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・令和8年9月県議会定例会の召集について
・「こども図書館船 ほんのもり号」の初の県外運航について
・かがわマラソンにおけるランナー等の募集について
1.2期目への意気込みと抱負について
2.高松市の大西市長の次期市長選不出馬について
3.まちなか直行バスについて
4.今後の渇水対応について
5.旧県立体育館について
6.消費税率の引下げによる県税収入への影響について
知事:
【令和8年9月県議会定例会の召集について】
まず、令和8年9月県議会定例会の招集についてです。令和8年9月県議会定例会は、9月24日木曜日、午前10時に招集する予定でございます。当初提案する議案は、補正予算議案が3件、条例改正などの予算外議案が9件、合わせて12件を予定しております。内容といたしまして主なものは、四国の新幹線のケーススタディに係る補正予算や、農業経営高校及び笠田高校における工事請負契約の締結などを予定しております。全体については、現在最終的な調整を行っており、まとまり次第お知らせをさせていただきます。
【「こども図書館船 ほんのもり号」の初の県外運航について】
2つ目は、こども図書館船ほんのもり号の初の県外運航についてでございます。こども図書館船ほんのもり号は、今年度は4月28日に運航を開始いたしまして、これまで平日の学校行事の利用や休日のイベントなどに合わせて運航してまいりました。23日間運航いたしまして、15か所に寄港したところでございます。子どもたちを中心に、1200名を超える方々に乗船をいただいております。休日については、イベントと合わせてクルージングをこれまでも実施しておるわけですが、好評で、多くの親子連れに乗船をいただいております。一方、平日は学校で利用していただいていることが多く、今年度の学校利用の新たな取り組みとしては、本土側の学校と島の学校の交流を行っているところでございます。このたびは初の県外運航といたしまして、このほんのもり号を9月15日火曜日に観音寺市の伊吹小中学校の子どもたちを乗せまして、広島県尾道市瀬戸田小学校の子どもたちと交流をするということで、広島県生口島の方へ運航する予定にしております。生口島には、広島県で昭和37年から昭和56年までの約20年間活用した移動図書館船があります。この図書館船は「文化船ひまわり」という船ですけれども、展示で残っております。伊吹小中学校と瀬戸田小学校の両校で一緒に「文化船ひまわり」も見学することなど、交流をしていきたいと思います。初めての県外運航ということになります。生口島の方でございますが、ぜひ報道いただければ非常にうれしく思います。
【かがわマラソンにおけるランナー等の募集について】
3つ目は、かがわマラソン2027のランナーなどの募集についてでございます。先般、8月24日月曜日にも報道提供させていただいておりますけれども、来年の開催に向けて、ランナー募集、ボランティア募集について、改めてお話をさせていただきます。まずランナー募集ですけれども、第2回目となる来年3月の大会では、マラソンの定員が、今年3月の第1回目は1万人でありましたけれども、1万1000人に1000人増やしまして、その1000人は県民優先枠といたします。前回2000人であったものを3000人に拡大いたしたところであります。また、高松ファンランについても定員を増やして、その中でも県民優先枠や障害者優先枠を新設することにしております。多くの方にぜひご参加いただき、今年以上に盛り上がる大会にしたいと思いますので、ご応募よろしくお願いします。なお、県民優先枠の募集は、マラソンの方が9月29日火曜日から、高松ファンランはその翌日の9月30日から開始いたします。その後、一般枠の募集については、マラソンは10月15日木曜日から、高松ファンランはその翌日の10月16日金曜日から募集いたします。エントリーについては、前回は正午からにしておりまして、いろいろな仕事の関係で、正午はなかなか難しいという声が多くありました。多くの方がエントリーしやすいように、今回は20時からの受付に変更することとしております。それからボランティアでございますけれども、10月30日金曜日までの締め切りで、多くのボランティアの方に参加いただきたく、すでに募集を行っておるところでございますが、まだ現時点では定員の3200人に届いていない状況でありますので、ぜひ多くの皆さんにご参加をいただきたいと思います。今年3月の大会については、おおむね非常に好評でございましたが、その好評の理由が、ボランティアの方の丁寧な、親切な対応が心に残った、心に染みたというランナーの方の評価が大変たくさんありまして、かがわマラソンの価値をボランティアの方によって高めていただいたものと大変感謝をしております。ぜひ来年の大会も、去年以上に多くのランナーをおもてなし、またサポートするボランティアへ、ご応募をいただきたいと思いますので、この点についても報道機関の皆さんからも募集のお知らせをしていただければ幸いでございます。私からは以上でございます。
