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4月24日午後、高松港から男木港に向けて、こども図書館船「ほんのもり号」が出発しました。いよいよ、ほんのもり号の就航です。ほんのもり号は19トンの小型船で、子ども向けの本を中心に約2千冊の本が収蔵されています。定員は12人ですが、12歳未満の子どもは24人まで乗船できます。図書館に付随して小型のトラックなどによる移動図書館がありますが、ほんのもり号は移動図書館の「船」版と言ってもいいかもしれません。
このほんのもり号は、世界的な建築家の安藤忠雄氏が中古船を購入・改造して香川県に寄付してくださいました。船内は色とりどりのパステルカラーで仕上げられた木製の本棚が両側に設置されています。そしてその本棚の間からガラス越しに海水面が望めます。海水面をバックにした本棚はこの船内だけの風景でしょう。この船内を見るだけで、大人でもわくわくした高揚感を感じます。
男木港では、男木小中学校の児童生徒の皆さんが出迎えてくれて、安藤氏と交流した後、今度は子どもたちが船に乗り込み、男木島周辺をクルーズして船内で本と触れ合いました。子どもたちがニコニコしながら船に乗り込み、船の甲板から大きな声で「行ってきまーす」と安藤氏や私に手を振る姿が印象的でした。船で瀬戸内海を遊覧しながら本を読むといったこれまでにはない体験が子どもたちの良い思い出になったらいいなあと思います。
ほんのもり号はこれから秋にかけて約40回の予定で休日イベントや学校行事などで、瀬戸内海の島などに参ります。乗船は子ども優先ですので、休日には、ぜひ親子でほんのもり号を訪れてください。また、波の高い日の多い冬には、サンポート桟橋に定期的に係留します。運航予定は「ほんのもり号」公式ホームページでご確認して、ぜひ近くで体感してみてください。
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