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公開日:2020年12月10日

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外科

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外科

診療内容

香川県立白鳥病院外科では,平成25年度から令和4年度(令和4年4月1日~令和5年3月31日)で下記の手術件数を実施しております。
昨年度は、コロナ禍に伴い全国的に手術件数が減少しておりますが、当院も同様の煽りを受けて手術件数が減少しました。また、乳腺内分泌外科医の退職に伴い、乳腺・甲状腺疾患の手術件数が0となりました。月曜日のみ、乳腺内分泌外科医が診察しておりますので、引き続き検診並びに診療を受けることが可能です。
乳腺内分泌外科医の退職に伴い、昨年10月より香川県立中央病院から消化器外科医 小野田裕士医師が当院に赴任しております。専門は食道・胃外科で、消化管並びに肝胆膵疾患まで幅広い診療を行っております。火曜日午前・午後並びに水曜日午前に外来をしております。
香川県でも高齢化率の高い東讃地区を医療圏としている当科では、悪性疾患(癌など)、緊急手術も含め、手術創が小さく術後疼痛並びに侵襲が少ない腹腔鏡・胸腔鏡を使用した手術を待機・緊急手術にも積極的に導入しております。

癌などの悪性疾患は、早期発見・早期治療を行えば完治が望める疾患です。消化管の癌は早期発見できれば、内視鏡切除できるものが多く無痛で完治が望めますので、癌検診を是非受けて下さい。東讃地区の癌検診受診率はまだまだ低い状況です。
平成26年から排便障害(便秘、便失禁)・骨盤機能(直腸脱・瘤、子宮脱、膀胱瘤、会陰部痛)外来を行っております。平成26年から、便失禁治療に対して仙骨神経刺激療法、平成29年から脊髄損傷患者に対する便秘・便失禁等の排便障害に対する経肛門的逆行性洗腸療法を導入し、どちらも香川県で唯一の認定施設となっております。
また、令和2年から、子宮脱(子宮全摘後の膣脱を含む)、直腸・膀胱瘤等の骨盤臓器脱に対して、腹腔鏡下仙骨膣固定術の香川県下3番目の認定施設となり提供を開始しております。現在、子宮や膣が脱出している、膣にリングを挿入中で苦痛を有する患者様がいれば外来受診・相談して下さい。
今後も、患者様が安心して治療を受けていただける地域中核病院として、引き続きスタッフ一同努力していきたく思います。


令和5年6月12日
香川県立白鳥病院 
消化器・一般外科 山川 俊紀
 

香川県立白鳥病院手術件数

  H25 H26 H27 H28 H29 H30 R01  R02  R03  R04 
手術件数 268 296 296 267 295 277 268 269 277 236
全身麻酔 148 171 213 179 216 219 219 233 217 194
脊椎麻酔 80 85 58 54 58 30 30 23 39 24
その他 40 40 25 34 21 28 19 13 21 18
                     
消火器・一般外科 223 247 271 242 255 245 231 239 245 210
呼吸器外科 0 0 0 0 17 22 29 27 24 24
乳腺・内分泌外科 8 5 5 6 11 2 2 2 3 0
心臓・血管外科 37 44 20 19 12 8 6 1 5 2

 