【1.2期目への意気込みと抱負について】
【2.高松市の大西市長の次期市長選不出馬について】
【3.まちなか直行バスについて】
幹事社:1つ目は、2期目への意気込みと抱負についてお伺いしたいと思います。今日の午前中に就任式がありましたが、今日は初登庁で、最初の定例会見という形になるかと思います。改めて、2期目に懸ける意気込みと抱負をお聞かせください。2つ目は、先日、高松市の大西市長が次期市長選挙に出馬しないという意向を表明されました。これについての受け止めをお聞かせください。もう1つが、まちなか直行バスについてです。サンポートと中央商店街を結ぶまちなか直行バスの社会実験は、今年2月からのスタートでしたが、8月以降も継続運行されることが決定しました。当初7月末までの予定だった実験を、このタイミングで延長、継続することになった理由を教えてください。また、その手応えと、延長をいつまでするのかを教えてください。知事は以前の会見の中で、サンポート地区で集客した人々を商店街に持ってくる必要性は大きいと述べられていました。乗車データやアンケート調査から、実際にサンポートから商店街側への人の流れは、当初の想定どおりの効果を生み出しているのか、具体的な数値や見えている成果があれば教えてください。加えて、現在のルートダイヤ、運賃設定などの面で、見直すべき課題や改善点としてどのようなことが挙がっているのかを教えてください。今後、社会実験ではなく本格的な運行に移行する可能性があるのかを教えてください。
【1.2期目への意気込みと抱負について】
知事:今日から私の2期目のスタートとなります。皆さま方にはこの会見を含めていろいろなところでお世話になると思います。どうぞよろしくお願いいたします。2期目の初登庁で、気持ちも新たにして登庁をいたしました。午前中には職員の方に、私の2期目に向けた思いや、県の職員へのお願いをさせていただいたところでございます。今、香川県も日本も変革の時代だと思います。人口減少もそうですし、この社会構造を大きく変える可能性がやはり大きいと思われるAIについてもそうでございます。こういう変革の時代でありますけれども、これはチャンスの時代でもありますので、これに真正面から先頭に立って立ち向かい、新しい発展の芽の出始めた香川を、さらに前に、さらに上に飛躍できるように、全力で取り組んでまいりたいと考えております。大きくは3点ありますけれども、まずは何といっても、安全で安心な暮らしが守られなければなりません。そのためには、医療、介護、教育、移動手段、こういったものが、これから人口減少になっても確保されないと、安全で安心な暮らしが保たれませんので、そこはしっかりとやっていきたいと思います。また、障害者の方が生まれてからお年寄りになるまでの間に、いろいろな境遇の変化がありますけれども、そういった時に支援の途切れがこれまでも心配されております。こういった途切れのない支援の充実を進めたいと思います。それから、懸念される南海トラフ地震については、着実に、まずは非耐震住宅の耐震化を粘り強く進めたいと思いますし、今回のことでもやはり一番大切になってきておりますけれども、避難所の生活環境改善はしっかりと準備をしていきたいと思います。2つ目の「世界に挑戦できる香川」というスローガン、これは経済政策ですけれども、県民の皆様が豊かに、一人一人がなるということが最も大切であると思っております。そのためには、やはり基幹産業である造船業をはじめとした製造業を中心に、そのサプライチェーンも含めた企業全体の力が上がって、収益も上がり、そこで働く方の収入が増えるように、しっかりと県としてやれることをやっていきたいと思います。また、1期目でも多くの立地の実現ができましたけれども、新しい企業の立地、特に先ほど申しましたAIの関連のものについては、今、データセンターの誘致にも成功でき、NVIDIAとの連携協定も結ぶことができた香川県は、全国の中でも先行していると思いますので、この先行を生かして、いろいろなものの集積、さらなる立地を進めてまいりたいと思います。