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公開日:2025年11月19日

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知事記者会見 令和7年11月17日(月曜日)

知事記者会見録

  • 日時:令和7年11月17日(月曜日)13時00分から13時20分
  • 場所:香川県庁本館9階県政記者室
  • 作成:広聴広報課

質問項目

1.サンポート高松地区のプロムナード化について
2.地域総合整備資金貸付事業について
3.瀬戸内国際芸術祭の今後のあり方について
4.あなぶきアリーナ香川について
5.宿泊税の導入について


【7分6秒付近の知事の回答を次のとおり訂正します。】
誤)今後、申請を行っていくわけですが、
正)申請を行っており、


質問事項

【1.サンポート高松地区のプロムナード化について】
【2.地域総合整備資金貸付事業について】
【3.瀬戸内国際芸術祭の今後のあり方について】
幹事社:今日は幹事社から3点お伺いいたします。まず1点目は、サンポート高松地区のプロムナード化についてです。県立アリーナの開業に合わせて実施された高松駅北側道路のプロムナード化について、知事は昨年6月の会見で、「暫定的な形で運用したい」と述べ、プロムナード化後も効果や不便な点を実証した上で、改めて判断したいと発言されておりました。現在のプロムナードの状況や今後の実施調査、再検討の予定についてお伺いいたします。2点目は、地域総合整備資金貸付事業についてです。19日開会の11月県議会に提案予定の補正予算案で、「マンダリンオリエンタル瀬戸内」整備事業の事業主体である「四国まちづくり&おもてなしプランニング」への無利子貸付事業が盛り込まれました。改めてこの事業が地域振興に与える影響や、県が無利子融資を決めた理由についてお伺いいたします。3点目は、瀬戸内国際芸術祭の今後のあり方についてです。
9日に閉幕した瀬戸内国際芸術祭2025の来場者数が約108万人だったと発表されました。コロナ禍での開催だった前回を上回ったものの、過去最高だった2019年の117万人には届きませんでした。近年、オーバーツーリズムが国内各地で問題になる中、島しょ部を会場とする瀬戸芸の今後のあり方について、知事の考えをお伺いいたします。

