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10月16日、高松と神戸を結ぶジャンボフェリーの新船「あおい」の披露式典が開かれ、私も参列してまいりました。式典ではジャンボフェリーの加藤会長、斉藤国土交通大臣や、県選出国会議員など多くの方で新船の船出を祝いました。
この新船「あおい」は乗船車両84台(大型トラック換算)、乗客620人の輸送が可能で、現在の「こんぴら2」の約1. 4倍の輸送能力を持ちます。また、船内にはロビーにピアノが置かれ、船室などもクルーズ船を思わせるしつらえとなっています。
この新船が就航する背景には県内製造業の堅調があります。またジャンボフェリーは以前は大型トラックが中心でしたが今では乗船車両の多くはコンテナ車のヘッド(運転部)がないものです。高松港で扱うコンテナの過半がジャンボフェリーで運ばれています。
式典では、ジャンボフェリーが初就航してから今日までの歴史を紹介するビデオが流され、その内容は心に響くものがありました。瀬戸大橋が開通しニーズが減って、共同で運航していた会社が撤退した時期がありましたが、物流の中で瀬戸内海の海運ニーズは将来的に必ずあるとの考えの下で粘り強い運航を続けた結果、現在のニーズ増加につながったことを教えてくれたビデオでした。
中長期的な見通しを持ち、目の前の浮き沈みに耐え、社会的、公共的な意義とニーズをつかんだことは、私たちの参考になるものだと思います。また、これを可能にした瀬戸内海の力を改めて感じました。
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