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1.瀬戸内国際芸術祭春会期について
2.コメの価格高騰について
3.サンポート高松地区のプロムナードについて
4.住宅の耐震改修に係る補助金について
幹事社:
【1.瀬戸内国際芸術祭春会期について】
【2.コメの価格高騰について】
幹事社からは、2点質問させていただきます。1点目は、瀬戸内国際芸術祭の春会期についてです。今月25日に春会期は終わりましたが、全体の振り返りと、感じた課題について伺わせていただきます。2点目は、コメの価格高騰についてです。元農林水産大臣 江藤氏のコメをめぐる発言の受けとめと、後任の小泉大臣に望むことを伺わせてください。また、県独自に、コメの価格高騰につきましての新たな支援策や、物価高対策での考えがあれば、併せて伺わせていただきます。
知事:
今日もよろしくお願いします。まず、瀬戸内国際芸術祭春会期の振り返りと課題でございます。振り返りですけれども、38日間の春会期を、週末の日曜日で終えることができました。全般的には天候に恵まれた日が多く、会場も非常に盛り上がったのではないかと感じております。そして、心配された混雑ですけれども、来場者の方に、平準化にご協力をいただきまして、ゴールデンウィークや土日に、極端な混雑はなかったかと思います。直島については、前回、バスの混雑などがありましたけれども、今回、島を巡回する特急バスの台数を増やしたことで、非常にスムーズに移動ができたという報告もいただいており、この方策も効果があったかと思います。改めて、来場された皆様のご協力と、関係する交通機関、関係機関、市町の皆様に感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございます。そして、今回初めて会場となりました、瀬戸大橋エリアの瀬居島に、私も参りましたけれども、地元の方々が、地元でとれた魚などを使って食の提供をしたり、訪れた方といろいろな交流をしている姿を見ました。この芸術祭が、地域の活力の増進に繋がっていることを、改めて実感したところであります。それから、春会期の最中に、今回4回目となりますが、この芸術祭に関心を持ち続けてくださっている信子妃殿下が訪れて、今回もこの芸術祭の魅力・力を改めて感じていただいたと思います。今後に向けての課題ですけれども、春会期については、先ほど言いましたとおり、大きな混雑や混乱は無かったわけですけれども、ツアー船の火災がありました。これについては、早速運輸局と連携して、関わっている船の運航者に安全管理の徹底をお願いしましたし、旅行会社にも、安全管理の徹底を、委託する船会社に対してしっかり行うように指導したところでございます。今度の夏会期は、猛暑も想定されますので、暑さ対策について万全を期したいと思います。それから、会場の動線等について、春会期の最中も改善しながら進めましたけれども、全般的にもう一度見直して、夏までに直せるものは直していきたいと考えております。次に、コメの価格高騰についてのご質問がございました。まず、元農林水産大臣 江藤氏の、コメをめぐる発言の受けとめでございます。国民がコメの価格高騰で非常に困っている状況において、今回の発言は不適切であったと考えております。そして、後任の小泉農林水産大臣に望むことでございますけれども、まずはコメの価格高騰への早急な対応を望みたいと思います。併せて、重要な産業であります、農林水産業全般の発展に向けてのリーダーシップも期待したいと思いますし、求めたいと思います。県独自の支援策については、今、政府に対応していただいており、それ以外に独自に考えているものは、現時点ではございません。物価高対策でございますが、現在、国において、この夏の電気・ガス料金などへの助成の検討がされており、この内容が明らかになってくるのではないかと考えております。県としても、協調して、物価高対策に取り組んで参りたいと思います。私からは以上です。よろしくお願いいたします。
【3.サンポート高松地区のプロムナードについて】
記者:サンポート地区のプロムナード化についてお伺いします。運用が始まって3か月が経過いたしました。現時点での知事の所感をお伺いできますか。