そして農林水産業、これからも大切でありますし、自給自足の部分が増える中で、香川県の高品質なものはこれからも売れると思いますので、担い手の確保、ブランド力の向上、販路拡大、こういったものを進めて、しっかりと生産拡大を図りたいと思います。特に漁業は、香川自慢の養殖業を伸ばし、地魚の漁獲量の減少を止めて、豊かな瀬戸内海を戻したいと思います。そして林業については、香川ヒノキが非常に好評でございまして、生産体制も整ってまいりましたので、これから県内の需要はもちろん、全国に向けても販売促進をして、香川の農林水産業の一翼を担えるものにしていきたいと思います。「元気でにぎやかな香川」という表題で、これは観光振興中心ですけれども、観光の誘客が非常に今、香川県は注目され、好調でありますので、これをもっと伸ばしたい、伸ばせると思っております。集客力のあるアリーナをもっと充実させることや、そのアリーナに来た人を県内全域に渡らせるためにも、いろいろな施策を進めたいと思います。そういう中で、県内にたくさんの県立公園があって、非常に規模も内容も充実しているものがありますが、老朽化もしておりますことから、こういった公園をさらに新しく更新して、ただ更新するだけではなく、内容も充実して、外からの方も、また県民の方も、休日にはあそこに行きたいというようなものを1つ1つ充実させていけたら、非常に観光にも、また県民の方にも楽しい香川県につながるのではないかと思いますので、しっかりと取り組んでまいりたいと思います。これからも、ここ香川で生まれ、香川で学んで、香川で住み続け、働いて住み続けたいと思える香川県にもっともっとなれるように全力で取り組む、これが2期目に向けた私の思いでございます。
【2.高松市の大西市長の次期市長選不出馬について】
大西市長の次期市長選不出馬の関係のご質問がございました。今回、大西市長がこの表明をされたことは、大西市長が自ら熟慮の上、なされたものであると考えております。大西市長は、これまで就任以来、子育て、福祉、防災、市民生活に関わる幅広い課題に対応してこられました。特に少子高齢化を見据えたまちづくりや、高松のシティプロモーションに力を入れられて、「夢と誇りが持てる世界都市高松」を目指して取り組んでこられたところでございます。特にサンポートエリアのまちづくりについては、県の担当部分、市の担当部分、その他民間の方が行う部分といろいろありましたけれども、県と市がよく連携を取りながら進めてこられているのは、大西市長の手腕によるところであり、感謝するところでございます。これまで、サンポートエリア以外も、高松市と県の連携が非常に大西市長のお力で充実してきていることに感謝を申し上げたいと思います。県としては、これまで築いてきた県と高松市の連携を大切にしながら、一緒に高松市、そして香川県全体の発展に向けて、引き続き協力、力を合わせてまいりたいと思います。
【3.まちなか直行バスについて】
まちなか直行バスでございますけれども、2月からスタートいたしましたけれども、これまでの運行状況を見てみますと、最初に運行を開始した2月は1日平均48人の利用者でございましたけれども、直近の8月には79人と、だんだん右肩上がりで伸びてきている状況でございます。特にコンサートやマルシェが開かれる週末の利用者は増えておりまして、6月から8月の休日だけを見ますと、約100人程度が利用していただいているということでございます。こういった徐々に増えてきているということと、このような新しい交通手段の普及には時間もかかるということもあるかと思います。これらを踏まえて、社会実験をもう少し継続するということで、当初7月末までの予定を延長して、今進めているところでございます。この延長期間は、今のところ年度末までの延長を考えているところでございます。この運行による効果でありますけれども、サンポートエリアと中央商店街の間の人の流れをどのぐらい増やしたかということについて、直接的に今の時点でお示しできるようなものはありません。ただ、県立アリーナの開館以降、サンポート高松から中央商店街への来訪者、移動は大変増えてきているということは、いろいろな方から声も聞いておりまして、私も現実にその状況を見ながら実感するところでございます。サンポート高松と中央商店街の行き来というのは、距離的にも少しありますので、このバスのことも含めて、その空間の整備、いろいろな面でこれからも充実、改善することで、この両者の一体がさらに進むものと思っております。この直行バスの見えてきた課題でありますけれども、現在の運行は、JR高松駅と三越と南は参番街、美術館通りのところでございます。