<消火器・一般外科手術件数>

臓器名 疾患 術式 H25 H26 H27 H28 H29 H30 R01 R02 R03 R04
食道 食道癌 食道癌根治術 0 0 0 0 1(1) 0 0 0 0 0
良性疾患 食道裂孔ヘルニア根治術 0 3(3) 2(2) 0 2(2) 3(3) 0 4(4) 0 0
胃癌 審査腹腔鏡 0 2(2) 4(4) 3(3) 5(5) 2(2) 2(2) 2(2) 1(1) 4(4)
バイパス手術 1(0) 1(1) 4(3) 1(1) 5(5) 2(2) 3(3) 2(2) 2(2) 1(1)
幽門側胃切除術 13(11) 4(4) 9(8) 15(15) 9(9) 10(9) 3(3) 8(7) 8(8) 3(3)
噴門側胃切除術 0 0 1(1) 2(2) 0 0 0 1(1) 1(1) 1(1)
胃全摘術 8(3) 2(2) 7(7) 4(3) 6(6) 2(2) 7(6) 3(3) 2(2) 3(3)
良性疾患   3(1) 2(2) 4(4) 5(5) 2(2) 5(5) 9(9) 4(4) 0 2(1)
小腸   腸閉塞解除術 12(8) 8(6) 8(7) 7(7) 11(9) 7(7) 8(8) 6(6) 10(9) 5(5)
  人工肛門閉鎖術 2(0) 5(0) 5(0) 1(0) 0 4(0) 5(1) 0 6(2) 6(0)
  小腸切除術 2(1) 2(2) 3(3) 7(5) 5(4) 2(2) 10(7) 4(3) 12(12) 6(4)
虫垂   虫垂切除術 4(3) 9(9) 8(8) 11(11) 11(11) 13(13) 12(12) 10(10) 10(10) 1(1)
大腸 大腸癌 結腸切除術 4(2) 16(16) 22(22) 13(13) 20(20) 22(21) 12(12) 16(13) 16(16) 25(25)
直腸切除術 10(10) 13(13) 12(12) 11(11) 10(10) 14(13) 8(8) 17(17) 18(18) 6(6)
経肛門切除 0 2(0) 2(1) 1(0) 2(0) 1(0) 4(2) 0 1(1) 1(0)
直腸脱 直腸固定術 3(3) 7(7) 2(2) 5(5) 7(7) 5(5) 2(2) 5(5) 0 1(1)
経肛門手術 4 2 5 1 1 1 2 4 4 2
良性疾患   5(1) 4(2) 4(3) 7(5) 6(5) 12(12) 10(9) 15(15) 14(12) 1(0)
肛門 痔核 ALTA療法(注射治療) 33 28 12 17 12 20 6 5 6 8
痔核根治術 14 12 13 5 13 13 11 11 6 5
痔瘻 経肛門手術 1 3 5 4 6 3 6 3 5 4
肛門狭窄 経肛門手術 4 8 3 4 4 5 2 1 8 6
便失禁 経肛門手術 0 5 5 2 0 0 0 0 0 0
仙骨神経刺激療法 0 6 5 6 4 3 3 1 2 2
脾臓 良性腫瘍 脾臓摘出術 1(1) 0 0 0 0 0 0 0 0 0
肝臓 転移性腫瘍 部分切除術 1(1) 1(1) 4(3) 1(0) 2(0) 3(3) 1(1) 1(1) 2(2) 2(2)
良性疾患   1(1) 1(1) 0 0 0 0 0 0 0 0
膵臓 悪性疾患 脾頭十二指腸切除術 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1
胆嚢   胆嚢摘出術 48(44) 40(40) 56(55) 33(33) 58(57) 50(50) 43(43) 37(37) 31(31) 30(30)
鼠径ヘルニア   ヘルニア根治術 36(17) 49(33) 51(41) 39(30) 37(26) 45(39) 56(48) 46(45) 45(42) 54(51)
骨盤臓器脱   経腹式 0 0 0 0 0 0 0 7(7) 5(5) 5(5)
  経会陰式 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
():腹腔鏡(鏡視下)手術数

 

 

 

 

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消化器外科

手術の様子 胃・小腸・大腸などの消化管並びに、肝臓・脾臓・膵臓といった実質臓器を含めた腹腔内蔵器に対して手術を行っています。がんなどの悪性疾患から胆石症、ヘルニア、虫垂炎、腸閉塞、消化管穿孔による腹膜炎などの良性疾患に対しても手術を行っております。ただし、虫垂炎や腸閉塞、胃・十二指腸潰瘍による消化管穿孔等は、医療の進歩に伴い薬物治療や非手術治療などにより完治する症例も増加しており、体に対して負担の少ない優しい治療を病状によって提供できるように心がけています。
 早期胃がん・早期大腸がんに対しては、胃・大腸カメラによる内視鏡治療が当院でも可能であり、消化器内科と連携して治療を行っています。内視鏡治療が困難な症例には、腹腔鏡下手術を含めがん治療ガイドラインに基づき、全国と比較しても遜色のない標準治療を提供できるようにしています。また手術不能な進行・再発がんに対しては、抗癌剤による化学療法や緩和治療も積極的に行っております。


