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公開日:2025年10月1日

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令和8年度「ONE STEP TOGETHER 県政知事トーク」(第17回)を実施しました

令和8年7月15日(水曜日)綾川町綾南農村環境改善センター

令和8年度県政知事トークの第17回目は、知事が綾川町で県民の皆さんと意見交換を行いました。皆さんからは、日々の生活や活動において感じられている課題や県政に対するご意見、ご要望等をいただき、非常に有意義な意見交換会となりました。

集合綾川

参加者

綾川町から推薦された県民15名が参加

意見交換の概要

知事1綾川【知事】今日は、お忙しい中、意見交換会にお越しいただきありがとうございます。皆さま方には日頃から、それぞれの分野で地域の活性化、綾川町の発展、そして香川県の発展のためにご尽力をいただいていることに、心より感謝を申し上げます。今日は、日頃それぞれの分野で活動をしていただいている中で感じている課題や将来に対しての提言などについて、現場におられる方の生の声をお聞かせいただきたいと思ってまいりました。ぜひ忌憚のない意見を遠慮なくご発言いただければありがたいです。
大まかに活動の内容で3つのグループに分けさせていただきました。お一人ずつご意見をいただければと思います。

 

第1グループ(地域活動・見守り・防災)

【参加者からのご意見】

1. 女性消防団員として、ミニ消防車による放水体験などを通じ、子どもたちが楽しみながら学べる地域密着型の防災啓発活動に取り組んでいます。活動を通じて住民の防災意識の向上は実感していますが、一方で「有事の際の具体的な行動」に不安を抱く声も多く、さらなる「自助・共助」の強化が必要だと感じています。そこで、県が進める総合計画において、私たちのような地域防災の担い手が住民とより深く連携し、女性ならではの視点や「楽しさ」を取り入れた防災活動をさらに展開できるよう、県として盛り上げ、後押ししていただけるような取り組みがあればお聞きしたいです。

2. 綾川町消防団として、多様化・激甚化する災害に備えた訓練に日々邁進しており、団員や地域住民の防災意識も高まっていると実感しています。一方で、新入団員の確保や情報伝達体制の整備といった課題も抱えており、これらを克服して地域防災の要としての役割を全うしていく所存です。また、今年度は香川県代表として「全国消防操法大会」に出場します。この大会への出場を団の士気向上や地域住民への活動に対する理解・関心を広める好機と捉え、将来的な担い手確保とさらなる地域防災力の強化につなげていきたいと考えています。

3. 高齢者は増加していますが、老人クラブの会員数は急激に減少しており、就労の長期化や趣味の多様化により、加入のきっかけが失われているのが現状です。地域の学習活動には一定の活気があるものの、組織の衰退は深刻な課題となっています。この状況を打破するため、「地域高齢者声かけ運動プラスワン作戦」を推進しています。支え合いの精神で仲間づくりを進め、活動を通じて高齢者の孤立や要介護を防ぎ、健康寿命を延ばすとともに、組織を活性化させることで社会貢献につなげていくことを目標としています。

4. 36世帯が暮らす当団地では高齢化が進み、住民の「防災意識の低さ」と「近隣関係の希薄さ」が大きな課題でした。そのため、有事の際に助け合える体制を築くため、搬送訓練や簡易トイレづくりなどの実践的な防災学習に加え、月1回の「いきいきサロン」を開始しました。雑談を通じて互いの家族構成や状況を知る「顔の見える関係」づくりを重視していますが、高齢化により活動の担い手不足が深刻化していることが最大の悩みです。

5. 民生委員として活動していますが、担い手不足が深刻な課題となっています。現在は県の「ひとり暮らし高齢者等地域共生モデル事業」に協力し、75歳以上の独居高齢者宅を訪問して実態調査を行っています。活動を通じて、今は元気な方でも、将来に備えて家族と意思疎通を図り、地域とのつながりを維持しておくことがいかに重要であるかを痛感しています。

6. 「介護予防サポーター」として5つの専門班に分かれ、体操や傾聴活動などを通じて地域高齢者を支えています。活動で得られる新たな絆は、自身の生きがいにもなっています。現在は実働メンバーの減少が課題ですが、少数でも効果的な運営ができるよう工夫を重ねているところです。
 地元アスリートの活躍は地域に大きな元気を与えてくれます。香川から世界へ羽ばたく若手選手の育成に向けた助成や支援を強化し、スポーツの力で県民にさらなる活力を与えていただけるよう、積極的な後押しをお願いします。