知事:休日の歩行者天国になっている時間帯、特にイベントの開催も毎週のように行われており、「人出の創出」という意味では、プロムナード化の効果が見て取れると感じております。アリーナを中心としたサンポートエリア、JR高松駅からの人の動線ですけれども、4車線道路であったがために、信号の待ち時間も長く、心理的なバリアにもなっていたと思います。それが2車線になり、繋がっているようなしつらえになったということで、平日も含めて、現実的に渡ることへの障害や、心理的なバリアも下がっているのではないかと思いますし、そのような声を私も耳にしているところであります。それから、アリーナの北・海側の道路も、4車線を2車線にしておりますけれども、一番は、アリーナでイベントが開催したときの待ち時間に、お客様が、道路の反対側の海沿いの緑地で、海を見ながら待つ様子が見受けられました。このことも、4車線を2車線にしたことに大きな効果があったのではないかと感じており、こういった人の流れの面で、いろいろな効果があったのではないかと思います。まだ3か月ですので、これまでと違う使い方になることで、非常に不便になったと感じる方もいらっしゃると思いますので、そういった方々に理解していただきながら進めたいと思います。今述べた緑地の辺りに、飲食の施設があったらいいという声も多く出てきておりますので、そういったことを中心に、さらに賑わうように進めていけたらと感じております。
記者:補足でお伺いなのですが、要するに、「高松駅とアリーナが分断されているような状況だったけれども、歩道化されることで、スムーズに南北軸の移動ができるようになっている」と知事はご認識されているという理解でよろしいですか。
知事:はい。
記者:交通渋滞等、大きな交通上の課題は、現状生じていないという認識でいらっしゃいますか。
知事:はい。大きな課題は、今のところないと認識しています。
記者:イベント面についてですけれども、高松市が主体的に貸し出しを行い、キッチンカーが並ぶようなイベントの実施に取り組んでいると思います。高松市の担当課に聞いたところ、土日祝の枠に対するイベントの開催率がもう少し上がっていくといい、であるとか、或いはイベント主催者に聞きますと、横断歩道近くの東側、駅から出てきた真北辺りのキッチンカーや出店等には人が沢山来るけれども、オルネの駐車場がある西側にはなかなか人が来てくれないというような、いわゆる利用率や西側への誘客といったところで課題の声を聞いているのですが、その辺りはどのように認識していらっしゃいますか。
知事:イベント等は、この3か月間、かなり開催していただきましたけれども、まだまだやっていただけると思っています。これまで、ああいった歩行者天国になっているような場所で、屋外のイベントを実施する実績がなかったので、「あそこは使えるんだ、そこで発表会等をしてみよう」という気持ちになってもらえるように、もっと市民・県民の皆様に知ってもらい、使っていただくことが、人の賑わいに繋がるかと思います。場所の問題ですけれども、どうしても「駅~アリーナ」が大勢の流れになるので、東側が人の流れが多く、キッチンカーの売り上げも上がって、西側は地理的な要因もあって、それほどでもない、ということになりがちな面があります。イベントを西から東エリアまで行えば、西に行く動機づけができるので、そういう意味でも、単に通路としてだけではなく、イベント等ができる楽しい空間になっていくことが、西側への動線誘導にもなると考えております。
記者:まずは、「楽しいことがあそこでできる」ということを知ってもらう、ということですが、これは県として情報発信に取り組んでいくということでしょうか。
知事:その通りです。まず大学生のサークル活動や、大学生に限らず音楽関係のサークル、伝統芸能の獅子舞などの芸術・芸能関係の活動をしている団体の方などに、もっとお知らせをして、使ってもらえるようにしていきたいと思います
記者:西側でのイベントをやっていくと仰ってましたが、いわゆるプロムナードの西側という意味ではなく、ということですか。
知事:現在、土日に歩行者天国になっている区間全体ですね。西側がやはりどうしても人の流れが少なくて、東側の駅からアリーナの通路は通り道ですからどうしても人の流れが多い。そういう意味です。
記者:全体で。
知事:はい。イベントとかがあれば、周遊区間を周遊される方も増えるのじゃないかと思います。何もやっていなかったら通り道は通るけれど、西側までは行かないというのは無理もないかと思います。
【1.瀬戸内国際芸術祭春会期について】
