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公開日:2018年2月1日

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腸管出血性大腸菌感染症について

腸管出血性大腸菌とは

  • 腸管出血性大腸菌には、「O157」、「O26」、「O111」などがあり、ベロ毒素を産生し、少量の菌量でも感染します。全国では、2011(平成23)年4月にはユッケ食中毒で5名の方が、2012年(平成24年)8月には浅漬けで8名の方が亡くなりました。
  • 症状は健康な人では下痢ですが、乳幼児や高齢者では出血性腸炎や溶血性尿毒症症候群を引き起こすことがあります。これまでの食中毒対策に加えて感染症対策が必要です。
腸管出血性大腸菌について
原因菌 毒力の強いベロ毒素を出すのが特徴で、この毒素は感染者の腸の細胞や血管に害を及ぼすことがあります。O157やO26、O111などがよく知られています。
症状 感染後3~5日の潜伏期間の後、腹痛や水様性(出血性)の下痢や熱、吐き気等の症状がみられることもあります。まれに出血性の下痢が1~2日続いた後、ベロ毒素による溶血性尿毒素症症候群(HUS)といわれる急性腎不全や脳症など重症な病気を起こすことがあります。
成人では、感染しても症状が出なかったり、軽い下痢だけの場合も多いのですが、乳幼児や小児、高齢者では重症になる場合があるので、注意が必要です。
感染経路 腸管出血性大腸菌に汚染された飲食物を摂取することによって感染する場合と、患者から排出された菌が、手などに付着してヒトからヒトへ感染する場合があります。

予防するには

  • 菌は熱に弱いため、食品は十分に加熱しましょう。(75℃ 1分間以上の加熱)生野菜などは流水で十分に洗い、調理後の食品はできるだけ早く食べきるようにしましょう。
  • 特に、子供や高齢者は抵抗力が弱いので、生肉や加熱不十分な食肉を食べないよう気をつけましょう。
  • まな板や包丁など調理器具は、使用の都度、家庭用漂白剤や熱湯をかけて消毒したり、手拭きはこまめに洗濯するよう心がけましょう。
  • ヒトからヒトへの感染を防止するのには、調理前や食事の前、トイレの使用後、おむつ交換後に、石鹸と流水で手洗することが大切です。
  • 飲料水の衛生管理に注意しましょう。(特に井戸水や受水槽の管理)

心配や症状がある場合には

  • もし、腹痛や下痢等の症状があったら、すぐに医師の診察を受け、その指示に従いましょう。特に、乳幼児の場合は速やかに受診しましょう。
    ※下痢止めの服用は、菌が腸内で増え、症状を重くするおそれがあるので、素人判断で勝手に薬を服用することは危険です。
  • 感染者の便を処理する場合は、ゴム手袋を使用するなど衛生的に行いましょう。感染者の便に触れた可能性がある場合には、流水で十分手洗し、薬用石鹸や消毒用アルコールで消毒しましょう。また、タオルは個人使用とし、共有はやめましょう。
  • 感染者の便で汚染された下着は、家庭用漂白剤等に浸した後、家族のものとは別に洗濯しましょう。
  • 感染者が入浴する場合は、混浴を避けるとともに、最後に入るようにしてください。風呂の水は毎日捨てて浴槽をよく洗ってください。できるだけシャワーか、かけ湯を使うようにしましょう。
  • プールは、下痢や腹痛等の症状があるときは、入らないようにしましょう。感染者は、菌がなくなったことを確認できるまで、プールに入るのを控えましょう。

お問合せ

  • 感染症に関すること
    香川県東讃保健福祉事務所(東讃保健所) 保健対策課 0879-29-8262
  • 食中毒に関すること
    香川県東讃保健福祉事務所(東讃保健所) 衛生課 0879-29-8272

このページに関するお問い合わせ

健康福祉部東讃保健福祉事務所

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FAX:0879-42-5881