全体綾川

【知事(第1グループ)】
・ミニ消防車による啓発活動は、子どもたちの関心を引く素晴らしいアイデアだと思います。県としても女性の防災参画を重要視しており、ボランティアの活動拠点「ふらっとぴあ香川」を整備し、避難所運営などに女性の視点を反映させる「女性防災リーダー養成講座」を開始しました。今後は、養成講座の修了者に、地域の防災会議等で積極的に活躍していただく仕組みを整えていきます。ぜひ皆さまにもリーダーとして認定を受けていただき、そのお力で香川の防災活動をさらに盛り上げていただけたらと思います。
・全国大会への出場、誠におめでとうございます。規律ある操法訓練の姿は非常に魅力的であり、地域の方々にとっての「憧れの存在」となることは、次世代の担い手確保において極めて重要だと思います。県としても広報に力を入れていますが、消防団の活性化と団員不足の解消には、特に女性の参画が大きな力になると考えています。大会での活躍を契機に、地域の事情に合わせながら、女性団員の積極的な受け入れを含めた多様な人材確保に取り組んでいただけたらと思います。
・定年延長など社会情勢の変化により、老人クラブの会員確保が難しくなっている現状を重く受け止めています。孤立を防ぐための仲間づくりにおいて、何気ない「雑談」を大切にする活動は非常に意義深いと思います。組織の維持には苦労も多いかと思いますが、まずは「集まって楽しい時間を過ごす」というスタンスで、構えすぎず活動を継続していただくことが、次への広がりを生む鍵になると考えています。
・避難所におけるトイレ対策は最優先の課題であり、県では断水時でも衛生的に利用できるよう、凝固剤を用いた携帯トイレ等の備蓄を重点的に進めています。安全・安心な環境づくりのため、引き続き現場での啓発や改善にご協力をお願いします。
 また、後継者不足の解消に向けては、ボランティアに関心を持つ多くの若者と地域活動を繋ぐマッチングが不可欠です。「ふらっとぴあ香川」などの拠点を活用し、市町とも連携しながら、意欲ある若い世代が地域活動へ円滑に参画できる仕組みづくりに取り組みたいと考えています。
・民生委員の担い手不足は深刻な課題であり、社会情勢の変化に応じた活動のあり方や周知について、県としても考えてみたいと思います。
 また、日頃から取り組んでいただいている独居高齢者の見守り活動には、心より感謝申し上げます。今後、高齢者の急増に伴う孤立死を防ぐことは極めて重要です。県では、支援が届きにくい一人暮らしの方を特定し、定期訪問する取り組みを始めています。皆さま方には、引き続きお力添えをお願いします。
・皆さまの創意工夫に満ちた介護予防活動に敬意を表します。県では今年度より、高齢者の孤立を防ぎ、社会交流の契機としていただくために補聴器の購入助成を新設しました。単に補助を出すだけでなく、専門医の受診や介護予防教室への参加のきっかけになることを期待しています。
 また、スポーツが県民に与える勇気や活力は計り知れないものがあります。アスリートへの支援を含め、スポーツ振興のさらなる充実に努め、県全体を盛り上げていきたいと思います。

 

第2グループ(教育・文化・生涯学習)

【参加者からのご意見】

7. PTAとして子どもたちの成長を支える中で、現在2つの切実な課題に直面しています。1点目は、子どもたちの「体験機会の不足」です。コロナ禍や物価高の影響で地域の「子ども会」が衰退し、宿泊学習などの集団活動が失われています。ゲームなどの室内遊びが主流となる中、子どもたちが家庭外で多様な経験を積めるよう、活動への財政的支援をお願いします。
 2点目は、「児童発達支援の体制整備」です。町による発達検査の導入は大変ありがたい一方、実際の支援施設は数か月待ちが常態化しており、必要な時に利用できません。早期発見を早期療育に繋げられるよう、施設の受け入れ枠の拡大や利用しやすい制度への見直しなど、子育て支援の充実を要望します。

8. 学校薬剤師として活動する中で、急速に進む教育のデジタル化が、成長期の子どもの脳に与える深刻な影響を強く危惧しています。最新の研究では、インターネットの過剰利用が、思考力や自制心を司る脳の成長を著しく阻害する可能性が示唆されており、デジタル先進国の北欧でも、学力低下などの弊害から紙の教科書へ回帰する動きが出ています。視力低下やSNSトラブルといった表面的な問題に留まらず、「脳の発達を妨げる」という潜在的なリスクを教育現場や保護者が正しく理解することが不可欠です。国の方針に盲従するのではなく、香川県独自の知見に基づき、子どもたちの健全な成長を守るための慎重な対応をお願いします。

