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公開日:2025年10月1日

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令和8年度「ONE STEP TOGETHER 県政知事トーク」(第18回)を実施しました

令和8年6月30日(火曜日)多度津町役場

令和8年度県政知事トークの第18回目は、知事が多度津町で県民の皆さんと意見交換を行いました。皆さんからは、日々の生活や活動において感じられている課題や県政に対するご意見、ご要望等をいただき、非常に有意義な意見交換会となりました。

集合多度津

参加者

多度津町から推薦された県民16名が参加

意見交換の概要

知事1多度津【知事】今日は、お忙しい中、多度津町の様々な分野でご活躍の皆さまにお越しいただきありがとうございます。皆さま方には日頃から、それぞれの分野で町の発展、そして香川県の発展のためにご尽力をいただいていることに、心より感謝を申し上げます。今日は、日頃それぞれの分野で活動をしていただいている中で感じている課題や将来に対しての提案などについて、現場におられる方の生の声をお聞かせいただきたいと思ってまいりました。ぜひ忌憚のない意見を遠慮なくご発言いただければありがたいです。
大まかに活動の内容で3つのグループに分けさせていただきました。お一人ずつご意見をいただければと思います。

 

第1グループ(地域活性化)

【参加者からのご意見】

1. 1点目は、深刻な人手不足と外国人材の受け入れに関する要望です。現在、地元採用やIT化等の自助努力だけでは限界があり、本県において外国人材は不可欠な存在です。特に本町は県内最高の外国人比率を占めていますが、全国の自治体では外国人材の獲得競争が激化しており、安定確保には現地の送り出し機関との連携強化を図るとともに、「選ばれる県」になることが急務です。そのため、教育、住環境、医療・災害時の多言語対応など、外国人が安心して働き、暮らせる環境を整備する必要があります。商工会議所としても、トラブルを未然に防ぐ具体的支援や、日本人との共生社会構築に向け、行政と密に連携して取り組みたいと考えています。
 2点目として、県立大学の多度津町への誘致を強く要望します。町内には工業高校や造船関連の地元企業も立地しており、教育と産業が連携できる環境が整っています。この地域特性を最大限に活かすため、行政とも連携を図りつつ、県立大学の立地を強力に推進していただきたいと考えます。
 3点目は、地域活性化の新たな試みであるクラフトビール「一太郎やぁいエール」の開発についてです。地元県立桃陵公園の桜を原料としたこのビールは、昨今注目される「感情労働」に携わる方々への癒しをコンセプトに開発しました。濃厚な味わいが特徴で、大手メーカーのビールと合わせることでよりまろやかさが引き立ちます。9月には第2弾の発売も予定しており、商工会議所として今後もこうした地元の資源を活かしたツールを創出し、地域経済の活性化を強力に推進していきたいと考えております。

2. 女性会として約20年にわたり活動している「四国遍路の世界遺産登録」の早期実現を強く要望します。四国は現在、全国で唯一世界遺産がない地域ですが、遍路は世界に誇れるすばらしいシステムです。私は町内でカフェを営む中で、近年外国人観光客の増加を肌で感じており、世界遺産への登録が実現すればさらなる観光振興の起爆剤になると確信しています。四国4県がしっかりと連携し、一日も早い登録に向けて運動を強力に推進していただきたいです。
 また、香川県民として、お願いしたいことが2つあります。1つは、新アリーナに関する要望です。すばらしい施設が完成し、高松周辺がにぎわっていることは大変喜ばしいことですが、人気アーティストの公演などはチケットが極めて入手困難で、私を含め周囲の多くが落選を繰り返しています。せっかく県内に立派な施設ができたのですから、少人数でも構いませんので、地元住民が優先的に当選できる「香川県民枠」を設けていただけないでしょうか。県民が施設の恩恵を直接享受し、イベントを身近に楽しめるような配慮をぜひお願いします。2つ目は、再来年の大河ドラマが隣県の偉人(ジョン万次郎)に決まったように、本県も今から長期的な視点で誘致活動に取り組むべきだと考えます。香川の偉人平賀源内(日本のエジソン)は脚本次第で非常に魅力的な題材になり得ますし、ドラマ化が実現すれば観光客の大幅な増加と地域活性化の大きな起爆剤になります。かつて他県や町内で行われた署名活動などを参考に、県を挙げた機運醸成と強力な後押しをぜひお願いします。