記者:瀬戸芸の春会期についてお伺いします。今回の瀬戸芸春会期について、国内のみならず、海外からも多くの来場者が訪れたと思います。インバウンド対策について、春会期の成果と、夏に向けた課題点についてお伺いできますか。
知事:おっしゃるとおり、インバウンドについては、前回はコロナ禍だったため殆ど0で、前前回との比較はまだ出ていませんが、印象的に、海外の方の来訪が非常に多いと感じております。対応ですけれども、海外の方の場合は、言葉の問題と、最近ではキャッシュレスの問題がありました。キャッシュレスについては、空港からのバスや、船の場合は乗り放題のものをキャッシュレスで買える等の対応をしてきて、まだその成果の評価まではできていませんし、やるべきことが多いですけれども、キャッシュレスの一定の成果は出ていると思います。外国語の対応は、港の前に、外国人に対応できる案内所を開設したとか、1つ1つではありますけれども、そういう対応が実を結んでいると思います。今は、色々なデジタルツールを使っての対応もありますので、春会期のアンケートの状況等を見ながら、今回できたことと、次回に向けてということもあると思いますが、進めていきたいと思います。
記者:キャッシュレス化については、海外の方からの声として、特に直島の船が、現金でしか乗れなくてすごく不便だという声がありました。キャッシュレス化するか・しないかは事業者の判断になると思うのですが、県の方から、事業者がキャッシュレス化するにあたっての補助や支援は考えられていますか。
知事:現時点で新たにお知らせできるものはありませんけれども、船のキャッシュレス化というのは求められるケースが非常に多く、ニーズがあると思いますので、今後、事業者の方への働きかけも継続していきたいと思います。その中で、応援できる部分は考えていかなければいけないかと思っています。
記者:瀬戸芸の公式アプリについて、スタンプ機能や、マップの関係で、少し分かりづらいという声があります。この改善について、夏に向けてはどう取り組んでいきますか。
知事:期間的にも、限りはあると思いますけれども、もう一度、春のことも踏まえて、やれることはやっていきたいと思います。
記者:瀬戸芸の春会期の件で、次の夏に向けての課題として熱中症などについても仰っていたと思います。具体的に、6月から事業者側も熱中症対策が義務化となり、対策は急務になっているかと思いますが、どのような形で熱中症対策をされていきますでしょうか。また離島で発生した場合での対応など、今ご検討していることがありましたら教えてください。
知事:対応ですけれども、日影がない場所、特に作品の受付やバス停、港の周辺等には日よけを設置したり、日傘の貸し出しをすること、それから、全般的に暑くなってきたときに、クーリングシェルター等を考えていく、このようなことを市町と連携して進めたいと思います。それから、応急措置の1つとして、芸術祭の各案内所に、経口補水液や冷却材を配備します。そして、公式グッズの1つとして、ネッククーラーを販売する予定にしております。医療の措置が必要になる場合は、これまでの孤島の実績の中で整えておりますので、他の急病対応と同様に対応していきたいと思います。
【4.住宅の耐震改修に係る補助金について】
記者:昨日から、県内でも、耐震補助に向けた呼びかけがされているところかと思います。県でも費用等の拡充などをされているかと思いますが、自治体によっては補助金、例えば改修工事の金額が違うといったようなところもございます。こうした自治体間での差について、知事としての受けとめですとか、もしくは県でも、今後料金についてさらに拡充ですとか、何か見通しがございましたら、教えてください。
知事:この耐震補強は、南海トラフなど万一の大地震のとき、命を守るという意味で、一番急がれているものであると思います。まだ耐震補強ができていない住居にお住まいの方に1日も早くご判断いただきたいということで、県と市町の職員が説明に回っております。緊急性の高いものですので、市町には、優先順位を上げて取り組んでいただけるように再三お願いしております。その結果として、助成額の上限額に少し差があるのは事実であります。市町ごとに財政等の状況は違いますけれども、急ぐ案件ですので、できるだけ早く、補助上限額がまだ上がっていないところは上げるご判断をいただくよう、働きかけをして参ります。
以上
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