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令和7年度県政知事トークの第8回目は、知事が坂出市を訪問し県民の皆さんと意見交換を行いました。皆さんからは、日々の生活や活動において感じられている課題や県政に対するご意見、ご要望等をいただき、非常に有意義な意見交換会となりました。

坂出市から推薦された県民22名が参加
【知事】皆さんお忙しい中、意見交換会にご出席をいただきまして、誠にありがとうございます。今日は、この坂出市で暮らし、いろいろな活動をしておられる方にお集まりをいただきました。日頃、生活や仕事、また活動をしていく中で感じておられる課題や、これから坂出市をどう作っていくかという未来への思いなどについて、皆さん方の思いを直接聞かせていただきたいと思います。
今日は、大まかに活動の内容で3つに分けさせていただきましたが、発言の際は、そのテーマにこだわる必要はなく、自由にご発言いただけたらと思います。
【参加者からのご意見】
1. 坂出市では三金時(金時人参、金時みかん、金時甘藷)やブロッコリー、レタスなどの栽培が盛んで、特にブロッコリーは香川県全体の約4割を坂出市が担っています。坂出の農業の特色は、法人農家が多く、外国人雇用が盛んなことです。高齢化で農地管理が難しい方の農地を法人農家が引き受け、面積や生産量が伸びています。一方、果樹は収穫まで時間がかかり投資しづらく、伸び悩みです。要望としては、補助金や規制緩和の話になりますが、課題としては、外国人との地域融和や、外国人の運転免許取得の規制について、難しいと感じています。また、香川県は米や麦など大規模農業が難しく、野菜や果物で勝負していますが、省力化機械やICT導入が不十分で、他県の補助制度が羨ましいと思うところがあります。
2. 坂出市観光協会は令和4年4月に一般社団法人化し、JR坂出駅構内で観光案内所を運営しています。主な業務は観光案内、情報発信、レンタサイクルの貸出などで、駅周辺のうどん店や瀬戸大橋記念公園、美術館、沙弥島、瀬居島、五色台エリアの問い合わせが多いです。レンタサイクルは合計20台あり、今年3月からはゼロカーボンシティ推進のため電動バイクの貸出も始めました。瀬戸内国際芸術祭では瀬居島などが初会場となり、約3万人以上の来場がありました。来場者増に対応するため電動自転車を追加リースし、春会期中には634台貸出しました。また、旅行業も取得しており、瀬戸大橋登頂や鍋島灯台のツアーを企画・催行しています。今後も香川県と連携し、観光振興に努めたいと考えています。
3. 坂出ビジネスサポートセンターでは、月に約100件の相談があり、その9割以上が小規模事業者からとなっています。毎月5~6件は新規創業やスタートアップの相談も受けています。小規模事業者の課題として、特に農林水産業では、従来のやり方が通用しなくなっていることや、JAとの取引では製造コストが上がっても売値が上がらず、売上が伸びない悩みが多いです。また、販売先の拡大が難しく、例えば小原紅早生のような特産品も全国的な認知度が低いことが課題です。アンテナショップへの販売を提案しても、インボイス登録ができていないため取り扱いできないケースもあり、この問題の解決が必要です。さらに今年は養豚業者が廃業し、肉屋さんからは、豚肉の需要が減るのではないかとの相談も受けています。生産面のサポートは難しいですが、センターとして市や県に情報提供していきたいと考えています。
4. 「かけはし大使」として、坂出市の魅力を多くの方に伝える活動をしています。主な活動は、坂出市のイベントへの参加や、インスタグラムで地元のお店やイベントの紹介を行うことです。最近は、女性を中心に非日常を味わえる旅や、映える写真スポットを求める人が増えていると感じています。自然と映えスポットを組み合わせたり、温泉やグランピングなどの滞在型の宿泊施設が増えたりすることで、香川県で過ごす時間が長くなり、県の魅力をより知ってもらえると思います。私自身、香川県出身ですが、例えば、オリーブラーメンのように地元でも知らない魅力があることに気付きました。SNS発信は、まだまだ活用の余地があると感じています。