3. 働き方改革に伴う時間外労働の上限規制について、中小企業の実情に応じた規制緩和を要望します。大企業とは異なり、中小企業の現場では「もっと働いて収入を増やしたい」という意欲を持つ労働者が多くいますが、現行の厳格な規制がその機会を奪い、結果として働き手の生活を圧迫している実態があります。一律の制限ではなく、労使間の合意や契約がある場合には柔軟に延長を認めるなど、個々の労働者の意思を尊重し、意欲ある人が十分に働ける環境づくりをぜひ検討してください。
 また、さだまさし氏による新たな「香川県民歌」の制作について、その経緯と目的をお伺いします。県には既に県民歌がありますが、なぜ改めて新曲を制作することになったのでしょうか。既存の歌がある中で、あえてもう一曲作ることに至った背景や、新曲に期待する役割について、明確な理由を教えていただきたいです。

4. 獅子舞などの地域の伝統文化や景観を維持するには多大な費用を要しますが、行政に頼るだけでなく、自ら「自己財源を稼ぐ」仕組みづくりが不可欠だと考えています。例えば、花火大会などの際に浜街道を封鎖して有料駐車場として活用し、活動資金を捻出するような柔軟な道路利用について、知事の見解をお伺いしたいです。
 また、新たな特産品として、地元高校の実験でも注目された池の貝を活用した真珠のような輝きのアクセサリーの開発を構想しています。加工には高度な技術が必要なため、専門家や協力機関の紹介など、知事の知見を拝借したいと考えています。行政に依存せず、知恵と努力で地域の資源を守り抜くための後押しをお願いします。

5. 官民協働の組織「まねきねこ課」として9年、多度津町の魅力を発信してきましたが、若手人材の育成や、近隣市町のような強力な観光拠点の欠如という課題に直面しています。単発のイベントには成果が出ていますが、持続的な活性化には町単独ではなく、周辺自治体と連携した「エリア戦略」が不可欠です。しかし、自治体間を調整し音頭を取る主体が不在なのが現状です。そこで、県が主導して地域をチームとして売り出す施策を推進していただきたいと思います。また、活動を楽しく継続し、枯渇しがちなアイデアを補うためにも、多様な人材と交流し刺激し合える場の創出をあわせてお願いします。

6. 関西から移住し、本通りでカフェを営んでいます。8年間の活動を通じ、地方活性化には「住民が自ら動こうとする機運」が不可欠だと痛感しています。現場では政策が浸透しきらず、諦めムードが漂うこともありますが、私は「商いは飽きさせないこと」を信条に、年間3万人を呼び込む挑戦を続けています。私の目標は、単に店を存続させることではなく、次世代が引き継げる形を作り、地域の有形無形の資源を活かし続けることです。そのためには、現場の課題を汲み上げ、実行に移せる地域リーダーの育成が急務です。表面的な移住促進に留まらず、離れた人が「帰りたい」と心から思える町を目指し、100年先を見据えて本通りの再生に邁進する決意です。


