関を受診することができたと思っております。
この芸術祭は、風通しのよい屋外で作品鑑賞を行う機会が多いものであって、屋内の場合でも大声を出すことはあまり想定されないため、クラスターが発生することは考えにくいと思っておりますが、実際に開幕以降、そうしたクラスターが発生する事例は出ていないところであります。こうしたことから、これまでのところは、適切に感染防止対策を実施できているものと考えております。
今後とも、指針に沿った対策を確実に実施してまいりたいと思いますが、やはり来場者の方には、医療体制の脆弱な離島に行くという自覚を求めたいと思っておりまして、引き続き、島民の皆さまあるいは自らの安全のために、まず、自宅やホテルで検温等を行って、体調不良であれば、来場を控えていただきたいということ。また、実行委員会の方としても、有症状と思われる方には、受付で鑑賞をお断りすることなどについても、周知をしてまいりたいと考えております。感染防止の取り組みについてはそのような考えでおります。

幹事社:瀬戸芸の方に関してですけれども、島内で発生されたのが1件のみですと、現時点で。これは知事としては、思っていたよりも少ないなという印象でよろしいんでしょうか。

知事:開幕の前に一定の仮定の試算、これは県外からの来場者の発症といいますか、症状があるというわけではなくてベースとしては感染者のそれぞれの地域ですね、東京なら東京での感染者数の率をケース分けして、あてはめていって、想定したわけです。これはやはり、どの時期をそういう計算のベースにするか、この第6波の一番多かった時期で考えるのか、もう少し平準化したところで考えるのかで違うと思いますけれども、いろんな意味で感染拡大によって鑑賞、来場が難しくなると。あるいは、この会場について特別に延期等の対応も考えなきゃいけないということにはならなかったということで、そういう意味では、この指針が適切に機能して、ここまで来ることができたのではないかと思っています。
 
記者:まず、次期知事選についてお伺いします。先週、この場で池田豊人さんが正式に立候補の会見を開きました。池田さんは浜田知事の県政運営を評価されて、引き継いでいきたいというような趣旨の発言がありました。こういう記者会見を受けて、改めて知事として、池田さんが候補に名乗りを上げたことについてどう受けとめておられるかということと、後継指名というかですね、そういうことを御意向としてする予定はあるんでしょうか。この点についてまずお聞かせください。

知事:まだ選挙戦っていうこと、その時期ではないと思いますけれども、既に日程も決まっております。そうした中で特定の候補予定者の方についてですね、このような場で言及することは避けるべきだと思っております。いずれにせよ知事の職務といいますか、果たすべき役割というのは、私、2月議会の時にも申し上げましたけれども、駅伝に例えられるところがあって、そのたすきをですね、いかに円滑に繋いでいけるか、またそれを受け取る方も円滑に受け継いでいただきたいと、そのように思って2月の時点で次の選挙に不出馬ということを申し上げましたけれども、長い駅伝の区間を走り続けていただきたいと。それによって県勢をさらに発展させていただきたいと。この後の候補者の方には、そういうことを祈念しております。

記者:今、こういう場では特定の候補者についての言及は避けたいという御意向でしたけれども、例えば知事選が近づいてというか、公示がされて、いろんな街頭演説とかも開かれると思います。例えば昨日ですね、参院選でいうと知事は自民党の磯崎先生の事務所開きについて御出席をされて御挨拶もされました。今後、どなたがどうというわけではないんですけれども、知事選が時期になればそういうこの方がふさわしいんじゃないかというような御発言とか、そういう御意向はあるんでしょうか。

知事:これは特定のそれこそ候補者、選挙の時期も近い、そういう国政選挙の候補者の話になるので、その誰々がっていうようなことは言及を差し控えたいと思いますけれども、私の政治活動としてですね、そうした昨日のような行動も、もちろんとっているわけで、自ら判断して行っておりますけれども、それをあらかじめ、それこそこうした場で誰について応援とかそういうことが考えられるというようなことは、結局その人を支援するということをこうした場で明らかにするのと同じことになりますので、その点についても恐縮ですけれど差し控えたいと思います。