知事:いつも大変お世話になります。今日もどうぞよろしくお願いいたします。3点、ご質問をいただきました。まず1点目の、サンポート高松地区のプロムナード化についてでございます。全般的には、このプロムナード化については、効果を発揮できているのかなと考えております。1つは人の安全の問題でありますが、JR高松駅とアリーナのある地区について、土曜日・日曜日・休日の午前9時から午後9時までの歩行者専用空間、いわゆる歩行者天国の運用ですけれども、この土曜日・日曜日・休日、大変多くアリーナの大型イベントも開催される中で、アリーナに向かう方、また、特に帰りは集中するわけですが、JR高松方面に戻ってくる人流が安全にここを渡っていけるということで、非常にそういった面では、効果があるかなと感じております。それと、にぎわいの面についてでございますが、この休日の歩行者天国の空間については、これまでに、マルシェ、ライブ、大道芸などのイベントがこれまでにもうすでに34回開催されて、にぎわい創出に一定の効果を発揮できてるのかなと考えております。一方で、当初から心配されていました、周辺のいろいろな移動、特に住んでおられる方の移動との関係についてでございますが、プロムナード化、いわゆる歩行者天国、これを原因とするような、特段の、その前後において、渋滞の変化ということは、発生していないのではないかと考えております。また、アリーナのイベントの時においても、これは公共交通機関で来ていただくことをお願いし、これに協力していただいてることが大きいですけれども、そういった特異日についても、大きな渋滞はないと思います。またこの歩行者天国、これまでなかったということですが、歩行者が絡むような人身事故も、現時点ではないと思います。今後の予定でございますけれども、調査については、アリーナが今年の2月24日にオープンしましたが、1年間の状況を見たいと思っておりまして、1年経過するまでの間の調査を実施して、公表をしていきたいと考えております。今後の再検討の予定ですが、現時点では、このように効果も発揮できているのではないかと思いますので、変更の予定はございません。プロムナードの利活用の状況を今後ともよく見て、周辺の交通状況もよく見て、必要に応じて、運用改善については、引き続き検討していきたいと考えております。
それから、2つ目の、地域総合整備資金貸付事業の件でございます。このマンダリンオリエンタル瀬戸内の事業が、地域振興に与える影響ですが、これは大きな良い影響があると考えております。瀬戸内海地域に、国際的ステータスを持ったこのホテルが進出することで、ここの地のステータスが向上するということが期待されますし、直接的には雇用の創出、新規雇用200名以上と見込まれておりますが、それから、こういった目印になるようなホテルが進出することで、今まで以上に交流人口も拡大するということなど、本県の観光振興に、また、雇用促進に大きな貢献がある事業であると思います。このふるさと財団の融資について、申請を行っており、このように公共性の高い事業であることから、今回、県としては、事業主体であるSMOBから申請がありましたので、公共性があることをかんがみて、ふるさと財団の方に、申請をして、これから審査を受けたいと考えているところでございます。
次に、瀬戸内国際芸術祭のことで、オーバーツーリズムとの関係のご質問がございました。今回の瀬戸内国際芸術祭においては、船便において、長い行列ができたり、船に乗れない、これは観光のお客様だけではなくて島民の方も、それに巻き込まれて乗れないというような状況も、混雑日にはございました。これは大きな課題であると考えております。それから、もう一方で、島内の生活でありますけれども、いわゆるバスの移動のことですとか騒音のことですとか、そういった島内の島民の生活への悪影響については、特段のものは今のところなかったのではないかと考えております。次回というのはまだ、今、未定でございますが、開催に際しましては、このような混雑の問題ですとか、船に乗れないとか、こういった、いわゆるオーバーツーリズム的な問題については、取り組みが重要なものであると思っております。このオーバーツーリズムによる住民の生活への悪影響には常に留意しながら、観光振興に取り組んで参りたいと考えております。以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

【1.サンポート高松地区のプロムナード化について】
記者:サンポートのプロムナードの関係でまずお伺いします。1年間についての調査を今後見たいということをおっしゃられていましたが、具体的に何の調査を行う予定なのか伺ってもよろしいですか。

知事:この地区が、車線が減った、土・日・休日に通行止めがなされたことで、東西を移動するときの車の動きも変わってきている可能性もあります。そういったことに起因して、別の場所に渋滞が発生していることですとか、ずばりこのサンポート周辺の交通状況の変化について、数字で見ていきたいと考えております。

記者:プロムナード化の負の側面といえるかどうかも含めてなんですけれども、当初、交通渋滞の増加ですとか、緊急車両の通行についての懸念が唱えられていたわけですが、いざ車線が減ってみると、歩行者の横断が非常に目につくようになった気もしています。車が通る、特に平日の場合は、それも危険性は高いかなと思うんですが、この点についての今のお考えはございますでしょうか。

知事:ここについては、歩行者にもう少し配慮した空間づくりということが、この区域は特に重要であるということで、それを目的に、車線を減らしたり、休日に一部区間の歩行者天国化をしたところであります。そういう中で、安全というものは一番に考えなければならない問題でありますが、歩行者の横断について、特にオルネとサンポート合同庁舎の間、ここについては、車の状況を見ながら横断する、この安全第一の中で、そういったことも、今後の利用としては、あるのではないかなと考えております。

【2.地域総合整備資金貸付事業について】
記者:地域総合整備資金貸付事業、ふるさと融資の関係でお伺いします。このふるさと融資の枠組みなんですけれども、四国まちづくり&おもてなしプランニングの中に、地元の銀行が何社か入っています。ふるさと融資の枠組みとして、県債が主に原資になるということで、この構図ですね、銀行が含まれている事業主体に、県債を原資にする無利子の貸し付けが行われているというのが、かなり民間に対する利益供与に近い形になるんじゃないかという懸念の声が聞かれます。この点についてのお考えを伺ってもよろしいでしょうか。

