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「四国の彩り」をテーマに、松山市考古館を皮切りに4月から4会場で実施した「平成30年度 四国地区埋蔵文化財センター 発掘へんろ展」が、3月17日(日曜日)、徳島会場で今年度の日程を終了し、全会場で合計9449人の方々にご覧いただきました。3月20日(水曜日)には各団体の担当者が徳島会場に協議のために集合し、彩り豊かな展示遺物を、点検のうえ梱包し、それぞれの施設へと持ち帰りました。
あわせて来年度の「発掘へんろ」の展示準備も着々と進めています。協議では、展示遺物や説明パネル、写真パネルのチェックを行いました。2019年度も松山市考古館をスタートし、各県を巡回展示する予定です。来年度もまた「発掘へんろ」展をよろしくお願いします。(3月22日)
各団体担当者の協議
来年度の展示パネル案
3月16日(土曜日)に今年度最後のまいぶんボランティアの打ち合わせ会を行いました。
昨年度までの文化ボランティアとミステリーハンター(讃岐国府跡ボランティア調査員)が統合し、まいぶんボランティアが発足してはや1年。これまでほとんど交流のなかったボランティアさん同士が、勾玉などのものづくり体験講座や讃岐国府跡関連行事のスタッフとして一緒に活動するようになりました。一方、讃岐国府跡の発掘調査が一段落した後、まいぶんボランティアとしてどのように新たな活動を展開するのか手探りの部分も多く、今後のまいぶんボランティアの在り方について活発な意見交換がありました。
「わしらももうトシじゃ!」と言いながらも元気で活動的なまいぶんボランティアさん。来年度もよろしくお願いします。(3月22日)
遺跡ガイドで熱弁をふるうまいぶんボランティア
土器焼きの窯づくり。まいぶんボランティアが大活躍
報告書作成のための整理作業を実施中に、木製品や金属製品のなかで重要度の高い遺物を、専門の業者に委託して保存処理をします。暑さや寒さ、乾燥や湿気にほぼ影響を受けない土器や石器とは違い、木製品は乾燥による変形、金属製品は錆の進行など保管・管理が難しいものです。保存処理により、木製品は元の形状を保ったまま強度を持たせ、金属製品は錆を落とし、錆の進行を防ぐ処置をします。
保存処理が完了しても保管の環境に注意が必要です。金属製品は乾燥材を入れ、機械を使って密閉し、木製品とともに温湿度管理ができる収蔵庫へ収納します。
通常、保存処理には時間がかかり、完了するのは年度末であることがほとんど。保存処理遺物が戻ってくると聞くと、今年度も終わりに近い、と感じます。(3月12日)
保存処理が完了した鉄器を機械を使って密封
3月5日(火曜日)~17日(日曜日)に香川県立ミュージアムで開催される特別展「やきものがスキ!!アートもスキ。」で展示するため、2月28日に土器の貸し出しをしました。貸し出しに当たっては、双方の職員が1点ずつ遺物を確認したのち、県立ミュージアムの職員によりていねいに梱包されました。
当センターからは、日常使いの須恵器などのほか、県指定有形文化財・弥生土偶(さぬき市 鴨部川田遺跡)をはじめ、人形土製品(高松市 空港跡地遺跡)、馬形埴輪(坂出市 別宮北古墳群)などの造形的な出土品や、縄文時代早期の縄文土器深鉢(三豊市本村中遺跡)が展示されます。
この機会に、埋文センターの出土品を県立ミュージアムでご覧いただければと思います。(3月1日)
(展示に関するお問い合わせは香川県立ミュージアム(tel 087-822-0002)へお願いします。)
須恵器の大甕をていねいに入れる
僕たちにも会いに来てね!(人形土製品 空港跡地遺跡)
現在、綾川町立生涯学習センターで「讃岐国府跡を探る9」のパネル展示を行っています(2月17日(日曜日)まで)。
発掘調査では、200年以上もの長い期間継続する、整然と配置された大型建物群がみつかった「開法寺東方地区」の様子が明らかになり、讃岐国府の中でも重要な一画であったと考えられます。
展示では、「開法寺東方地区」の調査成果について写真や図を交えたパネルで解説しています。綾川町立生涯学習センターには町立図書館がありますが、図書館へお越しの際は、ぜひ展示ものぞいてみてください。(開館日・開館時間については、綾川町立生涯学習センターに準じています。)。(2月4日)
ロビーでのパネル展示
綾川町立生涯学習センター
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