全体多度津

【知事(第1グループ)】
・深刻な人手不足への対応として、高齢者や障害者、女性が柔軟に活躍できる環境づくりを支援するとともに、企業のニーズに対応して優秀な外国人材の確保を支援します。具体的には、ベトナムでの実績に続き、インドネシアやフィリピンの大学などに寄付講座を開設し、来日前から本県の文化や言語を学べる体制を整備しています。また、来日後の共生において、教育や住環境の整備など行政が支援すべき役割は大きいと考えています。商工会議所とも緊密に連携し、現場のニーズを反映した環境づくりを推進していきたいと考えていますので、具体的な要望は随時寄せていただきたいと思います。
 また、県立大学の設置に際しては、多度津高校との連携を強く意識しています。具体的には、同校の専門学科の生徒が優先的に入学できるよう推薦枠の設置を検討したいと考えています。あわせて、地元の企業にも大学運営に関わっていただき、インターンシップなどを通じて卒業後の地元就職につながるような教育環境を構築したいと思います。
 地ビールは、混ぜて飲むと美味しいということで、ぜひやってみたいと思います。
・四国遍路は世界に誇るべき優れた文化遺産であり、一日も早い世界遺産登録の実現を目指します。これまでも文化庁への働きかけを継続しており、登録に不可欠な史跡指定等の条件整備も地道に進めてきました。現在は、登録に向けた動きを本格化させるべき絶好の時期に来ていると考えています。四国4県が改めて強固に連携し、一丸となって運動を強力に推進していくとともに、皆さまと一丸となって登録という目標を成し遂げたいと思います。
 また、アリーナのチケットにおける「県民枠」の設置については、要望として認識しており、その必要性も理解しています。しかし、大手アーティストの全国ツアーは開催地の選定が非常に厳しく、過度な優先枠を求めると本県がツアー候補から外されてしまうリスクがあります。現在はまだ施設が稼働したばかりの段階であり、まずは多くの公演を安定的に誘致し、興行側に選ばれるアリーナに育てることが先決です。現時点では慎重な判断が求められますが、将来的にタイミングを見極めながら、実現の可能性を模索していきたいと思います。大河ドラマ、平賀源内は「べらぼう」に準主役っぽく入りましたが、香川にも題材はあると思いますので、粘り強くやっていきたいと思います。
・中小企業の残業上限規制により「働きたくても働けない」という弊害が生じている実情は、深刻な人手不足を背景とした切実な課題であると認識しています。本来、労働者を守るための規制の結果、働く意欲のある方の機会を損ねている側面があり、その是正の必要性は感じています。国レベルでの見直しに関する本格的な議論はこれからですが、私としても、現状の規制には課題があると考えており、実態に即した柔軟な仕組みへ見直していくべきであると考えています。
 県民歌については、70年前に制定された既存の県民歌も大切に併存させつつ、新たな歌の制作を目指しています。子どもたちが学校などで日常的に口ずさみ、大人になっても「自分たちの歌」として心に残るような、郷土への愛着を深める一曲を創りたいと考えています。新旧の歌が共存する形で、今の時代を生きる県民の皆さまに永く親しまれる歌づくりに改めて挑戦したいと考えています。
・獅子舞や花火といった地域活動の財源については、行政に全面的に依存するのではなく、官民が連携して支え合う形が理想的だと考えています。地域の方々が主体となって自ら資金を募り、どうしても不足する部分を行政が補完するという仕組みこそが、活動の持続性を高める最善のあり方だと考えます。今後も、地域の自主性を尊重しながら、行政が効果的に協力できる「官民一体」の支援体制を常に念頭に置いて取り組んでいきたいと思います。
 それから、浜街道の駐車場については、主要な幹線道路であるため、一時的にせよ、封鎖するのはハードルが高いのではないかと考えます。しかし、道路を通行目的のみに限定せず、サンポート高松の歩行者天国のように、にぎわい創出のために多目的に活用するという視点は非常に重要だと考えています。「道路だから不可」と決めつけるのではなく、時代の変化に合わせた柔軟な使い方を模索すべきです。まずは実現の可能性が高い非幹線道路での活用からトライするなど、段階的な検討を進めていくのが現実的だと考えます。
 また、貝のアクセサリーというお土産品のアイデアは、非常にユニークで面白い試みだと感じます。具体的な商品化や事業展開に向けては、産業支援財団の「よろず相談窓口」をぜひ活用してほしいと思います。現場には経験豊富な専門家も在籍しており、相談を投げかけることで、アイデアを形にするための有益なアドバイスや展開が期待できるのではないかと思います。
・「たどつ桜んたんページェント」が高く評価されているとのことで、県としても積極的に宣伝に協力するとともに、町がこのイベントを核としてさらに発展することを期待しています。また、周辺自治体との連携についても、その必要性を重く受け止めています。具体的にどのような形で実現できるか、県として前向きに検討し、地域が一体となって取り組めるよう動いていきたいと思います。
・本通りの活性化への取り組みはすばらしいものであり、多度津のにぎわいを象徴する空間として発展することを期待しています。イベント運営には多大な労力が必要ですが、地域への波及効果は非常に高いものです。集客を定着させるための一案として、他地域の成功事例のように「毎月第3土曜日の夜」など開催日時を固定し、「あそこに行けば何かやっている」という認知を広めることも有効です。中心となって活動している方々には、今後も継続的な尽力をお願いします。

