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公開日:2025年7月16日

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知事記者会見 令和7年7月14日(月曜日)

知事記者会見録

  • 日時:令和7年7月14日(月曜日)13時00分から13時40分
  • 場所:香川県庁本館9階県政記者室
  • 作成:広聴広報課

【3分12秒付近の知事の回答を次のとおり訂正します。】
誤)8月12日の水曜日に、
正)8月12日の火曜日に、

報告項目

  • 「こども図書館船 ほんのもり号」の運航状況等について
  • 香川県シェイクアウトについて
  • 前月の交通死亡事故について

質問項目

1.参議院議員選挙について
2.外国人材の受け入れについて
3.「こども図書館船 ほんのもり号」について
4.ドクターヘリの運航について
5.「県民の日」の創設について
6.米国関税措置への対応について
7.障害者の高校受験について

報告事項

知事:
【「こども図書館船 ほんのもり号」の運航状況等について】
いつも大変お世話になります。今日もどうぞよろしくお願い申し上げます。まず私から3点ご報告いたします。1つは、「こども図書館船 ほんのもり号」の運航についてでございます。お手元に少し分量がありますけれども、「ほんのもり号」の運航実績の資料を見ながら聞いていただければと思います。4月24日から運航を開始いたしました。これまでに都合、この1ページにありますように、13日、15か所を運航いたしまして、香川の子どもたちを中心に、1200名を超える方々に乗船をいただきました。子どもたちからは、「また乗ってみたい」という声をたくさんいただくなど、概括的に申しますと非常に良い手応えでございます。さらに「ほんのもり号」の認知度、知ってもらうことを進めて、多くの子どもたちにこの船に乗る体験、そして本との触れ合いを増やしていただきたいと思っております。そういう状況の中で、今後の予定でございますが、2つほどお話をさせていただきます。まずは今後、9月末までに13日間、14か所の運航を予定しております。このチラシにありますが、今月27日に、サンポート高松で毎年行っている「島フェスタ」が開催されます。この開催に合わせまして、「ほんのもり号」を高松港の方に寄港いたしまして、観覧ができるようにしたいと思っております。ぜひこの機会に多くの方においでいただきたいと思います。また同じ日から、県立ミュージアムの1階の図書コーナーにおきまして、「ほんのもり号」の蔵書を「ほんのもり号文庫」として開設をいたしますので、ミュージアムの方もお出かけの際に覗いていただければと思います。それから2つ目でございますが、東讃地域の「ほんのもり号」のクルーズ運航についてであります。1枚めくって中ほどにありますけれども、8月12日の火曜日に、こちらは高校生以上の大人の方を対象に考えているのですけれども、ちょうど瀬戸内国際芸術祭も開かれております、さぬき市、そして小豆島の池田港と志度港の間を、往復でもご利用いただけるのですけれど、2回ずつ運航をしたいと思います。これは1日限りの運航でございます。乗船人数は1回につき12名ということで、応募者が多数の場合は抽選とさせていただきたいと思います。大人の方も、この「ほんのもり号」に関心を持っていただいている方もいらっしゃいますので、ぜひ見ていただきたいと思いますし、ちょうど瀬戸内国際芸術祭を開催しておりますので、小豆島と志度、日頃は行き来が直接はできませんけれども、この運航を利用すると、小豆島から志度に渡って、両エリアを見られるという、またとないチャンスでありますので、ぜひ、ご応募いただければと思います。「ほんのもり号」については以上でございます。
【香川県シェイクアウトについて】