アンケートを取りますと、もっと南のグリーンのところにもう少し伸ばしてほしいという声が多く見られました。人の流れをさらに南へという意味でも、ニーズの面でも大きな効果が見込まれると考えまして、10月1日からは、参番街、美術館通りと丸亀町商店街の交差点のところの停留所から、丸亀町のグリーンの国道側の少し東へ行ったところ、マクドナルド付近に変更して運行する準備をしております。10月1日から新しいルートで運行を続けたいと考えております。本格的な運行に向けてでございますけれども、ぜひ今の状況から見て、このバスを本格運用できるようにしていきたいと考えております。そのためには、利用者は右肩上がりではありますけれども、さらなる利用者の増加は不可欠だと思っておりますので、高松市、そしてバス事業者とも協力をして、利用者増に取り組んで、本格的な運行につなげるように今後も取り組んでまいりたいと考えております。
【4.今後の渇水対応について】
記者:現在、早明浦ダムの貯水率が6.7%という数字になっています。明日以降は少し強い雨が予定されていますが、予報という状況です。このままだと、少し強く降ったとしても、数日後にはゼロという数字が現実的に見えてきてしまう段階にあるのではないかと思います。これについて、現在どのように受け止められているのか。また、発電容量の使用など、いろいろな対策が何度も話に出ていますが、改めて、ゼロになった時にどういう心配をすればよいのか、あるいはどの辺については心配しなくてよいのかをお聞かせください。
知事:今回の週末の降雨ですけれども、期待されたほどの雨量はなく、これまでどおり、早明浦ダムの利水容量については9月上旬頃には枯渇する見込みで、週末以前の状況と大きな変化はなく、貯水率についても本日の0時時点で7.2%まで減少している状況であります。今後も引き続いて、県民生活や産業活動への影響が最小限になるよう、自己水源の最大限の活用を図るなど、早め早めの適切な対策が必要であると思っております。これまで8月19日の第3次取水制限開始以降、宝山湖と椛川ダムを活用して、取水制限による水道用水の不足分を補ってきているところでありますけれども、引き続き宝山湖と椛川ダムからの補給を続けてまいりたいと思います。そしてその後、宝山湖も枯渇するような場合には、先日、吉野川水系水利用連絡協議会で決定していただいた、早明浦ダムの発電専用容量を使わせていただき、椛川ダムとともに県民に必要な水道用水を確保していく予定としております。発電専用容量から今回、緊急補給にご理解いただいたわけですが、これにつきましては、電源開発株式会社様、四国電力株式会社様に深く感謝を申し上げたいと思います。また、調整にご尽力をいただきました四国地方整備局長をはじめ、徳島県、高知県、そして吉野川水系水利用連絡協議会の委員の方々に重ねて感謝を申し上げたいと思います。県民の皆さんにおかれましては、このような状況でございますので、水の出しっぱなしなどがないように、引き続き水を大切に使っていただき、一層の節水にご協力をいただきたいということを改めてお願いしたいと思います。
【5.旧県立体育館について】
記者:今月3日、裁判の中で、原告側が耐震性を調査するために、9月15日から10月14日までの間、解体工事を一時中断することを発表されました。改めて、この決定の理由と今後についてお聞かせください。
知事:裁判所から今回提案があったことを受けまして、裁判の進行への協力のために工事の一時中断をすることにしたところでございます。中断期間が終了した後は、解体工事を再開することとしておりまして、やはり安全面のリスクをできるだけ早く解消していくことが必要であると思いますので、引き続き解体工事も進めてまいりたいと考えております。
記者:公共建築の保存をめぐる裁判で、裁判所の方から解体工事の一時中断を要請するというのは異例だと聞いています。その背景には、裁判官や専門委員が、県が主張する耐震性について疑問を抱いていることの表れではないかとも思いますが、そのことの受け止めをお聞かせください。
知事:裁判所のお考えについては、私からはコメントは控えたいと思います。裁判所から今回の提案がございましたので、裁判に協力するという以前からのスタンスでございますけれども、今回、この協力のために中断をするということでございます。
記者:中断期間終了後、直ちに解体工事を再開するとのことですが、今回の調査で1か月間かけてコンクリートの強度や地盤のデータを取ったとしても、その数値がどういう意味を持つのかは鑑定しないと意味がないと思います。せめて、その鑑定結果が出るまでは建物本体の解体を待つべきではないでしょうか。