<腹腔鏡下手術>


<開腹手術>


<単孔式手術>

 最近では、腹腔鏡下手術で使用するカメラや鉗子が細くなり、直径12mmあったものが5mm以下となるに伴い、腹壁の傷がなお一層目立たなくなっております。当院でも5mmのカメラ、5mmと2.3mm.の鉗子を組み合わせて手術を行っています。腹腔内からがんや胆嚢などを取り出す2~4cmの切開創のみで行う単孔式手術も開発され、さらに体に優しい手術も積極的に実施しております。
 当院では高齢者の患者様を治療することが多いため、可能な症例にはできる限り術後の痛みが少ない腹腔鏡下手術を実施しております。また、夜間や休日の緊急手術でも積極的な腹腔鏡下手術を取り入れておりますので、お気軽に医師にご相談ください。

※腹腔鏡下(鏡視下)手術ついて
 1992年頃から胆石症に対して行われるようになった腹腔鏡下手術は、現在全国的に普及し消化器外科領域では、胃、小・大腸、虫垂、ヘルニア、脾臓、肝臓、膵臓にも行われるようになりました。腹腔鏡と呼ばれるカメラと、手の代わりをする鉗子を数か所の穴から腹腔内に挿入して手術を行います。切開創は0.5~1.2cmで、がんなどを腹腔内から摘出する場合は1か所、2~4cmに切開創を拡げます。普及した理由としては、15~20cmの切開創で行う開腹手術と比較して、皮膚の切開創が極端に小さいため、術後の創部痛が少なく術後早期の回復が早いので、体には非常に優しい治療であり、開腹手術と遜色ない治療ができるためです。また術後腸閉塞の発症も少ないことが分かっています。

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呼吸器外科

気管・気管支・肺・縦隔・胸膜・横隔膜疾患などの手術を行っています。現在では、これらの大部分の手術を胸壁の破壊が少ない、傷の小さな、体にやさしい低侵襲手術とされる胸腔鏡下手術、特にモニタ視のみで行ういわゆる完全鏡視下手術で行っています。近年画像処理ワークステーションを用いた3次元画像が容易に構築できるようになり、術前に血管、気管支の走行や破格の有無(図1)、腫瘍との位置関係(図2)など容易に把握でき、呼吸器外科手術は鏡視下の拡大視野のもと、より安全に確実に実施されるようになりました。
 また、肺癌の標準手術はエビデンス上肺葉切除以上の切除が必要とされていますが、病気や年齢、全身状態、合併症の有無、術後のQOLなどを考慮し、切除量を縮小した低侵襲手術である区域切除や広範囲楔状切除を適応する症例も増加し積極的に取り入れています。
 患者さんにとって最良となる治療はなにか常に考え手術適応を決定し、手術の質を低下させない低侵襲手術を実施し、安全で安心できる医療を提供できるよう様々な職種の専門チームと連携したチーム医療を提供できるよう努力していきたいと考えています。今後ともよろしくお願いします。

呼吸器外科手術件数

  2018年 2019年 2020年 2021年 2022年
肺癌 9 14 16 14 10
転移性肺腫瘍 4 1 2 0 3
気胸 1 2 1 4 2
良性腫瘍・炎症性疾患 3 3 9 2 2
膿胸 3 3 1 0 0
縦隔腫瘍 1 0 1 2 1
胸壁疾患 1 0 0 0 0
横隔膜疾患 0 0 0 1 0
その他 2 1 0 1 2
合計 24【23】 24【24】 30【28】 24【23】 20【19】

                            【】胸腔鏡下手術

肺切除術式別件数

  2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 合 計

肺葉切除

4 6 12 10 10 42
区域切除 4 5 4 3 3 19
部分切除 8 9 12 7 4 40
肺全摘術 1 0 0 0 0 1

                            

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血管外科

 血管外科手術では、血管へのバイパス手術を行っています。一方で、下肢静脈瘤手術も行っております。下肢静脈瘤は最近では手術をせずに治療することも可能となりました。当科にてお気軽にご相談ください。
 血管には動脈と静脈がありますが、主な疾患として下記のようなものがあります。