2番目は香川県シェイクアウトでございます。平成25年度から実施しておりますけれども、昨年も1145団体、25万6912名と多くの方に参加をいただいております。今年度は11月5日水曜日の午前10時に、南海トラフを震源とする大規模な地震が発生したという想定で実施をいたします。ぜひ、今年も自主防災組織をはじめとして学校、そして企業、ご家庭などで幅広く、県民一斉の防災訓練に参加をいただきたいと思います。この訓練はまずは1分間、一斉に身を守る、これがシェイクアウトということですけれども、この基本行動を行うということと、それに合わせてプラスワン訓練と呼んでいますけれども、避難訓練や、防災機器の点検、備蓄品の確認など、それぞれのグループごとに、もう一つこの機会にやってもらうということでございます。今年度は特に、家具の転倒防止、備蓄品の確認、避難所や避難経路の確認、この3つをぜひプラスワンにしていただけないかということを働きかけながら、シェイクアウトへの参加を呼びかけて参りたいと思います。本日から参加募集の開始をいたしますので、ぜひ県民の皆様には参加をいただきたいと思います。また報道の皆様にも、いろいろな機会を見つけてお知らせいただければ幸いでございます。
【前月の交通死亡事故について】
3つ目は、前月の交通死亡事故についてでございます。お手元にマンスリーレポートがございますので、見ていただければと思います。6月、交通死亡事故は残念ながら2件で、2人の方がお亡くなりになりました。このうち、6月5日の事故ですけれども、追い越しをしようとしていた自動二輪車が、対向車線の普通乗用車と正面衝突をして、この自動二輪車を運転していた男性がお亡くなりになったというものでございます。この機会に、追い越しの際の注意事項をお伝えします。無理な追い越しはしないというのが、当然のことですけれども、一番重要なことですが、追い越しをする場合は、右側から行うこと。左側というのも、バイクの場合、時々あるのですが、右側からの追い越しを行ってください。それから、(道路の)真ん中ほどにある、中央線が実線の白線になったり、黄色の実線になったりしているところがあります。これは、はみ出し禁止であったり、追い越しのためのはみ出し禁止であったり、こういったところでの追い越しは、禁止になっておりますので、もう一度ご確認をいただきたいということ。それから、ここにありますように、交差点から30メートル以内のところは追い越し禁止になりますので、この点についても、交通法規ですので、ご確認をいただきたいと思います。この追い越しは、非常に危ない要素を、どうしてもはらみますので、十分に注意をしてお願いをしたいと思います。それから、マンスリーレポートは以上でございますが、歩行者ファースト香川2025について、もう1つ、パンフレットが入っていると思います。まだまだ、横断歩道での一時停止率は、香川は40%台と、全国の中でもはかばかしくありません。それを上げるということも意図して、これを毎年やっておりますけれども、今年も参加チームを募集いたします。3人1組、運転免許証を持って県内に住んでいるか、通勤・通学をしている方ということで、申し込んでいただいて、無事故・無違反を目指してください。無事故・無違反を達成すれば、抽選で豪華賞品が当たるということでございます。昨年も1815チームの応募がございました。そのうち95%の方に、無事故・無違反を達成していただいております。ぜひ、3人1チームで、無事故・無違反を徹底して、この中で特に、横断歩道での一時停止の徹底をしていただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。多くの方に参加をしていただきたいと思っておりますので、またこちらについても、機会がありましたら、お知らせのご協力をいただければと思います。以上3点、ご報告でございます。ありがとうございました。

質問事項

幹事社:
【1.参議院議員選挙について】
【2.外国人材の受け入れについて】
今回、2つ質問がございます。1点目が、参議院議員選挙についてです。現在、20日投開票の参院選の選挙期間中でありますけれども、知事ご自身が支持・支援されている政党や候補はいらっしゃるのでしょうか。また、争点として議論されることを期待されているテーマがありましたら、併せてお伺いをしたいと考えています。2点目の質問は、外国人材の受け入れについてです。知事は、今月28日から、外国人材受け入れ促進に係る覚書をフィリピンと締結されるという予定だそうですけれども、具体的な内容はどのようなものになるのでしょうか。また、今後フィリピン以外の国へ働きかけるご予定はあるのでしょうか。現時点で決まっていることがあればお聞かせください。以上になります。