5. 私は善通寺市出身ですが、坂出に住んで約20年になり、ニュートラルな目線で坂出を見ることができていると思います。弊社は不動産業を営みながら、まちづくり会社として駅前イベントの企画やスタートアップ支援など、坂出市と連携して町の活性化に取り組んでいます。坂出には大きな可能性を感じており、通過するだけの街ではなく、香川や四国の玄関口として発展できるよう、坂出らしさを残しつつ、他の市町と差別化を図りたいと考えています。現在は移住促進や空き家の利活用に力を入れており、ソフト・ハード両面で課題はありますが、市長と相談しながら整理し、関係人口の増加や坂出の魅力発信を進めていきたいと思っています。
6. 坂出商工会議所青年部は45歳以下のメンバーで地域活性化や商工業振興に取り組んでいますが、若い世代の事業継承が減少し、新規会員の確保が難しいという課題があります。若者が地元に残りづらく、後継者不足が深刻化しているため、県が学校と企業のマッチングを後押ししてくれると、若者の定着や地域の活力につながると考えています。また、坂出中心街の空き店舗活用や新規事業創出にも可能性があり、県によるチャレンジショップやイベント支援などの後押しなどがあるとありがたいです。
7. 番の州地区は製造業や物流業の拠点であり、県による企業誘致や雇用創出などの取り組みが進んでいると認識しています。今後、番の州コンビナートの活性化に伴い、工事量や出張者・単身赴任者が増加すると予想されるため、宿泊施設や住居の充実が必要だと思います。また、幹線道路の整備や老朽化対策も進めていただきたいと思っています。特に、コンビナートの入り口が1か所しかないため、災害時のリスクが高く、道路の定期的な検査・補修による安全性維持をお願いします。

【知事(第1グループ)】
・ブロッコリーやレタスの取り組み、また農業経営の課題についての話を聞き、大いに期待しています。特に法人による農業経営は、外国人との地域共生という重要課題もありますが、地元の人の参加のしやすさという面でも重要なポイントだと考えています。法人化が今後の農業のキーワードになると思います。機械導入などに対する支援の拡充についても、これまで少しずつ進めてきましたが、また来年度に向けて拡充していきたいと思います。
外国人の運転免許の件については、状況を確認します。
・香川県が、今年、国内で一番の観光地との評価を受けたことを大変喜んでいます。観光は全体的に順調ですが、特にサンポートのアリーナが予想以上の集客力を発揮しており、今後はこの力を県内全体に広げることが重要だと考えています。グランピングや鍋島灯台、レンタルバイク・自転車なども有効だと思いますので、皆様の意見を参考にしながら施策を進めていきたいと思います。また、地元の方々が観光資源や食べ物を積極的に利用し発信することが、安定したマーケットづくりや外へのPRにもつながるため、地元の活用を重視していきたいと考えています。
・アンテナショップ(東京の旬彩館)でインボイス登録の問題により販売できない状況について、今後改善できるか確認したいと思います。また、小原紅早生は首都圏でも非常に評判が良く、私自身も首都圏や大阪の市場で、高い関心を持たれているのを実感しています。贈答品としても大変喜ばれており、今後さらなる可能性がある品種だと思います。ただし、Eコマースではすぐに売り切れてしまうなど、供給面での課題も感じています。
・現在、首都圏から地方への移住の流れが加速しており、企業の働き方の変化も影響しています。特に、首都圏の企業が短期間の地方滞在やリモートワークを認めるケースが増えていることから、香川県としても短期間移住を促進する施策を来年度から進めたいと考えています。実際に滞在してもらうことで、香川の魅力を感じてもらい、将来的な移住につながるきっかけ作りを目指します。滞在支援なども検討し、短期移住の受け入れを広げていきたいと思います。