知事:この事業は、直接的には雇用の創出があり、観光の振興にも大きく寄与すると期待をしております。これはまさに、公共的な効果が大きいということで判断しておりますので、この公共性の部分について、公共側の県側の、一部の財政的な支援ということについて、一定の妥当性があるのではないかと考えて融資の申請をしているところでございます。

記者:もちろん公共性に関する妥当性のご判断を否定したり批判しているつもりはなくて、事業主体が民間ですから難しいところはあるんですが、この辺の透明性の確保ですとか、今回、資材の高騰という話でしたが、この辺をもう少ししっかり、県としても監督といいますか、確認していく等々、何か対応というのはお考えがあるのでしょうか。

知事:県の方でも、今回の申し出に対して該当融資、ふるさと財団に申請をすることが適切な案件かどうかについて、審査といいますか、判断をしたところでございます。その上で、13日にふるさと財団に申請をし、また、公共性のある事業について融資をする制度ですから、ふるさと財団の方でも、しっかりとした審査が行われ、その上で可否が判断されるということで、こういった2段構えの審査の中で、検討の中で、この妥当性が判断されていくものではないかなと考えております。

【4.あなぶきアリーナ香川について】
記者:新しいあなぶきアリーナについて教えてください。2月にオープンしたと先ほど知事もおっしゃいましたけれども、ここまでの成果、稼働を知事はどのようにご覧になっているか改めて教えてください。

知事:総括的には、このアリーナというのは集客能力が高いと期待しておりましたが、期待以上の集客力を発揮しているのではないかなと考えております。この要因として考えられるのは、利用者の方からの声でみますと、駅に近い。それと、海に近くて、コンサートなどに訪れた際も、その前後でそういう瀬戸内海のすばらしい風景が望める。それと、アリーナの外観のユニークさ、その景観とマッチしている良さ、こういった3点が特に挙げられておりまして、この点が、当初期待していた以上の集客力の発揮に繋がっているのかなと考えております。

記者:もう1点だけ、来年に向けてですね、まだ11月なんですけれども、飛躍といいますか、2年目のアリーナ、どんなところに期待して見守っていきたいとお考えでしょうか。

知事:このアリーナは、世界の方からも、もうすでに評価もされ始めておりますので、マンダリンオリエンタルの開館もありますし、そういったものと相まって、このアリーナが、世界の人から目印になるような、瀬戸の香川の高松にあのアリーナがあるなという目印になるような施設に、さらに発展をさせたいと思います。そのためには、魅力あるイベントやコンサート、それからMICE、こういったものの誘致が必要なことと、さらにこの周辺との関係も、非常にこのアリーナは今、高評価の対象になっておりますが、さらにそれを広げるためには、今、要望も多い飲食店の設置とか、こういったものもできてくれば、より力を発揮するのではないかと思いますので、特にそういうところを目指しながら、世界のアリーナを目指しながら、注力したいと思います。

【5.宿泊税の導入について】
記者:観光の関係だったんですけれども、以前、宿泊税の方を検討するというお話も出ていたと思うのですが、こちらの方、今、現状どのような形になっているのかと、あと、土庄町でも11月に入ってから勉強会の方も開かれますけれども、県としてやはり、観光振興を進める上では財源の確保というのも必要になってくると思うのですが、この辺、今どういう現状にあるのかをお聞かせください。

知事:はい。県としても、県内市町とともに検討していきたいということの発表をこの春にさせていただきました。その後、市町との勉強会を重ねております。あわせて、一番影響のある宿泊事業者の方との意見交換もさせていただきました。市町の方から、この導入について反対というような意見は今のところございません。あと時期ですとか、どのような金額にするとか、県と市町の配分の問題とか、そういう課題が今後あると考えております。また、事業者についてはやはり、どういう目的で使うのかということについて、たくさんの意見がありましたし、やはりこの宿泊者に対して課税をするということについては、宿泊控えというようなマイナスの面が想定されるので、懸念する声もたくさんございました。これからどういうふうに使うのか、しっかりと固めていった上で、事業者の理解を得て導入ということになるので、今のところまだ具体的な時期については、見通せていない状況でございます。

以上

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