知事:
まず最初に、参議院議員選挙、7月20日投開票の参院選についてご質問がございました。私の支持・支援している政党・候補について、ここで申し上げることは差し控えたいと思いますけれども、いずれの政党・候補におかれましても、選挙戦を通じて、政策について活発な議論が行われることを期待いたします。そして、議論されるべきテーマとして期待するものでございますけれども、1つは物価高も踏まえた経済対策、2つ目は少子化対策、そして3つ目は国土政策、このようなことを中心に議論が展開されることを期待しているところでございます。それから2つ目でございますけれども、外国人材の受け入れのご質問でございました。今月28日から31日までの3泊4日で、フィリピンを私が訪問いたしまして、外国、フィリピンの方から香川県の方にお越しいただける方の促進を図りたいということで、行って参ります。具体的には、2つの覚書を現地で結びたいと思っています。1つはダバオ市の方で、ミンダナオ大学と、香川県外国人材受入促進協議会、これは商工会議所連合会、商工会連合会など、経済5団体で構成される外国人材の受け入れ促進をしている協議会ですけれども、ミンダナオ大学と、この協議会と、香川県の3者で、ダバオ市で協定を結びたいと思っております。この協定によりまして、ミンダナオ大学の卒業生で、特に製造業ですとか、宿泊や外食などの関係の分野を専攻された卒業生の方に、香川県にたくさん、良い方に来ていただくための覚書であります。具体的には、この覚書に沿って、これから、香川県の方で、フィリピンの現地で日本語教育をしたり、県内企業の魅力発信をしたり、ミンダナオ大学の卒業生を県内企業が採用する場合の一部を支援したりと、こういったことを行います。また、香川県外国人材受入促進協議会については、県内企業に対しまして、この覚書のことをお知らせし、この大学からの卒業生で、県内企業の方に来ていただける方を募集してもらうということであります。それから、ミンダナオ大学には、大学の卒業生の方に、この香川県との覚書をお知らせいただいて、ぜひ、日本語の講座への募集をしたり、その後、香川県への就職に向けたお知らせをする、このようなことをしていただくということでございます。また、3者で、ジョブフェアの開催も今後検討していきたいと思っております。それからもう1つは、マニラ市で、セブ島にあるサイセス専門学校というところと、先ほどのミンダナオ大学同様の覚書を結びたいと思っております。ここは、介護の仕事ができる技術を学ぶ専門学校でありまして、この卒業生を香川に、ということでございます。先ほど言いました、3者の役割分担については、ミンダナオ大学のものと同様でございます。そしてこの3者の間で、オンラインの面接なども、今後考えて参りたいと思います。以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

【1.参議院議員選挙について】
記者:参院選の現在議論されている中で、消費税の減税、あるいは廃止というものを公約に掲げている政党もいくつか見られます。地方公共団体も無関係ではない話かと思いますけれども、知事としてのご所見は伺えますか。

知事:消費税については、地方財源に回る部分も相当程度あるということから、全国知事会も通じて、政府に対しては、慎重に議論を進めてほしいという要請を既にしているところでございます。今後とも、税のいろいろな見直しの議論はあると思いますけれども、ぜひ、慎重に進めていただきたいと考えております。

【2.外国人材の受け入れについて】
記者:今行われている参院選の中で、外国人の労働力、インバウンドの問題というものが争点の中で少し注目されてきているようですけれども、今回こういうタイミングで知事は(フィリピンに)行かれるわけですが、外国人労働者の受け入れという基本的なスタンスについてご所見を聞かせていただけますか。

知事:まず、今の人手不足が顕著になっている現状においては、外国人材を活用して日本の労働力を確保するということは、重要なことだと考えております。その際に、優秀、優良な外国人に来ていただくということが重要であると思います。今回、フィリピンでこのように覚書を結んで促進するということも、優秀な方に来ていただきたいということの中で進めるものでございます。

