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公開日:2020年12月10日

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実習紹介「木彫」

1年時で受講する木彫の実習は、毎週火曜日午前に実施しています。指導員は、漆芸作家の松原弘明先生です。実習では手板での練習の後、花台、木彫額などの作品に取り組みます。
まずは手板で地文(霞(いちくずし)、雷文、青海波、麻の葉など)の彫りを学びます。大まかな下描きをした後、細かい模様は目測で彫れるようひたすら練習を重ねます。次に、花などの自然物のデッサンや模刻をして表現の幅を広げます。香川漆芸の魅力のひとつは精緻な彫りですので、木彫実習で基礎技術をしっかり習得します。また、彫りに必要不可欠な彫刻刀の扱いや研ぎ方も、木彫実習で身に付けます。
彫り上がった作品は拭き漆をし、金粉や真菰粉で加飾して仕上げます。最終作品は、研究生それぞれがデザインした木彫額で、3月の漆研展に出品します。

木彫実習の様子

木彫1
実習室の様子です。精緻な彫りのため、ライトで手元を
照らして行います。

木彫2
松原先生の作品。昆虫の触感まで伝わってくるような生命力を感じます。

木彫3
複雑で細かい地紋について板書を交え詳しく解説する
松原先生。

木彫4
手板で何度も何度も彫りの練習。
漆を彫るための下積みとなります。

木彫5
彫刻刀の調整は重要な仕事。研ぎ方をいちから教わり
ます。

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栗林公園で季節の花のスケッチをすることも。「実物を
見て表現する」観察力を身に付ける訓練です。

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