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公開日:2020年12月10日

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発掘現場通信 岡遠田遺跡4

何をしているのかな?

 今回はいきなりクイズからスタートです!

Q1 作業員さんがズラリと並んで土を削っていますが、何をしているのでしょうか?

 

遺構検出

 

 

ヒント……遺構はすでに掘り終わっていますね。


●答え:全景写真撮影前の清掃作業……でした。
柱穴や土坑などの遺構を掘り終えた後、記録として調査区全体の写真撮影を行います。土本来の色を記録に残すため、遺構を見つけた面全体を薄く削って作業で歩き回った足跡や汚れなどを取ってキレイにすることが必要なのです。
 

 

 

完掘状況

 

 

 

 

Q2 作業員さんがヒモを持ち出して何かしていますが、何をしているのでしょうか?

 

紐を持つ作業員さん

 

 

ヒント……柱穴の並び方に注目してみましょう。


●答え:柱穴を白線でつないで建物を復元する作業……でした。

 


 

 

建物復元

 

 

 

 

穴の間隔や並ぶ方向などを手掛かりに建物が復元できた柱穴については、白線でつないだ状態の写真も撮ります。こうすることで建物が分かりやすくなります。この場合は同じ方向を持った2つの建物と、異なる方向の建物の合計3棟が順番に作られていったことが分かりました。

 

 


 

建物群

 

 

 

 調査は現在、ため池の東側の調査区で進めております。池の北側から続く中世を中心とした柱穴群が連続して見つかっており、中世のムラが広がっていたことが分かってきました。
 

 

 

 

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