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公開日:2020年12月10日

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センターだより2018年(11月)

香川県埋蔵文化財センター

展示室見学に、遺跡見学に、多くの団体にお越しいただきました。(その2)

埋文センターの紅葉も進み、だんだん肌寒い気候となりましたが、先月に引き続き多くの団体見学者にお越しいただきました。
第2展示室で現在開催中の「発掘へんろ展『四国の彩り』」や周辺の国府関連遺跡の見学など、実は見どころ満載です。今月は県内の団体だけではなく、伊予国府関連と考えられる遺跡が多く見つかっている愛媛県から歴史研究会の団体が、また史跡に指定された備後国府跡のお膝元からは広島県府中市観光協会など、遠方で各地の国府跡にゆかりの深い地域からも来ていただきました。
学校関係では、地元坂出市立府中小学校2年生が校区探検で埋文センターの施設や仕事内容を見学し、香川県警察学校の生徒が展示室や周辺の遺跡見学、いろいろな体験をしました。
「発掘へんろ展『四国の彩り』」展の会期ももうすぐ終了です(12月14日まで)。四国の他県の遺跡の展示があるこの機会にぜひ一度埋蔵文化財センターへお越しください。(開館時間 9時~17時 土・日・祝日は休館)(11月28日)

団体見学者1
讃岐国府にも関係が深い開法寺塔跡の見学
(「さぬきアカデミー」(香川県観光協会)現地見学
みなさん、熱心! 質問もたくさんありました。

団体見学者2

土器接合体験(香川県警察学校)

団体見学者3
火起こし体験(香川県警察学校)
生徒さんの力強さにびっくり!
あっという間にあちこちで火がつきました。

インターンシップを終えて

この秋、高松短期大学2年生1名、10日間のインターンシップの受け入れを行いました。インターンシップの終了に当たり、内容・成果を振り返ってもらいました。

9月12日から11月5日まで10日間のインターンシップをさせていただきました。埋文センターでは、事務処理や注記作業、展示の準備や休日に行われるイベントに参加しました。
埋文センターには、発掘された多くの遺物が収蔵庫に保管してあり、収蔵庫も広く、索引をみてもすぐに見つからないほど多くの遺物があります。注記作業では、10円玉ほどの小さな欠片に目立たないように文字を書くのは集中力が必要です。展示の準備では看板の作成や、ショーケースに遺物を並べる作業をしました。遺物を並べるときは遺物が壊れてしまわないよう慎重に扱わなければいけません。全体のバランスや遺物の見え方を考え、来館していただくお客様のことを考えて展示しました。
参加したイベントの「水のフェスティバルin府中湖」では、いきいきウォークラリーの「道真の里を歩く」コースの補助をしました。木陰道を歩くのは大変気持ちがよく、府中湖ダムから出る水の勢いは迫力がありました。
土器焼きでは土器を一日かけて焼いていく作業をし、昔の人は器を作るためにしっかり火が通るように窯の構造など工夫して作っているのだと知りました。空いた時間で余った炭を利用して土器で黒米を炊く体験をしたときは、しっかり火が通ってもちもちの黒米ができたのは感動しました。味も大変美味しかったです。
インターンシップを通して、発掘された土器に触れるなど貴重な体験もでき、仕事に関してはこれから就活をする中で、このような仕事があるのだと知り、仕事に対するイメージを思い描くことができました。
(11月5日)

インターンシップ1
埋文センター第2展示室「四国の彩り」から
遺物を見やすく展示しました。

インターンシップ2
いきいきウォークラリー「道真の里を歩く」。

インターンシップ3
土器焼き 窯を作っているところ。

インターンシップ4
余った炭で黒米を炊きました。

展示室見学に、多くの団体にお越しいただきました。

秋らしい過ごしやすい気候となり、埋文センターにも多くの団体見学者が訪れるようになりました。
現在は第2展示室で四国4県5団体の埋蔵文化財センターが合同で開催する発掘へんろ展「四国の彩り」を開催中、また、讃岐国府跡発掘調査地や、国府とは関係が深い開法寺塔跡、崇徳上皇ゆかりの鼓岡神社など周辺遺跡の見学にもちょうどいい季節です。今後も県内外から団体での見学予定があります。団体の見学者には、ご希望があれば、埋文センター担当職員が展示室や周辺遺跡のご案内もしますので、さわやかなこの季節、ぜひ一度当センターへお越しください。(団体見学をご検討の場合は一度当センターまでお問い合わせ下さい。)
(11月1日)

団体見学者4

展示室見学(直島町教育委員等 視察)

団体見学者5
接合作業を見学 復元された大きな壺に感嘆!
(直島町教育委員等 視察)

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