知事:今回、裁判所からの提案を受けまして、解体工事を9月15日から10月14日まで中断することと、中断期間の延長はしないということについて、裁判所、原告、県の間で協議の上、合意したものでございます。解体工事については、やはり安全面の確保のために再開することが必要であると考えております。
記者:一貫して倒壊の危険性があるとして解体を進められているわけですが、この鑑定結果が出て、それが正しいと証明されるのであれば、県としても県民にきちんと説明できるチャンスなのではないでしょうか。
知事:我々の安全性についての判断は、耐震性は十分ではないという判断をしておりまして、このことから、県民の安全の確保という面において、できるだけ早くこれを解消しなければならないという判断のもとで、裁判所の進行に協力しつつ進めてまいりたいと思います。
記者:端的に、この鑑定結果を待てない理由はなぜですか。
知事:やはり耐震性については不十分であるという診断の結果もあります。こういった中で、やはり1日も早い安全確保ということが求められているということが理由でございます。
記者:この県の主張に疑問を原告側が呈して、改めて調べることになったわけですが、その調査結果が出る前に壊してしまうことが、県民の納得を得られると思いますか。
知事:県民の皆様には、現在の旧県立体育館の安全性の不十分さについて、これまでもご説明させてもらっていますけれども、これからも必要に応じてしていかないといけないと思います。そういう中で、やはり県民の安全確保のために、できるだけ早いリスクの除去、これについては、理解いただきながら進めないといけないと思っております。
記者:倒壊する危険があるから急いで解体しなければならないと言われていますが、今回の調査の結果、それほど急いでやらなくても倒壊する危険がないという結果が出たら、どうされるおつもりですか。
知事:今、我々の判断は、耐震性が十分ではなく、安全性が確保されていないものが存置されているということで、できるだけ早く危険のリスクを解消しないといけない、これが一番求められていることだと思って進めているところでございます。
記者:この調査の結果、倒壊の危険性はないということになったら、どのようにされますか。
知事:今の旧県立体育館の状況が、耐震性が十分ではないという現状でございますので、それを見ますと、やはり着実にそのリスクの解除に努める、これが必要かなと感じております。
記者:今回、1か月間工事を中断することに伴って、業者への補償など、県として経済的な損失はあるのでしょうか。
知事:今、この中断にあたって施工業者と協議をしておりますけれども、現時点では追加的なものは発生しないのではないかと思います。実際に精算もしながら考えていくことになると思います。
記者:鑑定結果を待つため、さらに2、3か月止めると、費用はさらに拡大するということですか。
知事:一般的にはそのような関係にはあると思いますけれども、実際に個別の工事ごとに、工期を変えていくことに対する工程、いわゆる費用上の問題は、それぞれ個別に判断していかないといけないので、しっかり精算をしながら考えていきたいと思います。
記者:なぜ、調査は認めて1か月間調査してもよいとしながら、その結果が実際どうなのかを待たずに、本体の解体をするのでしょうか。一度壊してしまったら取り返しがつかない大きな決断を、結果が出る前に行う理由を教えてください。
知事:今の旧県立体育館の現状を見ますと、1日も早く安全を確保することはとても大切なことだという考えのもとで進める、こういったことが理由でございます。
記者:せっかくのこの調査は大きな機会の1つだと思います。そうおっしゃるのであれば、もう、この1か月止める必要がなかったのではないですか。
知事:今回のことは裁判所からの提案がありまして、裁判所の進行に協力するというのが我々のスタンスですので、その判断の中で中断をしたところでございます。
記者:工事中断について、裁判所から提案があったことを知事が知ったのはいつですか。
知事:この裁判の進行の詳細については、コメントは控えたいと思います。
記者:再生委員会によると、県が発表するまでは再生委員会側も絶対口外しないという条件でこの協議を進めていったと伺っていますが、7月中旬頃から裁判所側からこういう話が出たと聞いています。それを知事選挙が終わった後のこのタイミングで発表されたのは、選挙への影響を懸念されたのではないかと考えてしまいますが、その点はいかがでしょうか。