・若者の定着には、企業と高校のマッチングが非常に重要です。香川にはBtoBの企業が多く、一般の消費者や高校生だけでなく大人も知らない企業が多いが、実は世界的に重要な製品を作っている将来性のある企業もあります。こうした企業の情報が知られていないため、就職のチャンスが少なく、親の理解も得にくい状況になっています。県民全体に県内企業を知ってもらうことが重要だと考えており、県としてもその取り組みに力を入れていきます。
・これから坂出市は、市長の様々な計画により大きく変わっていく可能性があると考えています。番の州の道路については、定期的な県との懇談会を活用し、不具合があれば早めに連絡してもらえば、県としてできる限り対応するので、遠慮なく相談してください。
また、産業振興の観点から、現在、造船業は国にとって重要な産業となっており、国策として大きな投資が行われています。川崎重工もその投資対象となっているため、坂出市のシンボル企業として、地元から盛り上げていく良い機会だと感じています。
【参加者からのご意見】
8. PTAは任意団体であるため、従来の自動入会の流れから、昨年度は入会同意書を取る形に変更しました。入会率は95%以上でしたが、これは、PTAが運営するメール配信システムがPTA会員限定であったことが影響しています。しかし、今後は行政がアプリを通じて学校やPTAの情報を配信するため、PTAに入らなくても情報が得られる状況になりつつあり、PTA離れが懸念されています。また、役員のなり手不足も課題となっています。高松市や他市、県全体の状況について情報があれば教えていただきたいです。
それと、もう一点、部活動の地域展開が進んでおり、坂出市でも既に実施されていますが、現場では様々な課題が発生しています。現在、教育委員会と連携しながら、今後の対応について協力して進めている状況です。
それと最後に、坂出市では外国人雇用や外国籍の子どもが増えており、商店街や学校でも外国人が多くなっています。今のところ大きな差別問題は聞いていませんが、高松市など他の地域の状況について情報共有をお願いします。
9. 社会福祉協議会では福祉相談や日常生活支援、成年後見、介護事業などを行っています。お願いしたいことの1つ目は、物価高騰対策です。坂出市の社会福祉協議会では生活困窮者へのフードバンク活動を実施しており、利用者が昨年度の2倍近くに増える見込みです。物価高騰や食料品値上げの影響で、食料を自費で賄えない方が増えていると感じており、特に低所得者や子育て世代への手厚い援助と、物価安定の根本的な対策をお願いします。
2点目は、地域福祉活動の拠点整備についての要望です。現在、約120のグループが公民館や自治会館などで活動していますが、より自由に集まれる場所を求める声が増えています。香川県に合った制度設計で、仲間づくりや気軽な集まり、子ども食堂や敬老会などの行事ができる建物を整備し、NPOや社会福祉法人が運営できるようにすれば、相談受付なども可能になると考えています。過疎化が進む中で、地域に福祉の拠点が必要だと考えていますので、ぜひ検討をお願いします。
10. スポーツ推進員として、坂出市のスポーツ施設に関する4点の要望があります。
1つ目は、坂出市には400mトラックがなく、学童記録会などの開催が難しいため、総合運動公園のような施設を整備してほしいということです。
2つ目は、総社グラウンドの利用者からナイター設備の設置を求める声が上がっていることです。
3つ目は、香川町の体育館横にある屋根付き屋外運動施設のようなものを、番の州公園付近にも整備してほしいという要望です。これらの施設整備により、子どもから高齢者まで、雨の日でも安心してスポーツ活動ができると思います。
4つ目は、番の州地区は売却も終わり、サッカー場や美術館、景色の良い遊歩道など充実した施設が揃っていますが、さらに有効活用してほしいと考えています。瀬戸大橋記念公園に、企業の来客や出張者、合宿などに対応できる宿泊施設や温泉施設があれば、地域の活性化や施設の利用拡大につながると思います。