 

第2グループ(教育)

【参加者からのご意見】

7. 多度津町では、地域資源を活かした体験学習と、県の「NEXTGIGA研究業務」による教育DXを両立させています。この実践を加速し、県の学力向上目標を達成するため、現場の立場から以下3点を要望します。1つ目は、端末更新やクラウド環境維持への強力な財政・技術的支援です。安定したICT環境の継続には欠かせません。2つ目は、データ活用による個別最適な学びの推進と、教員のスキル向上に向けた研修体制の拡充です。3つ目は、人的体制の強化です。DXで捻出した時間を一人ひとりと向き合う時間にするため、少人数学級の拡充や教員・支援員の増員を強く求めます。教育の原点は人との関わりです。ICTと「人」の両面から、手厚い支援をよろしくお願いします。

8. 保育現場が直面する課題について、2点質問と提案をさせていただきます。1点目は、保育士の確保と養成校の支援です。現在、施設はあっても保育士不足で子どもを預かれない状況があり、地元で人材を育てる養成校の存続は不可欠です。経営環境が厳しいこれら養成校への支援と、人材確保に向けた県の施策をお伺いします。
 2点目は、自治体間における給食費や保育料等のサービス格差の是正です。地域による大きな格差は人口の偏りを招く懸念があります。県内どこでも均一に手厚い福祉を受けられる体制を整えることは、「子育て県かがわ」の強力なアピールとなり、移住促進にもつながると考えますが、知事の考えをお伺いします。

9. 将来、再び香川県に戻ってきたいと思える魅力的な地域づくりのため、多角的な支援を要望します。具体的には、通学以外の移動割引や学校活動での公共交通の無償化、交通空白地帯の解消といった移動手段の充実をお願いします。また、高校生が安心して過ごせる娯楽施設や多様な居場所の確保、新しい部活動への支援も必要です。さらに、空き家を活用した商店街の再生や道路整備、日本人と外国人が支え合える交流の仕組みづくりも重要だと考えます。若者の視点に立ったこれらの施策を通じて、次世代が愛着を持ち続けられる香川県にしていただきたいと思います。

10. 校内に体育館がなく、近隣の公共施設を借りて体育の授業を行っていますが、老朽化による施設閉鎖などで活動が著しく制限されています。学校独自の努力では改善が難しいため、知事と町長に2点要望します。1つは、現在閉鎖されている多度津町の体育館を再び利用可能な状態にしていただくことです。もう1つは、高額な施設利用料の減免など、学校が地域の施設を円滑に利用できるような公的支援をお願いします。生徒が当たり前にスポーツを楽しめる環境を取り戻すため、行政の力で既存施設の利便性の向上を強く後押ししていただきたいです。

11. 地域の子どもや保護者、そして福祉現場の声を代表して3点要望します。1つ目は、町立図書館の利便性向上です。席数不足や飲食制限のため、学習環境を求めて他市の施設へ流出している現状があり、滞在型環境の整備が必要です。2つ目は、不登校や体調不良の子どもが自宅からリアルタイムで参加できる、オンライン授業の体制構築です。学習機会の確保と生活リズムの維持につながります。3つ目は、県高等学校等奨学金制度の抜本的改善です。15歳の子ども自身が債務者となる現行制度では、親による流用が発生しても子が多額の借金を背負い続ける過酷な実態があります。親を申込者とする枠を設けるなど、困難な環境にある子どもの将来を奪わないための制度設計を強く求めます。