記者:ちょっと言っている意味がよく分からないですけれど、今の現職の知事がどう次期知事選を見ているのか、例えばどなたがふさわしいのかっていうのは県民にとって非常に重要な判断材料になるかもしれませんし、関心事だと思いますので、そういう意味で聞いたんですけれども、その点についてはこの場では言及できないということでしょうか。

知事:これはあくまでも現在の知事としての会見でありまして、今御指摘の点はですね、いわゆる政務、政治活動の部分であって、この場で言及すべきことではないと思っております。

記者:あともう1点すみません。瀬戸芸についてなんですけれども、知事は来場者数で瀬戸芸自体の価値というかを評価すべきではないという御認識をおっしゃいました。改めてなんですけれども、この瀬戸芸が香川県にもたらすメリットといいますか、一番最大のですね、瀬戸芸が県の利益に資することというのは何なんでしょうか。そのあたり、知事のお考えをお願いいたします。

知事:利益というと経済的な効果というようなことになってしまいますけれども、それも瀬戸芸そのものの目指しているところとはちょっと違うんじゃないか。いつも会期終了後に日銀の御協力なんかもいただいて、経済効果を試算しておりますけれども、やはりアートの力で現代アートということになりますけれども、あるいはその他のいろんなパフォーマンスも含めて、島の皆さまと一緒に制作から取り組んで、そしてそれを多くの方が、固定的なファンの方もいらっしゃって、毎回お見えいただいている方もいますけれども、そうした方々がお見えいただく中で、この地域の素晴らしさというものを地域の人も再発見して、そして島のおじいさんおばあさんが元気になっていただきたいと。そういったことを通じて、また人が移住といいますか、定住していただければですね、本当にその活性化に繋がりますし、現に休校をしていた小学校等がですね、再開するというようなことも生じております。そういうのはかなり具体的な話になってしまいますけれど、やはり地域の活性化、島の活性化と、一言で言えばそういうことになろうかと思いますけれども、それをアートの力で取り戻そうとしている。我々もそれができればですね、香川県にとっても大きな、なんて言うんでしょうか、恩恵というか、皆さんそれを喜んでいただいて地域の発展にも繋がるのではないかと思っております。

記者:4回目のワクチンというのが5月末ぐらいから、国の方でも始めるというような話がちょっと出ているようではあるんですけれども、今のところ基礎疾患とかですね、そういった方に限定して打つというような話になっているかと思うんですけれども、他地域では、例えばこれまでも医療従事者への接種とかっていうこともされてきたかと思うんですけれど、そのあたりをされる考えとかというのはあるんでしょうか。

知事:まず今の点についてですね、国の方でまずそもそも4回目の話を医学的にどう考えるのかという点について、先月末、連休前にワクチン分科会が開かれて、4回目接種について特例臨時接種としてまずその実施が了承されたと。基本的に3回目の完了から5カ月以上経過した60歳以上の方及び18歳以上60歳未満の方のうち基礎疾患があるなどの重症化リスクが高いと医師が認められる方を対象に、早ければ5月の下旬から実施するという方針が示されております。これを受けて高松市等でも、そうした実施についての発表がなされておりますけれども、対象者そのものについては国において、引き続き様々な情報を収集しながら検討が行われるとお聞きしておりますので、その検討結果、今御指摘の点も含めてですね、できるだけ早く示していただきたいと考えております。この4回接種の対象者数、どこまで含めるかという範囲の問題がありますけれども、おおむね各市町が現時点で想定している人数としてはどうかということをお聞きしたところ、現段階での各市町の見込み数の合計は県全体で約33万人程度と見込んでおります。これは当然、基礎疾患を有する方からの申し出の状況などによって増減する可能性があると思います。4回目接種の実施にあたってはですね、県としても各市町に対し、4回目の接種が円滑に進むよう、情報提供あるいは他県の事例の紹介などによって、接種率の向上に繋がるよう、実効性が上がるよう支援を行ってまいりたいと考えております。

記者:その一方でですね、3回目までのワクチン接種も先ほど55%ということをおっしゃっていて国からのワクチン供給というのも一定程度あるかとは思うんですが、他地域でワクチンが余ったら廃棄しているという例もあると思うんですが、県内ではそういった例っていうのは特段ございませんでしょうかという確認で恐縮なんですが。