11. 中央地区連合自治会では、会長の約3分の1が毎年交代し、3年で全員が新しくなる状況です。多くの新会長は輪番制やくじ引きで選ばれており、自治会の存続に大変不安を感じています。長く務める方もいますが、ほとんどが後期高齢者であり、健康面やマンネリ化の心配があります。
また、地区社会福祉協議会では自治会長や各種団体が参加しており、潜在的な戦力はあるものの、兼務による負担が大きく、後継者不足が課題となっています。社会福祉協議会では全員参加型の運営が求められていますが、担い手の人材が慢性的に不足していると感じています。
さらに、子ども食堂や大人食堂の利用者はアクセスできる人に限られており、拠点が少ないことで参加できない人が取り残される懸念があります。拠点の数を増やし、より利用しやすい施設の整備をお願いします。
12. 坂出市から委託を受け、「まろっこ広場」という子育て支援センターを運営しています。坂出市では妊娠8ヶ月の妊婦全員が支援センターで事前相談を受ける取り組みを、市役所や母子保健と連携して実施しており、課題を持つ家庭への早期支援や、先輩パパママとの交流を通じた相談相手づくりにもつながっています。このような伴走型支援は全国でも珍しく、他自治体や専門家から注目されています。
この取り組みは市役所や母子保健との信頼関係と現場での連携の積み重ねによって実現したもので、香川県内でも広がってほしいと考えています。また、坂出市では産後ケアも無料で受けられるなど先進的な支援が行われており、県内どこでも同じようなサポートが受けられる「子育て県かがわ」になることを期待しています。
13. 不登校の小中学生が増えており、中学校ではクラスに2~3人いる計算になります。民生委員として研修も受けています。身近にも不登校の子どもがいて、親や周囲が「学校に行かせなければ」と考えるのはタブーで、まずは休養と家族の会話が大切だと専門家から指導されています。ただ、子どもが再び何か始めようと思った時に、具体的な支援や情報が不足しており、親も不安を感じています。香川県は校内教育支援センターの設置数が多いものの、子どもや親が安心できるよう、具体的な進路や支援の情報提供を充実させてほしいと思います。
また、王越地区では住民や関係者による座談会を定期的に開催し、地域の課題を話し合っています。特に耕作放棄地や川ざらいについては、高齢化で担い手が減り、排水や農地管理が難しくなっています。農業法人の協力もあるものの、十分な収穫が得られず、放棄地が増えることでイノシシ被害や防災面でも心配があります。耕作放棄地の整備や活用、防災対策について、ぜひ検討していただきたいです。
14. 3歳児の親として、近くに子どもの遊び場をもっと増やしてほしいと思います。瀬戸大橋記念公園はありますが、規模が小さく子どもがすぐ飽きてしまい、イベント時は駐車場も混雑して利用しづらいと感じています。子どもが気軽に遊べる場所を増やしてくれたらうれしいです。
15. 坂出市民美術館の運営委員をしていますが、素晴らしい企画をしても集客が課題となっています。特に東ヨーロッパ美術は好評ですが、来館者が少ない状況です。ポスターやインスタ以外に集客のアイデアがあれば教えていただきたいのと、県の関連企画があれば教えていただきたいです。
また、坂出商工会議所の商業部会として、「坂出レッド」と名付け、赤いものを活用して坂出市を元気づける企画を進めています。三金時だけでなく、赤い豆腐やラーメン、うどんなども売り出したいと思っていますので、知事にも協力やアイデア提供をお願いしたいです。
それともう1つ、私は、「あんもち雑煮を食べる会」の会長をしていますが、会員は今のところ4人しかいません。香川県独特のあんもち雑煮の普及率が減少しているので、ホテルの朝食メニューに「あんもち雑煮」を加えたいという夢があります。知事にもぜひ「あんもち雑煮を食べる会」のグループに入っていただきたいと思います。
