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公開日:2025年2月21日

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令和6年度ブラジル青少年派遣事業報告

香川県の若い世代に南米日系社会の歴史と現状について知ってもらい、ブラジル香川県人会と今後継続的に交流を続けていく関係を築いていただくため、令和6年12月5日(木曜日)から12月17日(火曜日)までの13日間、香川県内の大学生・大学院生4名をブラジル・サンパウロ市に派遣しました。

現地では、ブラジル香川県人会の会員の皆さんとの交流、現地大学や私立学校での学生との意見交換、香川県を紹介するプレゼンテーションの実施など、様々な活動を行いました。

また、2025年に大阪・関西万博が開催されることから、ブラジルの万博担当部局に表敬訪問し、ブラジルの万博における取り組みについて学ぶとともに、香川県に関するプレゼンテーションを実施する際、万博についても紹介しました。

帰国後は、アイパル香川で報告会を実施し、参加者の皆さんに、現地で学んだ内容を紹介していただきました。参加者の皆さんには、今後も香川県とブラジルとの架け橋として、長くご活躍いただくことを期待しています。

本ページでは、活動内容の一部をご紹介します。

主な実施内容

ブラジル香川県人会との交流

12月11日(水曜日)に県人会員宅を訪問し、香川県から移住した日系1世の方やそのご家族にブラジルへの移住の経緯や移住当時のお話を伺うとともに、ご家族が経営する花卉農場を見学させていただき、また、ご親族が近隣で経営するレタス農場も見学させていただきました。

県人会員からは、「移住を決めた当時の日本では職業選択の幅も狭かった。ブラジルに来ることで様々な苦労をしたものの、チャレンジすることができたので、こちらに来てよかったと思う」というお話を伺いました。移住当時は過酷な環境であったものの、明るく振り返り、お話の間、笑顔が絶えなかったことに胸が熱くなりました。

農場見学については、広い農場を実際に見て回り、花卉、特にハイビスカスの栽培についてお話を伺いました。また、当日は、近隣のレタス農場も訪問し、傾斜を利用した水耕栽培の様子を見学させていただきました。

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交流の様子 花卉農園の見学
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ハイビスカスを手に記念撮影 レタス農園の見学

 

12月15日(日曜日)、サンパウロ市内の南米香川県人会で、郷土料理交流を行いました。ブラジル県人会の皆さんと一緒に、ナスそうめんを作ったほか、讃岐うどんと調味料や薬味をカップに入れてシェイクして、いろいろなアレンジのうどんを試したり、和三盆糖を木型に入れて固める型抜きに挑戦したりしました。また、サワークリームを使ったブラジル風のストロガノフや、ブラジルで取れるフルーツもいただき、笑顔が絶えない交流となりました。

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食事を楽しむ様子 和三盆の型抜きに挑戦

 

現地大学生等との交流

12月9日(月曜日)に現地の大学を訪問して学生と交流をし、また、12月10日(水曜日)には、2歳から高校生までの私立の一貫校を訪問し、校内見学と教員・生徒との意見交換を行いました。

ブラジルと日本の教育制度や文化の違い、漫画やアニメを中心としたブラジルで人気の日本のポップカルチャーの話で盛り上がり、また、ポルトガル語と日本語を互いに教え合うなど、短い時間でしたが参加者と大学生、高校生の親睦を深めることができました。

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大学生との交流 教員・生徒の皆さんとの意見交換

情報発信プレゼンテーション

12月8日(日曜日)と12月14日(土曜日)の2日間、南米香川県人会館とジャパンハウス・サンパウロで、瀬戸内国際芸術祭や香川県の伝統的工芸品、2025大阪・関西万博などを紹介するプレゼンテーションを行いました。

南米香川県人館でのプレゼンテーションは、ブラジル香川県人会の忘年会に集まった多くの会員の皆さんに、香川県の最新情報や2025年に開催される瀬戸内国際芸術祭、また、同じ時期に開催される2025大阪・関西万博について紹介しました。特に、香川県の伝統的工芸品についてお話した際には、持参した香川漆器、丸亀うちわ、讃岐かがり手まりを実際に手に取ってもらい、参加者が説明をしました。

