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調査はため池北側を終了して、年明けからは東側の調査区に着手しております。今回はため池北東隅の調査区の様子について説明します。
面積の小さな調査区ですが、ほぼ全面に柱穴を確認しました。柱を抜き取った跡から出土した土器や埋まっている土の類似などから、ほとんどが中世のものとみられ、ここは中世のムラの一部と考えられます。西側にある大きな落ち込みからは足釜の破片を中心とした多くの土器片が見つかりました。壊れた土器の廃棄場となっていたようです。
検出した土器は水洗いをして土を落とし、ザルに入れて乾燥させます。このとき作業員さんたちはザルの中に無駄なスペースが少なくなるように、土器の形にあわせて、まるでモザイク画のタイルかパズルのピースのように、うまいこと並べていきます。改めて眺めてみると、まるで何かのアート作品のようにも見えますね。
調査区の全景
足釜(国分寺楠井遺跡出土品)
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