[シリーズ]正しく知れば、まもりあえる。感染症のこと。
サル痘(エムポックス)
2023年以降、国内でサル痘の流行がみられます。
サル痘(エムポックス)は、サル痘ウイルスによる感染症で、誰でも感染する可能性があります。サル痘については、完全に明らかにされていない部分があり、ワクチンや治療薬のことを含め、最新の情報を確認していく必要があります。一方、どのようなときに感染しやすいか、どのような症状が出るかなどはわかっています。
CHECK! サル痘には、あなたも感染する可能性があります。
- 原因:
サル痘ウイルス
- 感染のリスクになる主な場面:
感染した人との直接接触(主に、性的接触)、体液や飛沫との接触
感染した動物との接触
- 主な症状:
発熱、頭痛、リンパ節の腫れ
顔面・四肢・臀部・陰部などの発疹(できもの)や水ぶくれ
- 予防:
手洗いなど、基本的な感染対策を実施する
感染が判明している人との触れ合いを最小限にする
流行地の野生動物(リス、ネズミなど)との接触を避ける
- 治療:
症状を和らげる薬を使う(痛み止めなどの対症療法)
多くの場合、2~4週間で自然に治る
症状が強い場合など、条件を満たす場合、臨床研究として治療薬を使用できる
- 感染した人と濃厚な接触があったり、疑わしい症状がある時は:
周囲に感染させないよう、マスク着用や発疹を覆うなどの配慮をしたうえで、最寄りの医療機関を受診してください(受診の前に、電話で相談することをおすすめします)。医療機関で診断が確定した場合、感染拡大を防ぐ目的で、保健所が調査や自宅療養の支援を行いますので、ご協力をお願いします。