北朝鮮による日本人拉致問題に関する啓発を推進する決議

　北朝鮮による日本人拉致問題は、我が国の主権及び国民の生命と安全に関わる重大な問題である。先月開催された国民大集会において、国際社会の厳しい制裁を背景に北朝鮮に対し、全拉致被害者の即時一括帰国を求める声を日本中で上げていくことが決議されたところである。
　また、内閣官房拉致問題対策本部及び文部科学省からは、これまで拉致問題について触れる機会の少なかった若い世代の方々への啓発についても重要であるとの認識の下、児童生徒が拉致問題について深く認識し、人権問題として考える契機とするため、アニメ「めぐみ」及び映画「めぐみ」の学校等における上映の促進等が呼びかけられ、本県の教育委員会や私学担当課から、県内全ての小・中・高等学校、特別支援学校にも協力依頼や周知が行われている。
　拉致問題の解決のためには、国民が心を一つにして全ての拉致被害者の一日も早い帰国実現への強い意思を示すことが問題解決に向けた強い後押しとなるため、本県においても、拉致問題を考える国民の集いの開催をはじめ、様々な機会を捉え、市町とも連携し、県民に対し理解促進のための活動を行ってきたところであり、今後も継続していく必要がある。
　よって、香川県議会は、一日も早い拉致被害者全員の救出に向けて、映像作品の活用等をはじめとする啓発事業を通じて拉致問題を知り、北朝鮮による日本人拉致問題に対する理解を深めるための取組みを推進する。

　以上、決議する。

　令和3年12月14日

　香川県議会