知事:この裁判の進行は裁判所が行っているものでございます。そのことから考えて、そのような指摘は当たらないのではないかと思います。
記者:それから、3日にもう一つ発表があった、アスベストが新たに見つかったという点ですが、解体実施設計を行い、入札があって着工直前に、民間団体から他にもアスベストがあるのではないかという指摘がありました。2月にも新たに発表されていますが、こうした経過を踏まえると、なぜ8月になってまた新たなアスベストが発見されたのでしょうか。
知事:アスベストについては、解体工事の施工業者が責任を持って、施工の各段階に応じて、必要な調査だと思う箇所は調査をして、その調査結果に基づいて必要な対策をすることが大事なルールでございます。今回も、そういったルールにのっとって行われてきているもので、その結果が今回の一連の結果だと考えております。
記者:3月のタイミングで1度全体を見直す機会だったのではないかと思いますが、そこで分からずに今回8月に出てきた点についてはいかがですか。
知事:解体工事が進んでいきますので、その施工段階ごとに施工業者の判断があると思います。その段階で必要なものを調査して、対策が必要なら対策する、こういうことでございますので、それに沿って行われてきたことが今回のことだと考えております。
記者:解体の是非は置いておいても、かなり難易度の高い解体工事であることは間違いなく、住民からは説明会でも不安の声がたくさん上がっていたと聞いています。近隣住民からすると、次々と新しいことが出てくると、「本当に大丈夫なのか」という不安の声も上がってくると思いますが、その点はいかがでしょうか。
知事:住民の方の不安が少なくなるように、これからもしていかなければいけませんし、工事の安全、それから周辺環境への影響、こういったものがないように、安全が確保されるように、影響はないように取り組むということでございます。これからもしっかり周辺住民への情報提供を施工業者が行うように、発注者としても監督、指導していきたいと思います。
記者:現地調査に伴う工事中断を裁判所が提案した日について、コメントを控えるということでした。現地調査することはすでに公表されていて、そのスケジュールがいつだったかを公表しない理由は何でしょうか。
知事:訴訟の過程については、コメントは控えるべきだと思っております。9月3日に今回中断するという公表をしたと思います。そのことが決まったのは、裁判の中で、3日のすぐ直前になると思います。
記者:9月3日の少し前に、県が提案をしたということですか。
知事:県が提案したわけではなく、裁判所の提案に応じて、裁判所と原告と被告である県が合意をしたということでございます。
記者:裁判所からの提案があった日を言えない理由は何でしょうか。
知事:裁判の進行上の内容ですので、私からいつだとか、そういったことについてはコメントを控えたいと思います。
記者:そのことを公表することで、どういう差し支えがあるのでしょうか。
知事:裁判のいろいろな進行上の内容は、被告である私の方からは控えるべきだと思っております。
記者:その期日の中で、県から工事中断に協力する意向が示された一方、すぐに公表しないでほしいという県側からの話があったと認識していますが、この点についてはいかがでしょうか。
知事:原告と我々と裁判所の間で、裁判の進行の中で協議してきている中での話ですので、コメントは差し控えたいと思います。
記者:県が公表しないでほしいと言ったか否かについても、内容についてはコメントできないということですか。
知事:内容については、差し控えたいと思います。
記者:再生委員会側の、今後再度の協議に応じる考えは今のところはないでしょうか。
知事:今、裁判の係争中でありまして、我々の主張はこの裁判の中でしておりますので、そのようなスタンスで今後も進めたいと思います。
記者:協議の場ではなく、裁判の中で主張し合うということですか。
知事:そのとおりです。
記者:中断は、あくまで訴訟指揮にのっとって裁判に協力するためであって、県として耐震診断の再度の審査が必要だから中断するものではないということですか。
知事:裁判所の提案がありましたので、協力するというスタンスの中で合意をして決めたことであります。
記者:これまでも再度の耐震診断は必要ないということでしたが、そのスタンスは変わらないということですか。
知事:我々のスタンスは裁判の中でも主張しておりますが、耐震性についての判断は特に変わるものはございません。
記者:解体工事の工期について、延長はされないということでよろしいですか。
