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日本で初めて海水魚養殖に成功した、東かがわ市の“安戸池”。この「養殖漁業発祥の地」を舞台に、海の恵みを 見て・学んで・味わう 里海体験ツアーを開催し、16名の参加者が集まりました。
安戸池の歴史と ADOMILK(カキ)の養殖を学ぶ
まずは、里海ガイドの和田氏・乃村氏より、世界で初めてハマチ養殖に成功した安戸池の歴史、自然の力で生まれた“ラグーン”としての特徴、現在行われている ADOMILK(カキ)養殖について分かりやすい解説がありました。
カキ養殖は、事前に撮影した動画を使って紹介があり、よく知られる「筏吊り」方式とは異なり、ADOMILKはカゴで育てるシングルシード養殖を採用しているとのことでした。
専用船でカキカゴを回転させ、揺らしや天日干しのタイミングを細かく調整することで、カキに身が入りカキの形が整って、最高のカキに仕上げていることが紹介されました。
フィールド体験:流れを見る・ごみを拾う・現場で学ぶ
屋外のフィールド体験では、安戸池が海と水門でつながる海水の池であることを実際に水門の流れを見ながら確認。自然の作用で形成された「ラグーン」という特徴も、現地で学びました。
さらに、海岸に漂着するごみについても調査しながらごみ拾いを実施しました。
その結果、国内で広く使われるカキ養殖用の「まめ管」が 約260個 と非常に多く見つかりました。
乃村氏からは、ADOMILKのシングルシード養殖はこの「まめ管」を使用せず、環境にごみを出さないエコな養殖方法であることも紹介され、参加者は大きく頷いていました。


ひけた鰤のさばき方実演&里海ランチ
続いて、マーレリッコの六車氏による「ひけた鰤のさばき方実演」。
プロならではのコツや、美味しい刺身に仕上げる技を間近で見る貴重な時間となりました。
その後、さばいたひけた鰤は、ADOMILKや海藻のお汁、ご飯と共に里海ランチとして全員で堪能しました。「美味しい!」という声があちこちで上がる、笑顔あふれる昼食となりました。

カキ殻をリメイク!クリスマスキャンドルづくり
ランチ後は、廃棄されるカキ殻を活用したクラフト体験。
ソイワックスを溶かしてカキ殻に流し込み、サンタやツリーのパーツで自由にデコレーションしました。夢中になって作り、世界に一つだけのクリスマスキャンドルが完成しました。

参加者からは、次のような嬉しい感想がありました。「学び・体験・楽しさ・美味しさ、全部そろっていて大満足でした!」「さばき方の実演、初めて楽しかった」「香川の海ごみにカキ養殖が関係していると知り、驚きました」「まめ管を使わないエコな養殖方法が良い」「学んで、見て、味わって、作って」多くの体験を通して、身近な海への理解と親しみが深まる一日となりました。
ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
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