9. 滝宮の念仏踊りがユネスコ無形文化遺産に登録されたことは大きな誇りですが、現場では担い手の高齢化と減少が深刻な課題となっています。かつての「誇り」が今や「負担」と感じられるようになり、地域住民の関心も薄れている現状に、一度途絶えれば二度と取り戻せない無形文化財としての強い危機感を抱いています。「大切にしよう」という単なるスローガンに留まらず、記録の作成・活用や地域主体の保存活動といった具体的かつ実効性のある方策を通じて、当事者と住民が共に価値を再認識し、綾川の伝統を確実に次世代へつなげていけるような仕組みづくりが必要であると思います。

10. 1300年の歴史を誇る「主基斎田」は、大嘗祭に連なる大変名誉ある伝統行事であり、これを確実に次世代へつないでいきたいと考えています。少子化により踊り手となる生徒の確保は困難を極めていますが、地域の協力や学校教育を通じた継続的な学習支援により、この貴重な文化を守り、つないでいきたいと思っています。
 伝統の重みを未来へ伝えるための具体的な要望として、大正4年の主基斎田を記念して設立された「県立農業経営高等学校」の名称に、ゆかりのある「主基」の文字を復活させることを提案します。校名に歴史を刻むことが、地域住民の誇りを醸成し、伝統を維持する大きな力になると考えています。

11. 公民館活動を通じ、コロナ禍で希薄化した地域交流の再構築に努めています。デジタル化が進展する中、情報弱者である高齢者が取り残されないよう、身近な公民館を活用して、スマホ等による「防災情報活用能力」を育てる講座を開催できる仕組みづくりをお願いしたいと考えています。デジタル社会だからこそ、顔を合わせて対話・学習できる場の重要性は一層高まっています。「誰一人取り残さない」地域コミュニティの実現を公民館活動の主軸として取り組んでいきたいと思います。

 

知事2綾川

【知事(第2グループ)】
・衰退傾向にある子ども会活動については、再生に向け、行政と教育委員会が連携してサポートしていこうと考えています。デジタル化が進む現代こそ、意識的に外へ出て交流する場を持つことは極めて重要です。県立公園や児童館などの環境整備、特にトイレの改修などを進め、週末に家族で気軽に足を運べる機会を県として増やしていこうと考えています。
 児童発達支援施設の利用待機についても、現状を精査し、改善に向けてどのような対応が可能か検討したいと思います。
・スマホが脳の発達に及ぼす負の影響は看過できない問題であり、取り返しのつかない事態を招く前に、悪い影響の話についても周知していく必要があると思います。デジタル化が進展する今こそ、新聞などの紙媒体が持つ「バランスの取れた情報」という価値を、大人も子どもも改めて見直す必要があるのではないかと感じました。
・念仏踊りをつなげていくことは本当に大切で難しいことだと思います。関心のない人にどうやって来てもらうか。例えば「念仏踊りとバーベキュー」といったように、他の楽しみと一緒に知ってもらう機会を作るなど、アイデアを考えていくことも必要かと思います。
・主基斎田は、本県が守り抜くべき極めて名誉ある伝統文化です。参加者の減少という課題に対し、学校教育との連携に加え、場合によっては町外や一般からの公募制導入など、他県の事例も参考にしながら、時代に合わせた維持・継続の仕組みを検討していく必要があるのではないかと考えています。
 県立高校の校名変更に関する提案についても、地域の伝統を重んじる貴重な視点として受け止め、学校の魅力向上に向けた議論の一環として検討させていただきます。
・公民館での防災講習会も大事なことなので、高齢者の方にスマホの操作支援と組み合わせた実効性のある防災教育をぜひ推進してほしいと思います。県にはこうした取り組みを支援する助成制度もあります。具体的な実施に向けてこれらの仕組みを積極的に活用していただくとともに、何か困りごとがあれば相談してほしいと思います。

 

第3グループ(産業・地域活性化)

【参加者からのご意見】

12. 深刻な過疎化に直面する枌所地区の再生に向け、令和6年度より活性化協議会の活動を開始しました。交通・買い物支援や森林資源の活用、耕作放棄地の管理、関係人口の創出など多角的に取り組んでいますが、活動内容や地名の認知度が依然として低いことが課題です。今後は「住民が楽しく参加できる会」を目指すと同時に、枌所のお米のPRなどを通じて地域の魅力を広く発信したいと考えています。