知事:現時点では、もともと考えていた工期内に収まるのではないかということを、施工業者とも話しております。ただ、工事のことですので、進めながら精査されていくことかと思います。
記者:今後、特に住民に対して新たな説明会を開くことは考えていませんか。
知事:現時点では、住民の方にそういったことは考えておりません。いろいろな新しいご不明点が出てきたら、その都度、しっかりと必要な対応を考えないといけないと思っています。
【6.消費税率の引下げによる県税収入への影響について】
記者:食品の消費税が8%から1%に下がることに伴って、県内の県と市町を合わせた減収について試算がされているかと思います。この減収や消費税減税に伴う影響について、どのように考えていますか。
知事:今計算しているところによりますと、全体で県、市町合わせて74億円で、ちょうど半分ずつ、37億円ずつの減収が見込まれるところでございます。
記者:これについて、何か思うところはありますか。
知事:この消費税の地方分も、社会保障などに継続的に充てられている財源でございます。全国知事会からも政府に対して、この減税に対する地方財源については、国の方でしっかり責任を持って、補填をしてほしいと申し入れていまして、私も同じ考えでございます。
【5.旧県立体育館について】
記者:今回は裁判所の提案に応じて中断を決めたということですが、全国的にも非常に異例であるという評価がされています。この異例であることそのものは、県としてどのように受け止めていますか。
知事:今回は、裁判所の提案に応じ、協力するスタンスで中断したものでございます。
記者:工事そのものを止めるという裁判所の提案があり、原告側から証拠保全という形で請求があって、原告側の求める内容に応じて、裁判所が調停をあっせんするような形で双方に提案して、県も応じて止まったということだと思いますが、県の進める工事が一時的に止まることになる、そのものが異例であるということは、県も同じ受け止めでしょうか。
知事:今回の中断は、今回の訴訟の対応については、裁判所の提案に応じて、これからも進行に協力するというスタンスでおりましたので、今回、その提案がありましたので中断を決めたところでございます。
記者:裁判所からの要請があって、実際に工事が止まるという事態が異例であるという評価について、県も同じ評価でしょうか。
知事:原告から裁判を受けて、被告である県として裁判に対応しているところでございます。そういう中で、裁判には協力するべきだという考えでおります。そのスタンスにおいて裁判所からの提案があったので、これに応じたということに尽きます。
記者:裁判の実例上、異例なことであるかどうかについて、県としてはどう考えていますか。
知事:個別にそれぞれの案件になりますので、今回の裁判が進められておりまして、裁判所が提案しておられるということで、協力をしないといけないというスタンスで協力をしたというところでございます。
記者:直接には現地調査のための1か月中断ということですけれども、その現地調査というのは、当然その先の耐震性能そのものの鑑定を目的とする現地調査であるという認識で構わないんでしょうか。
知事:調査は、耐震性に関係する調査を行うと聞いておりますけれども、それ以上、詳細については私からはコメントを控えたいと思います。
記者:裁判の見通しとして、一カ月裁判のための中断期間を設けて、その後、裁判所が選定する鑑定人による鑑定を行うことについては、県も共有されていますでしょうか。
知事:今回の提案は、耐震性に関する判断の内容に係る調査をするということは承知をしております。それ以上についてはコメントを差し控えたいと思います。
記者:裁判の様子を取材する側からすると、今まで原告側が証拠保全の申し立てをしていたという大前提もあって、原告側の話を聞くと、裁判所の訴訟指揮でこの現地調査の後、そのデータをもって構造計算して、耐震性能を鑑定することを、当然の流れだと思って見ているわけですけれども、県としてはそのように見ていないということでしょうか。
知事:裁判の進行、裁判所の進行に沿って協力して進めております。その進行の内容については、被告である私の方からコメントを控えたいと思います。
記者:そこについても、そういう認識であるか、違う認識であるかをお答えいただけないでしょうか。
知事:それはやはり、被告である県の方からは答えるのは控えるべきであると思っております。