記者:特定技能制度によれば、品質、人材の質というところを確保されますけども、なかなか人数的なものは確保されないと思いますが、今の時点でやはり、それを踏み越えた部分で大幅に受け入れるというところはまだ尚早だとお考えですか。

知事:いえ、これまで以上に数も増やしていかないといけないと思っております。そのためには、現地で日本語の勉強をしていただいたり、現地で香川県の状況も知っていただいたりと、こういったことがあって、香川への就職が増えるということを狙って行うものであります。

記者:今回のフィリピンでの覚書について、これは、長年、県の方からアプローチをしたり、温めたりしていたものなのか、向こうからお話があったものなのか、どういう経緯でここまで来たのかという経緯を教えていただけますか。

知事:サイセス専門学校やミンダナオ大学にご縁があった方から、香川県の方にお声掛けがありましたので、そのお声掛けを活かして、これまでサイセス専門学校や、ミンダナオ大学と事前にいろいろなお話をしてきたところであります。今回、概ね方向性がまとまったので、正式に私が訪問して、向こうの責任者と覚書を結んで、実際に進めていこうということで、この訪問に至ったということでございます。

【3.「こども図書館船 ほんのもり号」について】
記者:「ほんのもり号」について3点ほどお伺いします。まず「ほんのもり号」ですけれども、安藤さんが他の地域でやられている本の森図書館とは違って、蔵書の数というところでは限られてくると思いますので、そういう意味で、どういう本を乗せるかということについての考え方をまず聞かせてもらえますか。

知事:一度に乗せられる本は、おっしゃるように船ですので、限定的になります。入れ替えを今も行っておりますけれども、県立図書館の司書の力も借りて、子どもに興味があって、有益な図書を収蔵しておいて、その中で入れ替えをしながら進めております。

記者:そういう意味では、「ほんのもり号」の役割というのは、いろいろな本に触れるというよりは、読書のきっかけを子どもたちに与えるというふうに見受けられますけれども、「ほんのもり号」の役割について、改めてどのようにお考えか聞かせてください。

知事:やはり、子どもたちに本と触れ合ってもらいたいというのが一番の目的であります。そのために、子ども図書館という趣向を凝らしたものを、安藤先生も中之島とかにいろいろ作られておりますけれども、そういう、建物自身の魅力で、まずそこへ行ってみたい、そうして行くと本と触れ合える、こういう動機付けと行動が伴う場合があります。今回は、「船に本が積んである」、これだけで1回乗ってみたいなと、そういう動機付けが生まれることが大きいのではないかと思っています。そこで本に触れ合うという、その動機付けの部分で、この「船」というものが非常に大きな力を発揮するのではないかと考えています。

記者:今までなかったものが島に行くわけなので、その島の子どもたちとか、島の人たちにこの船が今与えている効果とか、また実際に来られた方の反応というものがどういうものなのかというところを少しお話しいただけますか。

知事:この「ほんのもり号」が、島々に行き、船が到着するということによって、島の方も船まで出てくる。それから、島に行くことに伴って、いろいろな人もまた動く。こういう、島との交流が増えるきっかけになってきているということを実感いたします。それと、子どもたちの利用後の声でも、やはりこの船に乗って、単純に楽しいということが聞かれていますので、先ほど言いましたように、船に乗って楽しい、そこで付随的に本とも親しめる、こういったことが、今までの運航でも、「船の中の本」という、そういう取り合わせの力を感じるところであります。

【4.ドクターヘリの運航について】
記者:先週11日に、関西を中心とした1府6県の病院を拠点とするドクターヘリを運航する会社の整備士の不足というのが理由で、最大1週間運航できない状態になっているというところがあったことがわかりました。これについて、お隣の徳島県の徳島県立中央病院についても、時期は未定ではあるけれども、来月運航を休止する可能性があるということですけれども、徳島県側から、香川県に対して何か要請だったりとか、お話を受けていることがあれば伺いたいと思います。

