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公開日:2020年12月10日

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蒟醤制作工程4

蒟醤(きんま)制作工程 磯井 如眞[昭和30年製作]

  • 13(1)炭研ぎ(上)
    駿河炭で炭研ぎを行い、文様以外に付着している朱漆を取り除いて平坦に仕上げ、朱漆の埋まり具合を確認します。
  • (2)色埋め(下)
    文様部分に朱漆を均一に埋め、乾かしては埋めるという作業を数回繰り返して朱漆を充填します。

  • 14 砥の粉胴擦り
    呂色炭で文様を平坦に研ぎ出して砥の粉胴擦りを行い、塗り面の傷を消して光沢をつけます。
    • 呂色炭は、エゴノキなど、きめの細かい樹木を焼成した軟質の研ぎ炭で、研ぎの仕上げ用に使用します。
    • 砥の粉胴擦りとは、菜種油と砥の粉を練り合わせたものを脱脂綿につけて漆面を磨くことをいいます。

  • 15 艶付け
    器物全体に脱脂綿で生漆を摺り込み、揉紙で拭き取る作業を数回繰り返し、漆面をきめ細かく仕上げて傷がつくのを防ぎます。最後に菜種油を薄く塗って角粉をつけ、脱脂綿や手で磨いて漆特有の光沢と深みを出します。
    • 揉紙は、よく揉んで柔らかくした良質の和紙です。
    • 角粉は、鹿の角を焼成して粉末にしたものです。

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