16. 最近、病院の経営が非常に厳しくなっており、開業医も含めて人件費や材料費の高騰が大きな負担になっています。坂出市には3つ病院があり、他市町より夜間の医療体制は充実していますが、それでも医師不足や夜間対応の厳しさが課題となっています。当番医や予防注射、校医などの業務が自治体ごとに縦割りで運営されていますが、特に当番医については県全体で見直す必要があると感じています。知事からも医師会などに働きかけていただきたいと思います。
看護師不足も深刻で、準看護学部が閉鎖されているため人材確保が難しく、現場のスタッフが疲弊しています。自治体だけでは限界があるため、県で支援していただけることがあれば、皆でタッグを組んでやっていきたいと思っています。

【知事(第2グループ)】
・PTAは学校関係者や保護者とのコミュニケーションの要であり、教育の重要なインフラだと考えています。コロナ禍やインターネットの影響で課題はありますが、教育委員会と連携し、PTAがしっかり維持されるよう取り組んでいきます。決定的な解決策はありませんが、今後もPTAが残っていくよう取り組んでいきたいと思います。
また、外国人については、香川県内では目立った差別や排斥はないものの、全国的な動きに影響されるおそれもあります。県と市町が連携して日本語教育を含めた共生政策を着実に進め、住民の安心につなげたいと思います。煽動的な動きに惑わされず、冷静に対応していきたいと思います。
・地域には、子ども食堂や相談窓口など様々な拠点があり、その重要性が高まっています。子育て世代から高齢者、認知症の方まで幅広いテーマで市町も積極的に取り組んでおり、拠点も少しずつ充実してきていると思います。県としても、今後さらに拠点が増えるよう、市町と連携してしっかりサポートしていきます。
また、拠点運営を担う人の高齢化は避けられない課題ですが、「支える・支えられる」という枠にとらわれず、全員参加型で活動を進めたいと思っています。特に、会社を退職した60歳過ぎの方も含め、地域活動の大切さを皆が認識し、積極的に参加する雰囲気づくりに取り組んでいきたいと思います。
・低所得者や子育て世帯の経済的な厳しさや格差の拡大を強く感じています。国が年末までに補正予算による対策を実施する方針なので、県としても年内に予算化の手続きを進め、できるだけ早く支援給付が子育て世帯や低所得者の手元に届くよう進めていきます。
・400メートルトラックや体育館の老朽化対策、ナイター設備、屋根付き施設などは重要なスポーツ施設であり、スポーツは健康増進や地域の一体感のためにも大切だと考えています。すべてを一度に整備するのは難しいと思いますが、必要性を継続して訴え、一歩ずつ優先順位をつけて取り組んでいくことが重要だと思います。県としても必要な支援は行うので、諦めずに運動を続けてほしいと思います。
瀬戸大橋記念公園の有効活用については私も同意見であり、ロケーション的にも様々な可能性があると考えています。県が管理しているので、今後活用方法を検討していきたいと思います。具体的なアイデアがあればぜひ提案してください。
・妊娠8ヶ月で全員がセンターに行くことで、漏れなく情報共有や手当ができるのは非常に素晴らしい取り組みだと考えています。この仕組みを県内全域に広げていきたいと思います。子育て支援の拠点やサポート体制は整いつつありますが、まだ多くの人がそのサービスを知らず、利用できていない現状があります。妊娠8ヶ月などのタイミングで全員が支援にアクセスできる仕組みは有効なので、関係者の情報共有にもつながるため、県内で横展開を進めていきたいと思います。
・不登校の問題は急激に増加しており、以前は不登校をなくすべきだと考えていましたが、現実的には困難であると認識しています。大切なのは、不登校になった際に親が過度に不安にならず、冷静に対応できるような体制づくりだと考えています。教育委員会で、校内サポートルームの設置を進めており、普通教室に行けなくてもサポートルームを活用できる子どもがいることも分かってきました。オンライン学習や民間のフリースクールなど選択肢も増えているので、万が一子どもが不登校になっても、親が慌てずに済むような支援を進めていきたいと思います。
