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公開日:2026年1月27日

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【事業報告】外国人住民会合2025を開催しました

 1月25日(日曜日)、県内在住の10か国13名の外国出身の参加者と、市町職員、市町国際交流協会職員が集まり、外国人住民会合を開催しました。3回目の開催となる今回の会合では、「地域住民との交流機会について」と「文化の違いなどによる、職場や日常生活におけるストレス」について意見を交換しました。

香川県の令和7年6月末現在の在留外国人数は20,671人と増加を続けており、以前は技能実習生や特定技能など単身で来日される方が多かった印象ですが、最近ではご家族と一緒に暮らす方や技能実習生同士で結婚される方も増え、国籍、在留資格だけでなく、年代・世代、生活のスタイルなども多様化しており、それに伴い生活の中で感じる悩みや課題も複雑になっているようです。

一方で、こうした急激な外国人住民の増加によって、地域の中にはコミュニケーションの難しさや、文化の違いへの戸惑い・不安を感じている日本人住民の方々にもご理解いただく必要性を感じています。

国籍や文化の違いを理由に壁を作るのではなく、一人一人が地域社会の大切な仲間として、お互いの違いを理解し合い、協力しながら暮らしていくための地域づくりのために、身近な悩みや問題などについて一緒に考えてみました。
 

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1. 地域住民との交流機会について

●外国人住民に対する支援制度紹介(海外事例)

(1)アメリカの支援制度
アメリカでは、移民・難民の新しい家族が地域社会に定着しやすくするため、「ペアファミリー支援制度」が広く実施されています。具体的な内容としては、新しく来た移民・難民家族(1世帯)に対し、現地で生活する一般家庭や小グループ(ボランティア)が継続的に支援役を務めます。支援者は専門職ではなく、ふつうの地域住民が中心となっているのが特徴で、人と人の繋がりによって生活定着を促すものです。こうした活動は「情報」や「手続き」だけでなく、「孤立を防ぎ、生活の不安を減らす」ことが重視されていて、同時に受入側住民の多文化理解促進にもつながり、地域全体で新しい住民を支える仕組みとなっています。

<主なサポート内容>
・生活支援:買い物や公共交通機関の使い方、公共サービス契約方法などを一緒に経験しながら教える
・教育・子育て支援:学校・保育園の入学手続き、学校書類の理解、先生との面談同伴・説明
・医療・行政支援:病院の予約方法、医療保険の仕組み、行政手続き書類の記入支援
・言語・文化サポート:実際の生活の中で英会話などの練習、地域イベント参加の同行、文化習慣の説明

(2)ブラジルの支援制度
サンパウロ州などには日本人会や文教団体、自治会など日系コミュニティが多数存在していて、世代を超えて日本文化を守るとともに、コミュニティ内外の交流を積極的に行っています。日本人以外の外国人にも相談サービスや語学支援、生活サポートが拡大しており、社会的な孤立の緩和を意識した活動が成果を上げています。

<主なサポート内容>
・言語支援:ポルトガル語教室を無料または低額で実施。生活相談窓口も設置し、困りごとに対応
・文化的行事:世代別のイベント(祭り・運動会・成人式など)を通じてアイデンティティの維持と交流促進

(3)カナダの支援制度
「多文化社会が前提」という認識が強く、学校やメディアでも多様性尊重の理念を日常的に啓発しています。各自治体が異文化交流イベントやワークショップ等を頻繁に実施し、外国人住民も地域イベントに気軽に参加できるようになっており、多様性尊重型の教育とコミュニティづくりが行われています。また、英語圏とフランス語圏が混在しているカナダでは、手厚い言語支援(LINC:Language Instruction for Newcomers to Canada)を受けることができます。

 

●実際の交流状況や課題について

  • 日中仕事をしていると、なかなかご近所さんと話す機会がないが、地域の自治会活動(清掃活動や草刈り、ごみ当番)や、文化祭、餅つき大会などに参加したことで、日本人住民と自然に交流する機会が生まれ、信頼関係が築けた。
  • 家族で瀬戸内海クリーンアップイベントに参加したことで、ごみの分別などの勉強にもなったし、子どもの教育にも良い影響を与えたので、また機会があれば参加したい。
  • 文化祭を通じて、教員や保護者と知り合うきっかけになった。
  • 見た目や言語の違いへの警戒心もあるが、会話や交流の機会が増えれば、距離感が縮まり優しくなる住民も多い。

【自治会・地域活動への課題】

  • 自治会参加の案内が来ないため参加していない。
  • わざとではなく、ごみの分別や焼却ルールなどを知らないが故に、ルールを守れていないこともある。ゴミや当番活動のルール、地域文化の違いなどは自治会参加を通じて学べる点も多いので、外国籍住民にも自治会行事の案内や呼びかけを行ってもらえると、お互いの不安解消や信頼醸成につながると思う。
  • 過去の事例などから学べる、法律の勉強会などを開催してほしい。
     

2. 文化の違いなどによる職場・日常生活のストレスについて

  • 多少の日本語は話せるが、適切な敬語が使えないことで、失礼だと思われて逆に職場で距離を置かれた。言葉のレベルの問題なのでもう少し寛容にみてほしい。
  • 「今度(ご飯に)行きましょう」と言われた場合、実際に行くのか行かないのか、誘い文句なのかが分からず困惑(日本的な社交辞令の意味を理解しづらい)
  • 在留資格の更新手続きにおいて、会社から「証明書を市役所で取ってきて」と言われただけで、更新するという明言がなかったため不安に。日本人には明白でも、外国人には説明が必要。
  • ミャンマーでは腕組みが敬意を表す仕草だが、日本では「偉そう」と見られ、トラブルに発展した。
  • 先日の地震の際、情報が日本語しかなくて困った。
  • 子どもから人種差別的な言葉を言われることがあり、その子になぜその発言をしてはだめかを丁寧に諭したことがある。周囲からは「子どもたちに教えてくれてありがとう、子供のためになる」などで終わるが、当事者としては「被害者への配慮」がなく複雑な気持ちになった。差別の重さ・心の傷が理解されにくい現状があると感じた。

今回の会合でも、実際に話を聞いてみないとわからないような悩みなどをたくさん聞くことができました。

今後も関係団体と協力しながら、ルーツに関係なく、地域住民が安心して暮らせるような多文化共生社会づくりに取り組んでまいります。

※本事業は、一般財団法人自治体国際化協会の助成により実施されています。

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