知事:現時点はそういった例は確認できておりません。

記者:物価の高騰についてお伺いしたいんですが、全国的な状況でもありますが香川県内においても原材料価格の高騰ですとか、あるいは円安の影響ということで、いろんな事業者などにも影響が出てきているかと思うんですけれども、こういった事業者などについて県として支援をしていくっていうようなことはお考えというか、そういうことを検討していくようなお考えというのはあるんでしょうか。

知事:現在の状況をまず適切に把握していく必要があると思っていまして、様々な経済的な問題、御指摘のような物価上昇というものだけでなくて、コロナ感染症の問題から生ずるもの、あるいは国際情勢の影響といったところ、様々な問題があろうかと思っております。そうした問題については常に状況を把握して、必要があれば定例の議会においていろいろ検討の上、議会にも対応をお諮りしていくことになろうと思いますけれども、現時点で具体的にどういった点に着目して、どのように展開していくのかっていう点は、まだ確たるものが、お示しできるようなものはございません。

記者:各部であったり課にもまたがるような話ではあると思うんですけれども、知事の方からそういう各部とか各課に対して、状況を注視するようにだったりとか、影響を把握するようにといったような指示を出しているとかっていうことはあるんでしょうか。

知事:今、物価高騰に限らずですね、経済対策として国の方から地方創生臨時交付金の財源についてもですね、手当をしていただくということを聞いておりますので、そういった状況も踏まえて、各部において所管するそれぞれの分野における課題を、どのような対策を要するのか、これは常にやっていることでありますけれども、現段階ではそうしたいわゆる臨時交付金も視野に置いてですね、各部において検討しているところだと思います。

記者:公共交通についてお伺いしたいんですが、先週ですね香川県を含む28の知事の方から国土交通省に対して地方路線の維持っていうようなことを求めるような、緊急提言というのが行われておりますけれども、この緊急提言に名を連ねるにあたっての香川県の現状だったり、その名を連ねるにあたっての知事の狙いっていうのをお聞かせいただけますでしょうか。

知事:地方公共交通の問題はかねてからの問題であり、特に鉄道あるいはバスもそうですし、本県の場合は海上交通の問題も含まれるわけでございますけれども、いかにその生活、あるいはまた産業面での影響も踏まえてそうした機能を維持していくか、これについてどのようにまたそれぞれの主体が役割を分担していくのか。これはずっと議論があるところで、国においても様々な法制化等も行っております。そうした中でやはり今回の論点は、収支の採算をある路線ごとにいわば切り取るというと言葉が悪いですけれども、どこかで何線ということで区切って、その営業収支はこうであるというようなところが明らかにされて、それを元にこの路線が必要だ、あるいはそれほど必要でないというような議論にどんどん進んでいくということは、これはまず特に鉄道網の場合はですね、採算の取れるところだけ走っていればいいというものではなくて、やはり全体が繋がって、赤字路線であっても全体が繋がってその機能が果たされているのではないかと。従って単に路線の収支だけをみてですね、一定の水準であれば、水準以下であれば廃止または代替交通手段を検討というような、機械的なやり方は今後の地方、あるいは日本全体の各地域の活性化を阻害するといいますか、そういう問題に繋がってしまいますので、そこら辺は十分慎重にまた国の役割というものも、これはもう本当に大きなものになりますけれども、むしろここまでの流れとしてはですね、バス等も含めて、そういった路線の廃止についての手続きをむしろ簡略化してきているわけですね、これまで。その点についても、法律上そうだから届け出ればOKだっていうようなことで進めていくのは、どうなんだろうかと。対象となる交通機関をどう考えるかによっても、かなり違ってくるわけですけれども、ヨーロッパなどの例をみると、鉄道を中心として地域交通というものを支えていくというような、それにある程度成功している例もみられますけれども、その場合は私が知るところでは、一定の負担というものを、これは日本流に言えば国税か地方税かという話が出てきますけれども、そうしたものをやはり前提としなければ、成り立っていかない部分があるのかなと。そういうところまで議論していくというのは、非常に時間もかかるかとは思いますけれども、拙速にですね、事業者の収支のみで、判断していくということはやはり避けていただきたいと思っております。