 

知事2多度津

【知事(第2グループ)】
・教員のDX推進や校務の省力化により、先生が「生徒と向き合う時間」を確保することは、県としても最優先の課題であると認識しています。そのために、これまで3年間、教育長と連携して現場を支える支援員の増員を継続してきました。現状ではまだ十分とは言えませんが、今後も引き続き先生をサポートする人員体制の強化に努めます。ICTの活用と人的支援の両面から、先生が本来の教育活動に専念できる環境づくりを力強く推進していきます。
・保育士の確保に向け、他産業に見劣りしない処遇改善を国に強く求めていく考えです。地元の人材養成を支える養成校については、地域に不可欠な存在として重要視しており、一律に私立大学の削減を進める国の姿勢に対し、地方の実情を考慮するよう働きかけていきます。
 また、子育て支援の地域格差についても問題視しています。給食費や高校無償化など、そろってきている部分もありますが、子育て支援のサービスが全国どこでも均一かつ高い水準で提供されるよう、知事会を通じて国へ粘り強く要望していきます。
・私立高校に体育館がないという現状を初めて把握し、教育環境における重大な課題であると受け止めています。県に戻って実態を詳細に調査して対応します。
・人々の交流や楽しみの場となる「居場所づくり」の重要性を深く認識しています。マルタスのような大規模施設を各地に新設することはコスト面で課題がありますが、既存の空きスペースを有効活用することで、おしゃべりや交流ができる場を確保できると考えています。県としても、限られた資源を柔軟に使いながら、皆さまと共に身近で心地よい居場所の創出に向けた知恵を絞っていきたいと思います。
 また、オンライン授業は今後さらに進展していくべき重要な教育手段であり、積極的に活用すべき技術であると認識しています。実施に向けた運用ルールの整備などは必要ですが、教育委員会ともしっかりと情報を共有し、ICTを有効に活用した学びの環境づくりを推進していきたいと思います。
 奨学金の話は深刻な問題だと思いますので、現状を調べてみます。

 

第3グループ(健康・福祉)

【参加者からのご意見】

12. 食を通じた健康づくりのボランティア団体として、料理教室や伝統料理の継承活動を行っていますが、会員の高齢化により次世代への引き継ぎが困難な状況にあります。地域の活力を維持するためには、移住促進だけでなく、今いる若者が県外へ流出せず、安心して子どもを産み育てられる環境整備が不可欠です。若い世代が地域に定着し、ボランティア活動などの地域コミュニティを共に支えていけるよう、県の人口対策や子育て支援のさらなる強化を期待しています。 
 また、県立アリーナを最大限に活用し、多様なアーティストやイベントを積極的に誘致することを提案します。「推し活」に励む方々は非常に消費意欲が高く、県外から多くのファンを呼び込むことは、本県に多大な経済効果をもたらします。さらに、イベントをきっかけに香川を訪れた方々が地域の魅力を肌で感じることで、将来的な移住・定住の促進や、ひいては人口増加にもつながると期待しています。新アリーナを、単なる興行の場に留まらず、交流人口の拡大と地域経済の活性化を強力に牽引する拠点として活用していただきたいです。

13. 社会福祉協議会として、地域の福祉基盤を支えるための2点を要望します。1点目は、身寄りのない高齢者の死後事務などを支援する「第2種社会福祉事業」の新設です。令和10年6月の開始に向け、持続可能な仕組みとするためのルール作りや財政支援、官民連携の基盤構築など、県による強力なバックアップを求めます。
 2点目は、深刻なケアマネジャー不足の解消です。採用が極めて困難な現状があるため、潜在的な有資格者の掘り起こしや復職支援研修の実施など、県主導での対策を強化していただきたいです。

