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公開日:2020年12月10日

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センターだより2019年(1月)

香川県埋蔵文化財センター

第1展示室の展示遺物を追加しました。

第1展示室では各時代の代表的な遺跡を取り上げて展示をしています。1月23日から弥生時代の旧練兵場遺跡のコーナーと中世の浜ノ町遺跡のコーナーで展示遺物を追加しました。
旧練兵場遺跡では、平成26年度に新聞発表を行った、建物が描かれた壺の破片を展示しました。屋根、柱、壁が描かれ、屋根には渦巻きの屋根飾りが4個付くものです。渦巻きの屋根飾りが描かれる絵画土器は畿内以外ではほとんど例がない貴重なものです。その他、他地域からもたらされた弥生土器を追加しました。
浜ノ町遺跡では、瀬戸産の水注と白磁四耳壺を加えました。浜ノ町遺跡では流通により他地域からもたらされた焼物が多く出土しますが、これら2点はそのなかでも貴重なものです。
また、瀬戸内海の海底から見つかった弥生土器や中世の備前焼を展示しました。時代は大きく違いますが、地域間の交流、流通に伴う苦労をご覧いただければと思います。(1月23日)

展示物追加1

建物を描いた土器(旧練兵場遺跡)

展示物追加2
瀬戸産 水注(浜ノ町遺跡)

展示物追加3 海から見つかった備前焼(高松市庵治沖)

「讃岐国府跡を探る10」が始まりました。

今年度で10回目を迎える「讃岐国府跡を探る」が始まりました。
今回の展示では、平成21年度からボランティア調査員とともに開始した「讃岐国府跡探索事業」のなかでも特に成果が大きかった「開法寺東方地区」の発掘調査の成果について、国府成立直前から国府が終末を迎えるまでの変遷をパネルで紹介するとともに、国府跡から出土した三彩陶器や硯、腰帯具、瓦などを展示しました。いずれも「国府ならでは!」の出土品です。なかでも、何に使用したかはわからないものの、龍の頭をかたどった金銅製品は貴重です。
この機会にぜひ一度埋文センターへお運びください。(1月12日)

讃岐国府跡を探る10-1
「讃岐国府跡を探る10」 お迎え

讃岐国府跡を探る10-2
三彩陶器

讃岐国府跡を探る10-3 龍の頭をかたどった金銅製品

「発掘へんろ」が徳島会場で始まりました。

四国地区の埋蔵文化財センターが共同で行う発掘へんろ展が徳島県立埋蔵文化財総合センター「レキシルとくしま」で始まりました(3月11日まで)。今年度最後の会場です。
今回のテーマ「四国の彩(いろど)り」のなかでも特に大きく取り上げたのは「赤」。徳島県は赤の顔料である水銀朱の鉱脈がある若杉山遺跡をはじめ、水銀朱の精製に関連する遺跡が数多くあり、常設展示のコーナーでも水銀朱についての展示や解説がとても充実しています。
同じ「発掘へんろ」の展示でも会場によりまた違った楽しみがあります。香川会場で見ていただいた方も、他会場で見ていただいた方も、また機会があればお立ち寄りいただければと思います。(1月11日)

へんろ徳島1

展示作業終了 あとは開展を待つだけ
(現在は開催中!)

へんろ徳島2

「特別な赤」コーナー

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