記者:今、収支の話がありましたけれども、JR四国の方では先週にですね、来年の春を目途に全路線で値上げということも、打ち出しているというか、明らかにしておりますけれども、こういったことも影響はしているということなんでしょうか。

知事:それはいろいろな議論をこれまでも重ねているわけでありまして、この運賃の値上げ幅などは今後検討するとされているようでありますけれども、やはり実際に値上げが実施されれば、通勤、通学など日常的にJRを利用されている県民の皆さまに影響も懸念されるところでありますので、JR四国に対しては地域や利用者の理解または納得が得られるよう、また中期経営計画に基づいて徹底した経営努力を行っていただいて、また本当に運賃改定が必要だというその必要性、あるいは値上げ、料金改定による利益をどのように利用者の利便性向上、あるいはネットワーク維持に繋げていくかなどについての説明等も必要だと思っております。県としては、鉄道を中心とした持続可能な公共交通ネットワーク、この構築を目指して、一昨年来、各市町や事業者等とともに「香川県における鉄道の利用促進方策」を策定しておりますけれども、これに沿って、引き続き、県としては利便性向上や利用促進等に取り組んでいきたいと思っております。

記者:知事選について特定の後継者指名するのは、こういう場では避けるべきというお考えを賜りましたが、それとは別に事実として、池田さんから立候補を予定しているとの挨拶は受けられましたでしょうか。あるいは別の候補者から受けられましたでしょうか。

知事:特定の方との何ていうんでしょうか、やりとりといいますか、面接があったかどうかっていう点については、私のいわゆる公務の動静というものは明らかにしておりますけれども、政治活動に特に含まれる部分については、従来から公表をしておりませんので、私自身が面識があるかないかと聞かれればもちろんありますけれども、それが挨拶とかあるいは、どういうお話をしたのかっていうようなことに至るようなところについてはですね、やはり控えさせていただきたいと思います。

記者:冒頭でも知事の方から4回目のワクチン接種について御発言ありましたけれども、高松市の方では、今月下旬から始まるということですけれども、県の方として各市町の接種のスケジュールとかを取りまとめていらっしゃったりすれば、それを教えていただけますでしょうか。

知事:ヒアリングというか市町ごとに、どういう体制状況なのかっていうのは伺っておりますので、それを私どもの方からまとめてっていう形にできるのかどうか、主体はいずれにせよ各市町でありますので、早ければ5月下旬から接種開始しているところもあると聞いておりますけれども、状況についてですね、どのような形でお示しするのがいいのか、我々の方も県の方の取りまとめというのも、ちょっと違うのかなという気も正直いたしまして、高松市は高松市で今すでに発表されておりますし、そちらが第一義的には公表なりすべき主体だと思いますけれども、少し今後の対応についてですね、各市町においてそれぞれどのように発表していただくのか、あるいは少し簡便な取りまとめを県の方でした方がいいのか、少し伺ってみたいと思います。

記者:本日、ゲーム条例の口頭弁論がありまして、そこで原告側が訴えを取り下げました。これに関してコメントや受けとめ等あれば教えていただきたいです。

知事:通常の口頭弁論が行われて、訴訟が進行していると聞いておりますけれども、その取下げについて裁判所の方からこちらに対して、取下書の送達がございました。訴えの取下げというのは、法律上は被告が、県側が準備書面の提出等をした後は、その同意がなければできないこととなっております。私どもとしてはこの点に関して代理人弁護士とも相談して、訴えの取下げには同意しないという考えであります。

記者:ゲーム条例の関連で、「訴えの取下げに同意しないという考えでおります。」すいません、その理由というのをちょっと教えていただけますか。

知事:係争中の話でもありますし、その理由等について法廷外での発言は差し控えたいと思いますけれども、訴訟代理人弁護士とも相談し、今申し上げたような民事訴訟法上の規定も踏まえて総合的に判断したものであります。

以上

 

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