知事:今おっしゃったことで、徳島県の方から、私の方にご相談はまだございません。これまでに、運航の体制が不足気味で、安定的な運航に一つ心配が出てきているという話は聞いておりますので、そこは、何とか、安定的な体制を強化するように進めているところで、今回のことはまだ具体には聞いておりません。

記者:実際に何らかの要請か、何か話があってから考えるというようなスタンスですか。

知事:前からそういう話はありますので、ぜひ、この、今日のお話もいただきましたので、早速、体制のことについて万全を期すようにしたいと思います。

記者:もしもの話になってしまいますけれども、香川でもドクターヘリが時たま徳島に応援に行ったりしていると思うのですけれども、香川県の体制上、そういった要請に応えるということはある程度可能なのですか。

知事:かなり体制的に厳しい状況になってきているというのは聞いていますので、簡単ではないと思いますけれども、これは、相互的に助け合うということですね。四県でまとめて、岡山も入って(連携体制を)進めていますので、どういう状況か早速調べて、できることをやりたいと思います。

【5.「県民の日」の創設について】
記者:この間の県議会のときに、知事から県民の日を創設するというお話がありましたが、具体的にはどういった時期とか、どういう日にしたいと考えているのでしょうか。

知事:どういう日というのは、これからいろいろなご意見を聞いて決めたいと思っております。20県弱ぐらいの他の県では、既にこういう制度がありますが、自分の県ができた日とか、そういったところが多いと思っております。一つは、そういうところが候補かと思います。内容的には、具体には県のいろいろな施設の無料開放とか、イベントとか、県によっては学校の休校をしているところもありますので、その辺もこれから意見を聞きながら進めたいと思います。テーマとしては、やはり、この香川県が、いわゆる自然からというか、天から授かった地の利というのがございます。瀬戸内海もそうですし、平野もそうですし、災害が比較的少ないとか、いろいろな地の利がありますが、そういったものを改めて県民が思い起こす、そういった日になるようなテーマ設定を考えていきたいと思っています。

記者:まだこれから、意見を聞きながらということですけれども、実際、今の進め方としては、どういうフローで進めていって、例えば来年度にはもうこの日を設けるのかというところまで、お考えがありますか。

知事:今、ちょうど広報誌「THEかがわ」でもご意見を聞く準備をしておりまして、そういったことで広くご意見をいただこうと思っています。作る・作らないということも含めての判断になるので、具体的にいつと言うことは、今の時点では難しいかと考えています。

【6.米国関税措置への対応について】
記者:先週、アメリカの関税措置に関わる企業アンケートがまとまったと思うのですけれども、こちらで60事業者の回答のうち、すでに具体的に大きな影響が生じている事業者が4、今後具体的に大きな影響が生ずることが見込まれている事業者が56というような回答があったと思います。先週、8月1日から(相互関税が)25%という話も出てきていますけれども、これについて知事はどのようにお考えになっておりますでしょうか。

知事:すでに4社、影響があるという結果が来たということは、重く受けとめております。それで早速、融資の制度をさらに広く適用できるように、融資が受けられる要件を緩和いたしました。さらに、新しい取引先を見つける、あるいは新しい事業への展開を考えたいという4社の方のお話もありまして、そちらについても、(公財)かがわ産業支援財団の方で、そういうサポートをする体制がありますので、早速そこに繋げて、その4社については、新しい事業展開へのサポートを開始したところであります。56社については、今の8月1日が期限のことがありますし、アンケートに答えたときは、その前でございますけれども、やはりこの関税については、何らかの影響があるかとご心配されているという状況です。さらに、その中でも、やはり声が大きかったのが、万が一影響が出たような場合、資金繰りの支援をしてほしいということと、先ほど言いました、新規事業開拓のサポートということです。しっかり影響をこれからも見て、制度融資、事業展開のサポート、これをさらに強化する必要がある場合には、迅速にできるようにしていきたいと思います。