14. シルバー人材センターの活動を通じて、高齢者の社会参加を推進しています。多度津町はセンターへの加入率が全国平均を上回る約4.3%に達しており、高齢者の意欲が非常に高い地域です。しかし、定年延長や社会情勢の変化、会員のさらなる高齢化といった課題も抱えています。高齢者が家庭に引きこもることなく、外へ出て生きがいを持って活動し続けられるよう、時代に即した環境整備を進めていくことが重要であると考えています。

15. 現場が抱える深刻な課題について、2点要望させていただきます。1点目は、民生委員の活動基盤の整備です。担い手不足に加え、個人情報保護や自治会加入率の低下により、支援が必要な方の把握が極めて困難になっています。プライバシーへの関わり方に苦慮しながら地道な活動を続ける現場の困難を解消するための対策をお願いします。
 2点目は、空き家を活用した外国人宿舎におけるごみ問題への対応です。居住者が入れ替わるたびにマナー違反が繰り返され、地域住民は対応に苦慮しています。トラブルを未然に防ぎ、地域での共生を維持できるよう、行政による実効性のある監督・指導体制の強化をお願いします。

16. 主任児童委員の立場から、生徒の学びと放課後の環境について2点要望・質問します。1点目は、中途退学者などへの「学び直し」の支援です。自主退学した若者が夢を諦めず、再び学び始めて卒業までたどり着けるような環境や、社会に適応するためのサポート体制を充実させてほしいです。
 2点目は、部活動の地域展開への対応です。少子化で部活動の維持が困難になる中、生徒がやりたい活動を継続できるよう、地域格差に配慮した支援をお願いします。また、地域移行に伴い部活動に属さない生徒が増えることも予想されるため、そうした子どもたちの放課後の過ごし方や居場所づくりについても、併せて検討していただきたいです。
 

 

知事3多度津

【知事(第3グループ)】
・ボランティア活動の会員の高齢化対策として、意欲ある高校生と活動団体を繋ぐマッチングの仕組みづくりに注力し、次世代への継承を後押していきます。
 人口政策については「定住促進」と「少子化対策」を二本柱に据えています。本県で出生数が増加に転じたことを好機と捉え、希望する人が安心して産み育てられる環境整備を加速させたいと思います。
 また、新アリーナを通じた「推し活」の波及効果を高く評価しています。県外での知名度向上を絶好のチャンスとし、交流人口の拡大と地域ブランドの強化につなげていきたいと思います。
・人口減少社会においても介護・福祉サービスが安定的に提供されるよう、町と緊密に連携して維持・確保に取り組んでいきたいと思います。特に深刻なケアマネジャー不足については、資格更新費用の自己負担が離職の一因となっている現状を重く受け止め、本県ではその個人負担額を全国で最も低い水準にまで引き下げました。制度面での障壁を取り除き、現場の方々が意欲を持って働き続けられる環境づくりに取り組みたいと思います。
・多度津町のシルバー人材センター加入率の高さは、高齢者の方々の意欲の表れであり、大変心強く思っています。社会貢献を通じて高齢者の方々が元気に活躍し続けられる環境は、これからの地域社会に不可欠なものです。県としても、皆が生きがいを持って活動できる場を広げ、高齢者の社会参加を一層推進していきたいと思います。
・民生委員の方々の献身的な活動に深く感謝申し上げます。定年延長に伴う担い手不足という構造的な課題に対し、従来の枠組みにとらわれない新たな確保策の検討をしていきたいと思います。
 また、地域で問題となっているごみ問題については、雇用企業側の意識改革と適切な管理が行われるよう、私からも直接働きかけを行い、解決に向けて動いていきたいと思います。
・学び直しの場の確保は極めて重要であり、再チャレンジを希望する方々の受け皿を増やし、支援体制を整えていきます。
 部活動の地域展開については、子どもたちが希望する活動を変わらず続けられる環境を守ることを最優先に進めていきます。地域展開を機に活動を断念してしまう生徒が出ないよう、現場の状況を慎重に見極めながら、一人ひとりの意欲を支える仕組みづくりを推進します。

 

【知事】
今日は様々なご意見をいただきましてありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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