13. 山田地区活性化協議会として「来てみまい、見てみまい山田」を合言葉に、年間7回以上のイベント開催を通じて地域の賑わい創出に尽力しています。少子高齢化という課題に対し、県内の大学生と連携するなど、次世代が住み続けたいと思える環境づくりを推進中です。当地区は自然豊かで災害にも強いため、有事の避難拠点としての活用も含め、県の広報面での後押しをお願いしたいです。
 また、農業法人代表として「さぬきの夢2023」の収穫量減少を危惧しています。農業試験場等による詳細な原因究明と、将来にわたり安心して営農を継続できるための的確な技術指導を強く要望します。

14. 綾川町婦人会として、地域のつながりを深める二つの活動に注力しています。1つ目は、交流拠点がない地域で始めた「カフェ昭和」です。現在、日赤香川県支部のモデル地区に指定され、元気になるプログラムなどをしていただいています。今後は子どもたちとの多世代交流も深めていきたいと考えています。
 2つ目は、会員減少に直面する組織の維持・活性化です。防災や伝統行事で重要な役割を担う婦人会のネットワークを絶やさないため、時代に即した新たな交流の形を県や町と共に模索し、地域を盛り上げる活動の輪を次世代へつないでいきたいと思います。

15. 商工会として小規模事業者の減少や後継者不足に危機感を抱いています。指導員の能力を超えた複雑な課題に対応するため、専門家の派遣支援や、廃業を防ぐための県全体での事業承継マッチングの仕組みづくりをお願いします。また、企業誘致の際には地元事業者とのビジネスマッチングの機会を設けていただきたいと思います。
 その他、綾川の伝統行事や観光拠点を包括的なツアーとして県外へ発信する観光振興や、若者が安心して働けるよう保育料などの負担を軽減する等の雇用環境整備についてもお願いしたいです。
 

 

知事3綾川

【知事(第3グループ)】
・交通弱者に焦点を当てていただいて、感謝申し上げます。人口が減少しても安心して暮らすために、移動手段は一番大事なことだと思っています。デマンドバスなどの取り組みも出てきており、県も町と一緒に具体化を進めていきたいと思います。また、「枌所(そぎしょ)」という名前は、逆に印象に残る名前だと思うので、上手く活用してほしいと思います。
・年間7回のお祭りは大変だと思いますが、地域の結束につながっていると思います。ぜひ続けていただきたいし、県としてもサポートしていきたいと思います。
 また、「さぬきの夢2023」についても、しっかり原因究明と対策を進めたいと思います。
・公民館でのカフェの開設は、素晴らしいと思います。お茶を飲んで話す場所がなくなってきている中で、そうした活動は本当に感謝申し上げます。これからも続くように県としてもサポートしていきたいと思います。
・中小企業支援を最優先課題に掲げ、専門家派遣や事業承継への対応を一層強化していきます。企業誘致における地元事業者とのマッチングについても、協定等を通じて実効性を高めていきます。
 観光振興では「サンポートの人の流れを県内全域へ」というスローガンのもと、地域の伝統行事を組み込んだ魅力的なコンテンツ開発を共に進めたいと思います。子育て支援に関しても、さらなる負担軽減を目指し、国への働きかけを含め、しっかり取り組んでいきたいと思います。


【参加者からのご意見】

8-2. 3人の子を持つ親として、幼少期の愛着形成の重要性を実感しており、家庭での子育てを大切にしたいと考えています。専業主婦(主夫)の方も輝いていると思うので、誇りを持って育児に専念できる社会であることをぜひ発信してほしいと思います。こうした考えから、経済的負担を軽減し家庭での育児を選択しやすくするため、3歳までの子どもを育てる世帯へ月10万円を補助するなどしてもらえたらありがたいです。
 また、スマホ利用による愛着障害を防ぐためにも、親がたっぷりと愛情を注いでほしいと思います。

【知事】
子育てをしている人が輝いているというフレーズも使っていきたいし、経済的支援ももっと厚くなるように進めていきたいと思います。

 

【参加者からのご意見】

15-2. 高松空港のILS高カテゴリー化事業が行われると思いますが、タイやバンコクなど、他の路線の可能性はどうでしょうか。

【知事】
まずはベトナムへの就航を検討しています。香川のことをまだよく知らないというハードルはありますが、一度来てもらえばわかってもらえると思っていますので、まずはそこに力を入れたいと思います。

 

【知事】
今日は様々なご意見をいただきましてありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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