記者:この問題について、例えば国に対して要望したいようなことは何かございますでしょうか。

知事:現時点ではありません。更なる影響の拡大が出てくるような場合には、国の方も、いろいろな対策を当然打ってきてもらわないと困るのですけれども、その中でさらに足りない部分があれば、しっかり、全国知事会でも意見集約していくことになると思いますが、国に働きかけていきたいと思います。

【2.外国人材の受け入れについて】
記者:フィリピンの教育機関との覚書なのですけれども、現状で、フィリピンからの外国人材の受け入れの実績みたいなものが何かあれば教えてください。

知事:すみません、今は手元にないのですが、ベトナム、インドネシアに次ぎ、確か3番目です。数は、後程お届けいたします。

記者:覚書の目的としては、受け入れの拡大というところが一つの狙いとしてあるかと思うのですけれども、具体的に目標の受け入れの数だったり、そういった目指しているものみたいなのがあるのでしょうか。

知事:数というのはなかなか難しいです。ベトナムのハノイ工科大学と先日覚書を結んで、もうすでに動き始めて、先日、ようやく9人の、香川県への就職が予定されたのですけれども、そういうような実績を見ても、目標数というのは、なかなか立てるのが難しい状況ではございます。そういったベトナムの状況なども見ながら、考えていくということになるかと思っています。

記者:確認ですけれども、そういった外国人材の受け入れで、大学とか教育機関とこういった覚書を交わしたりするのは、今まで通算で何例目でしょうか。

知事:2例目だと思います。過去に遡ると、今、確からしいものは持ってないのですけれども、ベトナムのハノイに次いでの2例目だと認識しております。

【7.障害者の高校受験について】
記者:車椅子の受験生が、今春の入試で、改正障害者差別解消法に基づく指針で定められた建設的対応のないまま、複数の私立高校から入学を断られた問題に関連して伺います。受験前に、このことについて保護者から相談を受けた県の担当課が、高校との直接対話が可能だということを伝えていませんでした。「香川県障害のある人もない人も共に安心して暮らせる社会づくり条例」で、障害者からの相談に応じ、必要な助言や情報提供を行うことは県の責務だと規定しておりますが、この対応について知事の所感を伺います。

知事:今回の事案の保護者の方から、昨年秋に県に相談がありました。そして、結果的に、その相談後についても、直接、保護者と私立高校の間での話し合いがされていなかったということでございますので、県の対応についても十分ではなかったということはあったと思っています。これは非常に申し訳なく思っておりますし、今後、そういったことがないように、いろいろな対応を、今、始めたところであり、来年の受験に向けてしっかり対応していきたいと思います。

記者:今、始められたという具体的な対応の内容を教えていただけますか。

知事:まずは、高校の募集要項の中に、直接的なお話ができるということを書き込むこと。それから、中学校に対しては、そういう希望がある人に対して高校の方と直接話ができるというようなことを(これまでも周知してきましたが)、もう一度中学校の方に、先週までに1巡、周知徹底をしたところです。また、受験に向けて、さらに再度その点についても、周知徹底をしたいと思います。高校については、ゴールデンウィーク明けに一度、全高校に、この件について再度周知しましたけれども、もう一度、これも来年の受験に向けて、周知徹底していきたいと思います。

記者:職員の方に向けては、障害者に対する対応について、何か周知されたりですとか、対応を考えられていることはありますか。

知事:今回、職員が保護者から連絡を受けて、結果的に十分な話し合いが行われることに至ってないということについて、今後そのようなことにならないように、今後も職員に相談が直接来るようなことも考えられますので、もう一度徹底をしたいと思いますし、今回の件がありますので、しっかり対応するように、私の方からもお話をさせてもらったところです。
 

以上

 

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