記者:県側の主張は変わっておらず、耐震性能が不足していて、リスク除去のために1日も早い取り壊しが必要であるという主張は変えられないということですけれども、取材している側から見ていると、今までの原告側のさまざまな証拠を伴う主張で、県が主張するその耐震性能の評価が不正確、表現はいろいろですけれども、違う評価があるのではないかという指摘がなされて今に至っており、その流れの中で、裁判所の訴訟指揮のもと、現地調査が行われるというところまでは県が合意をしたと理解していますけれども、県としては、現状でもご自身の耐震性能の評価をやり直す、他の可能性を考える必要はないというお考えに変わりはないでしょうか。
知事:県の行った耐震診断は、国が定めた標準的なもので、特殊な部分についてはまた特殊の検討を加えてしたものであり、現在も使われている耐震診断でございます。この方法にのっとって、現在の旧県立体育館の耐震診断を行い、不十分という内容になっております。この結果を踏まえて、今後とも対応することが適切と考えております。
【4.今後の渇水対応について】
記者:渇水の件で、1点確認したいんですが、先週、会見の中で、府中湖の工業用水について、一部、水道用水への転用を検討し始めたという話があったんですけれども、今の状況はどんな感じなんでしょうか。
知事:現時点では、まだ協議中でございます。また協議が整い次第、お知らせをさせてもらいたいと思います。
【5.旧県立体育館について】
記者:旧県立体育館について、解体する理由を倒壊の危険一本に偏りすぎているのではないかと心配になるんですが、もしその倒壊の危険がないとなれば、大丈夫なのでしょうか。つまり、解体する理由もいろいろあり、しかも進んでいるから止められないということならまだ理解できますが、安全性に懸念があるから、安全リスクを取り除くために急ぐんだということを、これまでの会見でもこの1点をかなり強調されていて、それに今回疑義が呈されて調査になっているわけですが、それで大丈夫なのでしょうか。
知事:この旧県立体育館は、閉館してからもう12年になります。閉館後、もともと老朽化が原因で閉館をし、耐震診断をして、耐震性が不十分という結果が出て、それからもう10年以上になります。その中で、いろいろ保存活用の検討もされましたし、いろいろな選択肢の検討がされて、やはり安全性を確保するためには、今のままの県立体育館を存置しておくということは安全の面で問題があるという判断の中で、約4年前から解体の準備が始まって、今に至っているという状況でございます。今のままの旧県立体育館がそのままでは安全面で心配があるということが、解体を進めている理由でございます。
記者:これまでの手続きを重視して、変えられないということですか。
知事:手続きといいますか、老朽化が原因で閉館をして、耐震診断もして、不十分だという結果があり、その中でいろいろな利活用のことも含めて、補強も含めていろいろな試みがされたけれども、なかなかうまく解決策が見出せない。今の老朽化、耐震性のことを考えると、そのまま放置できないという中で、4年前から準備が進んできて今に至っているという状況でございます。
記者:今回、解体を1か月中断して耐震性の調査をする一方、その調査結果が出る前に解体工事の再開にもう一度着手することは、客観的に見て県民も理解してもらえると思いますか。
知事:理解をしていただくように、これからも努めていきたいと思います。
記者:この前の知事選挙で、旧県立体育館の解体の是非をめぐる問題は、個人的にはあまり大きな争点になっていなかったように見ています。選挙期間中、知事に対して有権者から解体の是非について意見や要望はあったのでしょうか。
知事:17日間、県内をいろいろ回り、いろいろな方、有権者の方ともお話をする機会、意見をお聞きすることもありましたけれども、旧県立体育館のことについては、私の記憶では1人ございました。それが唯一のことでございました。
記者:県全体として、あまり大きな関心事になっていないようにも感じます。この点について知事のお考えを教えていただきたいです。
知事:県民の方がどのようにというのは、私から断定的なことを申し上げるべきではないと思います。一方で、今、解体を進めざるを得ない必要性について説明もしてきている中で、選挙戦の上での県民の方のいろいろなご意見の反映というのは、もちろんあるのではないかなと思います。
記者:選挙中にお1人から意見があったということですが、解体を求める声なのか、それとも保存を求める声なのでしょうか。
記者:何とか保存はできないものでしょうかというご意見をいただきました。
以上
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