・3歳児の遊び場については切実な要望だと受け止めており、身近な場所の必要性を強く感じています。現在、市長を中心に緩衝緑地の公園化が進められていますが、一つずつ着実に進め、県としても応援したいと思います。
・美術館の来館者増加策として、絵だけでなく、絵と食べ物・飲み物・音楽・イベントなど、他の要素と組み合わせることで来館しやすくなるのではないかと思います。
「坂出レッド」の取り組みには賛成で、市長とも相談しながら広めていければいいと思います。
「あんもち雑煮の会への入会も検討したいと思います。
・香川県は規模が小さいため、当番医の全県での運用は他県よりも可能性が高いと考えており、医師会と相談したいと思います。
看護師不足については、令和6年4月以降、看護師養成校の入学者減や卒業生が看護師にならない現象が急増しています。これは民間の賃上げが影響しており、看護師の初任給が他業種に比べて低いことが大きな要因だと考えています。看護師の処遇改善が不可欠であり、国の政策として取り組む必要があると考えています。
【参加者からのご意見】
17. 自治会の会長が輪番制で短期間ごとに交代しており、自治会の存続が危ぶまれています。広報誌の全戸配布により班長の仕事が減り、「自治会は必要ないのでは」と感じる声も出てきています。加入率は市内で50%前後と低下傾向があり、島しょ部は80%と高いですが、町の中心や新興地域では低い加入率となっています。自治会は防災の要であり存続が必要ですが、運営や関連団体(社協、老人会、婦人会など)の組織づくりも難しくなっています。市として今後の運営方針を考える必要があると思います。
それと、もう一点は、池の堤防の草刈り後の野焼き禁止についてです。行政からは、刈った草をゴミ袋で処理するよう指示されましたが、住民からは、ごみ袋に入れて出すのは難しく、野焼きでの要望があり、一方、煙による近隣への影響も問題になっています。どのようにしたらよいか、県としての対応策を教えていただきたいです。
また、河川の清掃について、高齢化もあり支流の土砂堆積やごみの回収が困難になっています。市の連合自治会で清掃活動を行っていますが、十分に手が回らないのが現状です。以前知事に要望しましたが、全県的な対応は難しいのかなと感じています。
18. 全国的に婦人会の活動が低迷しています。今年は県婦人会を中心に、観光課の要請で瀬戸芸や地区外の開催地での支援活動を積極的に行い、多くの来県者と貴重な体験をしました。今後も新しいことにチャレンジしていきたいと考えています。
また、物価高対策として、これまで地域限定クーポンなどがありましたが、香川県全域で使えるような仕組みを検討していただけたらありがたいです。
19. 坂出青年会議所は「明るい豊かな社会の実現」を理念に、坂出市・宇多津町・綾川町を中心に活動しています。イベント開催だけでなく、背景や問題点を明確にし、目的を持った事業展開を行っています。毎年課題となっているのは、地域コミュニティの希薄化、若者の県外流出、人口減少などです。地元定着を促すため、子ども向けサマーキャンプなどを実施し、坂出市への誇りや愛着を育てています。団体自体も担い手不足や人数減少に悩んでおり、起業や家業継承を通じて人員増加を目指しています。地域コミュニティの希薄化や若者人口減少への対策について意見をお聞きしたいです。
20. 国際ソロプチミストは女性と女児の生活向上を目指す国際的なボランティア団体であり、ソロプチミスト坂出は認証40周年を迎え、会員45名で地域に寄り添った活動を続けています。主な活動は、小学校4年生への初経教育としてナプキン入れのプレゼント、エイズデーに合わせたマスクと啓発手紙の配布、マンモグラフィー無料健診、年1回のチャリティーバザーなどがあります。バザーは毎年1500人ほどが来場し、市民に定着した行事となっています。収益の一部は市民への寄贈やホームヘルプ社への寄贈に充てています。香川県が子どもや若い世代にとって安心して育ち、学び、働ける場所であってほしいと願っていますが、大学進学を機に若者が県外に出て戻ってこないことが課題と感じています。働く場の選択肢や将来の見通し、地域の魅力づくりが重要だと考えています。私自身は県外から移住し、瀬戸内海の景色や人の温かさなど、日々香川の魅力を感じています。県外からの観光客も多く、自然や食の魅力を活かし、県民が気軽に楽しめる場や取り組みが増えることで、若い世代の定住につながると考えます。地域の魅力を発信し、観光や若者の定着につなげるため、今後も地域に根ざした活動を丁寧に続けていきたいと思います。
