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香川の3技法
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技法
きんま制作工程 磯井如眞 昭和30年制作

漆芸作品は、素地・下地・塗り・加飾の各工程を経て完成します。
蒟醤(きんま)の制作工程のうち、1が素地工程で、漆芸作品の原型となる素地を成形する工程です。2〜8が下地工程で、下地をつけることにより、素地を堅固にして破損や変形を防ぎ、整形をするとともに、表面を平坦に整える工程です。9〜10が塗り工程で、漆を塗り重ねて漆膜を厚く仕上げ、表面を滑らかにする工程です。11〜15が加飾工程で、蒟醤(きんま)の技法により表面を装飾する工程です。

1 素地
漆芸作品の原型を素地といい、表皮を取り除いた無節部分の竹ひごを網代に編み上げて底をつくります。ヒノキの柾目を使った指物の四隅に丸みをつけて木枠とし、3本の桟を渡して網代を受けます。
 
  2 (1)素地固め
素地に漆刷毛で生漆を摺り込み、網代の編み目を接着させて固めるとともに、防水膜をつくります。

(2) 目摺り

網代の両面に箆で抹香漆を摺り込み、編み目を埋めます。

(3)接着

木枠の底の部分に糊漆と鉄釘で網代を接着させて固定します。
漆刷毛は、女性の毛髪を漆で固め、ヒノキの薄板に挟んでつくります。
生漆は、漆の木から採取した漆を濾過して木屑等を取り除いた漆です。
箆は、ヒノキの柾目の薄板を削り出してつくります。
抹香は、スギ・ヒノキの葉や皮を乾燥させて粉末にしたものです。
抹香漆は、生漆、抹香、小麦粉糊を練り合わせてつくります。
糊漆は、小麦粉糊6に対し、生漆4の割合で練り合わせてつくります。
 
  3 (1)刻苧付け
木枠の四隅の接合部分に切込みを入れ、箆で刻苧を埋めて補強します。

(2) 抹香漆付け
網代の両面に箆で抹香漆を平坦に摺り込み、素地を整えます。
 
4 (1)布着せ
糊漆で麻布を貼り固めて補強し、割れや破損を防ぎます。

(2) 布目摺り

箆で地の粉錆を摺り込み、麻布の布目を埋めます。
地の粉は、焼成した火山灰土や瓦を砕いて粉末にしたものです。
地の粉錆は、水で固練りした地の粉6に対し、生漆4の割合で練り合わせてつくります。


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