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城泉東遺跡は7月に子持勾玉の出土を報告した城泉遺跡の東側に隣接する遺跡です。遺跡は近年まで宅地として利用されており、中央部には現在使用されている生活道路があります。そのため、生活道路より西側を1区、東側を2・3区とし、発掘調査を行っています。
7~8月のお盆休み前には1区の調査を行いました(写真1)。1区では数基の柱穴跡と溝跡、他に大きな土坑跡を検出しましたが、年代の指標となるような遺物は出土しませんでした。とはいえ、土坑から混入品とみられる縄文晩期の深鉢(写真2)が出土しました。
一方、2・3区は現在発掘調査中(写真3)ですが、複数の溝跡や土坑跡を検出しています。また、掘削が完了した土坑跡からは江戸時代の磁器が出土しました(写真4)。
今後は、1区から縄文時代の遺物が出土したことを受けて、2・3区でも下層の遺構・遺物の有無を確認する予定です。
8月の長雨や台風の影響で調査が遅れ気味になっているため、頑張っていきます。(9月22日)
写真1 1区の柱穴跡、溝跡、土坑跡 | 写真2 1区の土坑から出土した縄文時代晩期の深鉢 |
写真3 2・3区の溝跡、土坑跡 | 写真4 2・3区の土坑から出土した江戸時代の磁器 |
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