21. 地域住民と坂出市在住の外国人との多文化共生のまちづくりに取り組んでいます。日本語教育や多文化共生の専門資格はありませんが、海外生活や外国人との交流経験を活かして活動しています。「やさしい日本語」が外国人だけでなく、高齢者や障害のある方にも役立つと知り、多文化共生の重要なツールだと感じています。香川県の広報誌で外国人向け特集ページが掲載されるなど、多文化共生の啓発が進んでいると感じています。県が先進的に多文化共生の取り組みを進めることで、坂出市や他市町にも意識が広がることを期待しています。
22. 坂出市消防団は11分団・515名で活動しており、平均年齢は約47歳、主な活動は火災や台風、高潮、大雨への警戒などです。団員はほとんどが会社勤めのため、平日の火災時には出動が難しいが、責任感を持って、遅れてでも参加してくれる団員に感謝しています。11分団の中には女性分団(25名)があり、広報や啓発活動も担っています。
与島分団は瀬戸大橋の島を管轄していますが、橋が通行止めになると応援部隊が行けず、島内の少人数の団員だけで対応しなければならず、活動が難しい状況です。南海地震など大規模災害への備えについては、具体的な訓練内容が分からず不安もありますが、今後も消防団として協力し、活動を続けていきたいと考えています。

【知事(第3グループ)】
・自治会の加入率低下については、防災面などから自治会は必要不可欠だと考えており、県としても存続に向けて取り組んでいきたいと思います。妙案はありませんが、活発な自治会の好事例を共有するようなことを早速取り組んでいきたいと思っています。
草刈り後の草の処理については、どのようなことができるか考えてみます。
・瀬戸芸など県や市の行事へのサポートに感謝しており、今後も協力をお願いします。
県全域で使えるクーポンについては現時点で具体的な施策はありませんが、県が狭いことも踏まえ、趣旨はよく理解できますので、今後の参考にします。
・県内就職は定住促進の大きな課題であり、重要だと考えています。現在、県内就職者への奨学金返済支援制度がありますが、そのメリットをさらに拡充し、来年度から大きくスタートできるよう取り組んでいきたいと思います。
また、子供向けサマーキャンプなど、仲間との共通の思い出づくりは一生残るものであり、非常に良い取り組みだと考えています。こうした地道な活動が、その土地に定住するきっかけにもなるので、子供時代の思い出づくりはとても重要だと思います。
・地域資源の活用は重要であり、瀬戸大橋記念公園など県立公園にはまだ活かしきれていない素材が多くあります。古くなった施設についてはトイレの整備など地道なリニューアルを進めるとともに、単なる更新にとどまらず、より魅力的な施設になるよう順次取り組んでいきたいと思います。
・香川県では、外国人が日本語を学べる機会をさらに増やすため、市町に日本語教育の支援者を派遣する取り組みを進めています。既存の日本語教室の強化や、より多くの人に利用してもらえる工夫を各市町単位で進めていきたいと思っています。
・島の消防体制については現時点で名案はありませんが、何かできることがあるか、再度検討したいと思います。島特有の課題を踏まえ、いざという時の対応については、さらに検討を深めていきたいと思います。
【知事】
今日はたくさんのご意見をいただきましてありがとうございました。これからも坂出市の発展にぜひご尽力いただけたらと思います。
県の方でも、今日のご意見を含め、しっかりと取り組んでいきます。
ありがとうございました。
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