ここから本文です。
1病棟はあらゆる精神疾患の急性期の対応を担う病棟です。24時間いつでも入院患者さんの受け入れを行うとともに、最善・最良かつ看護を提供することを目標としています。患者さんやご家族に安心していただける治療環境と安全・安心なチーム医療を提供して、患者さんが地域社会へ早期に復帰できることを目指しています。
また、入院時から退院後の生活を見据えたかかわりでは、医師・病棟看護師・外来(訪問)看護師・ケースワーカー・作業療法士など多職種が集まって話あい、患者さんにとってより良いゴールを日々考えながら、患者さん1人ひとりに合わせた支援や看護を行っています。また、手術室、集中治療室や救命病棟、循環器、整形外科病棟など様々な診療科の看護を経験してきたスタッフが多数在籍しており、精神症状だけでなく身体面の看護においても優れた看護を提供できるスタッフが揃っています。安全で安心な看護を提供しつつ患者さんとの関わりを大切にしています。
患者さんの年齢層や疾患は様々です。患者さんは、回復状況に応じた治療や日常生活を送りながら、社会生活技能訓練・作業療法などに取り組んでいます。作業療法士と季節ごとの野菜やお花などを育てるなど、治療的関わりを継続しつつ心のケアに繋げられるような関わりを行っています。また、集団教育プログラムでは、医師・薬剤師・公認心理師、ケースワーカー・管理栄養士などの専門職種が薬のことや食事・休養といった患者さんの日常生活に欠かせない大切なことを分かりやすい内容で講話しています。同じ悩みや心配事を抱えた方々が、治療や病気との付き合い方について一緒に学ぶ「かめのこ会」を開催しており、患者さんが退院した後の日常生活をイメージしやすい学習の場を提供しています。
入院時から退院後のことを見据え、チームとして関わりを行う事で、患者さんの不安を軽減し、社会に復帰したあとでも安心して地域での生活が送れるように援助を行っています。「患者さんに安全で安心な看護を提供する」という目標のもと多職種が様々な視点から、患者さんの治療に携わり、より良い医療が提供できるよう取り組んで行きます。
2病棟は、男性患者さんの慢性期の閉鎖病棟です。患者さんの自宅や施設への社会復帰支援を行うと同時に、急性期病棟の後方支援という役割を担っています。
患者さんは年齢も40歳~80歳代と様々で入院期間も10年以上の長期入院の方もいらっしゃいます。高齢化に伴い車椅子を使用される方も徐々に増えていますが、少しでも自分の足で歩けるようにと、運動の時間を作り、スタッフと一緒に歩行運動や転倒防止体操を行うなど、体力・筋力の維持向上に努めています。
また多く患者さんがOT(作業療法士)と協働して行う「ふれあい広場」での課外活動や、花や野菜を育てたり収穫したりする園芸活動に参加されており、一人ひとりが生き生きと心から楽しまれている活動が行われています。
看護においては、日常生活支援は当然ですが、SST活動を通して、その人のできる力、強みを引き出す関わりを大切にしています。
私たち2病棟は「その人にとって最善最良の看護を、心を込めて提供する」このビジョンを胸に、日々丁寧に患者さんと向き合い、安心して過ごせる病棟を目指しています。
4病棟は、女性患者さんの慢性期閉鎖病棟と感染症病床をあわせ持つ病棟です。急性期の治療を終えた患者さんが、次のステップへ進むための後方支援の役割も担っています。精神症状が落ち着き、ご自宅や施設での生活に戻れるよう、医師や作業療法士、看護師など多職種がチームとなって支援しています。
スタッフは、看護師・病棟アシスタント・夜間看護員の計24名。年齢層はやや高めで、落ち着いた雰囲気のなか、経験豊かな職員が互いに相談しながら、患者さんにとって一番よい方法を考え、力を合わせて看護にあたっています。
患者さんの入院は、数か月から年単位にわたることが多く、高齢化の影響もあり車椅子をご利用の方も増えてきました。そのため、身体的なケアや病気への対応が必要となる場面も多くあります。
私たちの病棟には、身体科での経験がある看護師も多く在籍しており、精神面だけでなく身体的な健康状態にも目を向けながら、日々カンファレンスや情報共有を重ね、安心できる療養環境づくりに取り組んでいます。
また、今年度は「転倒防止」を重点目標とし、患者さんの身体機能の維持や、安全な環境づくりにも力を入れています。感染対策を徹底しながら、作業療法士と連携し、リフレッシュの時間も大切にしつつ、入院生活が少しでも快適に過ごせるように支援しています。
4病棟は病床数48床、慢性期の女性閉鎖病棟であり、併せて結核等感染病床4床を有しています。急性期病棟の後方支援の役割も担っており、患者さんの社会復帰に向けて、一人ひとりの精神症状や個別性に合わせた支援を他職種と連携しながら進めています。
患者さんの平均年齢は64歳、入院期間は月単位から年単位と様々ですが、高齢化に伴い身体合併症の併発や日常的に介護が必要な方が増えています。胃瘻(PEG)増設されている方などの栄養管理や全身状態管理も重要となっています。
私たち看護師は、常に「その人にとって最善・最良の看護を、心を込めて提供する」
このビジョンを胸に、日々笑顔と元気で患者さんとご家族に関わることを大切にしています。具体的には、患者さんもご家族も安心できる療養環境の提供とその後の退院支援です。
一人ひとりの精神症状・身体症状に合わせた日常生活支援においては、スタッフが一丸となって食事・清潔・排泄などすべての行為にアセスメントを行い、個別性のある看護を提供しています。また日課におけるレクリエーションでは作業療法士と協働し、様々なメニューで患者さんが少しでもリフレッシュできるよう取り組んでいます。中でも今年の春のお花見(院内)は青空と満開の桜の下、患者さんから大変好評でした。
ご家族には療養生活中の患者さんの様子をお知らせしたり、その後の退院支援など、少しでも患者さんにとってより良い方向に進んでいけるような話し合いを持つことで、安心していただけるよう取り組んでいます。
お互いを支え合いながら、協力して看護を実践するチームです。
このページに関するお問い合わせ