ジャパンハウス・サンパウロでは、集まった30名を超える聴講者に対してプレゼンテーションを行いました。これまでに交流した県人会員の方や学生が足を運んでくれたほか、当日ジャパンハウス・サンパウロに来館していた方が興味を持ち参加してくれ、多くの方に香川県や瀬戸内国際芸術祭、2025大阪・関西万博のことを知ってもらうことができました。

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県人会館でのプレゼンテーションの様子

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ジャパンハウス・サンパウロでのプレゼンテーションの様子

関係機関への訪問

12月10日(火曜日)、ブラジルの万博担当部署であるブラジル貿易投資促進庁(APEX BRASIL)を訪問し、ブラジルが万博にどのような効果を期待しているか、2025大阪・関西万博に向けたブラジルの取り組みなどを説明いただきました。

ブラジル政府としては、万博によってブラジルについて多くの方に知っていただくことが海外からブラジルへの投資促進に繋がり、万博に参加することをブラジルのプロモーションの一環と捉えているから、2010年の上海万博以降、APEX BRASILが万博を担当しているとのことでした。

また、2025大阪・関西万博において、ブラジルが特集されるブラジル・ナショナルデーは、令和7年6月21日(土曜日)に予定されていますが、これは、日本からブラジルへの移民を乗せた最初の移民船である笠戸丸がブラジルのサントス港に到着したのが明治41年(1908年)6月18日だったことから、この日に最も近い週末を選んだという話をお伺いしました。

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意見交換の様子 記念撮影

 

12月13日(金曜日)、国際交流基金サンパウロ日本文化センターを訪問しました。同センターが行っている、ブラジルにおける日本語教育支援や日本文化紹介についての取り組みについて学んだほか、職員の皆様との質疑応答、同センターに併設されている日本の書籍を多数所蔵する図書館の見学をさせていただきました。

また、日本とブラジルのアーティストが共同で制作した、星と音楽、両国の友好をテーマにしたVR作品の体験をさせていただき、参加者からは、「まるで自分が幻想的な仮想空間にいるような没入感を味わえた」との感想がありました。

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VR体験の様子 記念撮影

 

1日程表

月日 内容
12月5日(木曜日)

高松空港発

12月6日(金曜日)

サンパウロ美術館訪問

カテドラル・メトロポリターナ訪問

ブラジル日本移民史料館訪問

12月7日(土曜日) ブラジル香川県人会との交流(東洋人街、サッカー博物館、イビラプエラ公園訪問)
12月8日(日曜日)

ブラジル香川県人会との交流(県人会忘年会への参加)

香川県プレゼンテーション実施(ブラジル香川県人会)

12月9日(月曜日)

サンパウロ大学訪問

12月10日(火曜日)

現地私立学校訪問

在サンパウロ日本国総領事館訪問

APEX Brasil(ブラジルの万博担当部署)訪問

12月11日(水曜日)

ブラジル香川県人会との交流(会員宅、農場訪問)

12月12日(木曜日)

JICAブラジル事務所訪問
ブラジル日本商工会議所訪問

JETROサンパウロ事務所訪問

12月13日(金曜日)

日伯文化連盟アリアンサ文化センター訪問

国際交流基金サンパウロ日本文化センター訪問

12月14日(土曜日)

ジャパンハウス・サンパウロ館内見学

香川県プレゼンテーション(ジャパンハウス・サンパウロ)

12月15日(日曜日)

ブラジル香川県人会との交流(郷土料理交流)

サンパウロ発

12月16日(月曜日)  
12月17日(火曜日) 高松空港着

アイパル香川での報告会実施【帰国後】

令和7年1月19日(金曜日)、アイパル香川にて参加者達が県民の皆様へブラジルへの日系移民の歴史や、ブラジル香川県人会の活動、現地で実施した活動等について報告を行いました。

同じ時期にブラジル香川県人会から若手会員を本県にお招きし、本県の文化体験や香川県でのルーツを探る短期招聘事業を行っていたことから、当日は、青少年派遣参加学生による報告とブラジル香川県人会員によるプレゼンテーションを合わせて行い、国際交流やブラジルに興味のある方など約40名が参加してくれました。

発表後には、来場者の皆さんと交流し、サンパウロ滞在中の活動や感想について、詳しくお話しすることができました。

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アイパル香川での報告会の様子  

 

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