動脈の病気

閉塞性動脈硬化症  血管が動脈硬化などにより、細くなったり、詰まる病気ですが、慢性的なものをこのように呼びます。 治療法

薬物療法

風船やステントによる拡張療法

手術療法

腹部大動脈瘤  腹部の動脈が部分的に瘤状になったもの
急性動脈閉鎖  血液の塊などにより、血管が急に詰まる病気です。
 ※ただちに治療を行わなければ、壊死といって組織が腐り、下腿・大腿切断を行わざるをえないことがあります。早期に治療を行えば、血栓除去という方法で、局所麻酔で2、3mの皮膚切開で簡単に治療が行えます。

静脈の病気

下肢静脈瘤  下肢の表面の静脈が瘤状に膨れます。そのまま放っておいてもどうもありませんが、症状が進むと下肢倦怠感(脚がだるい)、足がよくつる、美容の問題がおこることがあります。
治療法・・・結紮療法・硬化療法を行います。
深部静脈血栓症  脚の太い静脈が血管の塊でつまる病気で、片方の脚が急に腫れたり、痛みが出現します。
治療法・・・血栓溶解療法(点滴で血液の塊を溶かす治療)を行います。時間が経てば効果が少なくなります。
深部静脈弁機能不全  静脈の弁のしまりが悪くなり、両下肢が慢性的に腫れてきます。
 治療法・・・コンプリハフト(弾力性があり、粘着力のある包帯)や弾性ストッキング(下肢をギュット締める医療用のストッキング)で治療します。

 その他、慢性的なものでも、症状や病状に応じて診断・治療が必要ですので、気になる症状等がございましたら、お早めに診察を受けられることをお勧めいたします。

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乳腺甲状腺外科

 乳がんは女性のがんの罹患率の第1位で年々増加傾向にあり、近年のライフスタイルの変化などから、さらに増加することが予想されております。乳房にしこりや痛みなど、何らかの異常に気づいたときには専門的な検査が必要です。
 当科では、マンモグラフィを導入しています。視触診だけでなく、乳腺エコー等の検査も随時実施しております。乳がんは早期発見が重要です。早期の発見、診断により、適切な治療を受ければ治る確率が高くなります。
 また甲状腺の病気は女性、特に20才~40才代の女性に多い疾患です。その理由ははっきりしていませんが、バセドウ病(自己免疫疾患のひとつで甲状腺ホルモンが無秩序に過剰分泌される病気)や橋本病(甲状腺の慢性炎症です。慢性炎症によって、甲状腺が腫大あるいは萎縮し、甲状腺ホルモンが不足する病気)は自己免疫疾患のひとつです。甲状腺の病気は、きちんとした治療を受ければ、健康な時と同じ状態で生活することが可能です。
 当科にて適切な検査と治療をおすすめします。

マンモグラフィー(X線乳腺撮影)

 マンモグラフィ検査は、早期の乳がんを発見するのに欠かせない検査です。
 マンモグラフィ検査とは乳房の中を写すX線撮影のことです。
 触診では発見できない小さな病変を見つけることができます。(しこりとして触れる事の出来ない早期乳がんのサインを鮮明に写し出せます。)

超音波検査

 超音波(エコー)検査とは、マンモグラフィと並ぶ代表的な画像診断のことをいいます。人間の耳には聞こえない音(超音波)を体内に送信し、臓器に当たり反射する音を画像として表示します。
 超音波検査では、手に触れないようなしこりを見つけ出すことができます。

穿刺吸引細胞診

 視・触診、マンモグラフィ、超音波検査でがんが疑われたり、がんとの区別が必要な場合には、しこりに細い注射針を刺して細胞を吸引して調べる穿刺吸引細胞診を行います。直接あるいは超音波をみながら穿刺を行います。
痛みは伴いますが数秒でおわります。多くの場合はこの検査によって診断を得ることができます。

 ※手術が適用の患者様には甲状腺や乳房にできた癌(原発巣)を切除するために手術を行っています。
 ※その他、病気や手術などの治療法に関しては、お気軽にご質問下さい。

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