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11月29日(土)、交流の里おうごしにて坂出市と共催で、「“海のゆりかご”アマモ場再生講座~アマモの種子選別・種まき体験編~」を開催し、大人と子ども合わせて16名の方にご参加いただきました。本講座では、6月に開催したアマモの種取り体験編で採取し、王越まちづくりの会の皆様に保管していただいていたアマモ花枝から種を選別し、海にまきました。
はじめに、谷氏よりスライドを用いて“かいそう”について説明がありました。“海藻”と“海草”は漢字が異なり、それぞれの特徴や違いについて説明がありました。また、藻場の役割として「生き物の生活の場」「水質浄化」「ブルーカーボン」「海岸浸食の抑制」などが挙げられました。藻場は昭和53年頃に大きく減少し、近年は当時と比べると、徐々に回復しつつあるものの、依然として十分とは言えない状況であり、漁獲量も減っているというお話がありました。続いて、前編で行ったアマモの種取り体験の様子の紹介と、アマモのライフサイクルについて説明がありました。
〈アマモの種子選別・種団子づくり〉
体育館の外に出て、海中で保管していた袋から泥状になったアマモをタライに取り出しました。そして、底に沈んだ種子を網ですくい、さらにトレーへと移し替えました。袋の中には貝や小さなカニがまぎれ込んでおり、生き物を見つけるたびに歓声が上がっていました。続いて、体育館の中に戻り、トレーの中から米粒ほどの大きさのアマモの種を一粒ずつピンセットで取り出し、ビーカーに移しました。講師から「熟成したアマモの種は水に沈む」と説明があり、受講者たちは真剣な表情で丁寧に選別作業を進めていました。その後、自然に分解される寒天粘土を用いて、思い思いの形に選別した種子を包んだ「種団子」を作りました。




〈種まき体験〉
海岸に移動して、種団子を投げ入れる際の注意事項を聞いた後、アマモ場が増えるように願いを込めながら種団子を海へ投げ入れました。かつてはアマモが繁茂していた場所ですが、現在は大幅に減少しているとの説明がありました。


交流の里おうごしに戻り、振り返りとまとめを行いました。グループで感想を共有し、代表者が発表しました。「子どもでも参加できる活動なので、もっと多くの人に体験してほしい」「種の植え方にもいろいろな方法があることを知り、今回投げ入れた種がどのように育つか見守りたい」「昔は釣りをすると絡まるほどアマモが生えていたが、今は少ない状況に驚いた。海の水質について学ぶ講座も開催してほしい」といった意見がありました。
最後に講師から、「瀬戸内海のごみの量は減り、水質も改善してきている一方で、漁獲量は減少傾向が続いている。“豊かな海”とは何かを改めて考えていく必要がある」というお話がありました。今回の講座は、海の豊かさや環境保全について考えるきっかけとなる、大変有意義なものとなりました。
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