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公開日:2016年9月21日

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平成28年9月県議会定例会提出議案 知事説明要旨について

知事の提案理由説明 平成28年9月県議会定例会

1 報告について

ただいま上程されました議案の御説明に先立ち、3点について御報告いたします。

(1)交通死亡事故の抑止について

第1点は、交通死亡事故の抑止についてであります。

現在、香川県は、交通死亡事故が多発しており、先月1か月間に11人もの尊い命が失われ、先月末時点の人口10万人当たりの死者数が全国で悪い方から3番目になるなど、まさに非常事態となっております。

こうした事態からは一刻も早く脱却しなければならず、県運転免許センターの免許更新者講習や高齢者の交通安全対策を実施する関係団体の会議の機会を捉えて、私から直接、交通事故防止を呼びかけるとともに、ラジオスポット放送や県広報誌に注意喚起のチラシを折り込むなど、あらゆる広報手段を通じて緊急的な注意喚起策を講じているところです。

また、事故死者数のうち高い割合を占める高齢者を対象として、今年度から新たに、幼稚園児から曾祖父などへ反射材付きベストを贈る「エンジェルギフト作戦」を実施するなど、事故防止対策を強化するとともに、県警察による交通指導取締りなど、関係機関との緊密な連携のもと、今後とも死亡事故の抑止に全力で取り組んでまいります。

本日からは「秋の全国交通安全運動」が始まりますが、これから年の終わりにかけては、例年、交通事故が増加する傾向にありますので、どうか県民の皆様にも交通ルールの順守と交通マナーの実践に、より一層努めていただきますようお願い申し上げます。

(2)豊島廃棄物等処理事業について

第2点は、豊島廃棄物等処理事業についてであります。

調停条項で定められた廃棄物等の搬出期限まで、残り7か月を切りましたが、最終年度であることも踏まえ、よりきめ細かく進行管理を行っていくため、平成28年7月末時点の残存量について、3次元レーザー測量を実施したところであります。これまで同様、公害等調整委員会の調査結果を基につぼ掘りの実績等を加味して推計したところ、想定を超える大きなつぼ掘りが見つかったことなどから、現時点の概算では、処理済量と残存量を合計した全体量は、平成27年度末時点の概算の約90万4千トンから約9千トン多い約91万3千トンになるものと見込まれます。

一方、前回の推計でも処理完了時期が調停条項の期限である平成29年3月頃であったことから、廃棄物等の処理期間を短縮する取組みを検討してまいりました。現時点では、定期修繕について、最終年度であることも踏まえ必要最小限に抑えるとともに、また、当初予定より前倒しで実施して溶融炉内のボイラーダストを除去することにより、廃棄物等の処理量を多くするなどの取組みを行うことを考えております。

処理完了時期については、廃棄物等の処理対象量が増えるものの、ただ今申し上げました処理期間短縮のための取組みを実施することにより、現段階で機械的に試算すると、これまでと変わらず平成29年3月頃になると見込まれます。

処理対象量については、今後なお変動があり得ることから、さらにきめ細かな進行管理を行ってまいりたいと考えております。

本事業は、平成12年に合意した調停条項に基づき取り組んでいる、県政の最重要課題の一つであり、何としてもやり遂げなければならない事業であると考えております。引き続き、直島町と豊島住民の方々、県議会をはじめ県民の皆様の格別の御理解と御協力を得て、最後まで、安全と環境保全を第一に、本年度末までの期限を厳守するよう、全力で取り組んでまいります。

(3)瀬戸内国際芸術祭2016について

第3点は、瀬戸内国際芸術祭2016についてであります。

今年の夏は、厳しい暑さが続きましたが、瀬戸内国際芸術祭2016の夏会期には、7月18日から今月4日までの49日間で、約40万1千人の方々にご来場いただきました。

来場者の皆様には、各会場で、アート作品の数々と、瀬戸内ならではの美しい景観や島での生活、文化、食といった地域の魅力を存分に体感していただくとともに、地域の皆様には、多くの方々に関わっていただき、芸術祭を一緒になって作り上げ、盛り上げていただいたところであります。

来月8日からは、いよいよ最終会期となる秋会期が開幕いたします。

秋会期には、本島、高見島、粟島、伊吹島の中西讃の4つの島が会場に加わり、島の歴史や暮らし、風俗に根ざした作品やイベントを展開するなど、盛りだくさんの内容で皆様をお迎えいたします。

また、アートによる地域づくりとしての瀬戸内国際芸術祭の取組みが海外からも注目されている中、アジア諸国等のアート・地域づくり関係者等が一堂に会する「瀬戸内アジアフォーラム」(仮称)を開催し、芸術祭の一層の盛り上げを図ってまいります。

秋会期に向けて、引き続き、地元市町や関係機関と緊密な連携を図りながら、訪れる方々に瀬戸内の秋の魅力を十分に満喫し、芸術祭を楽しんでいただけるよう、全力を挙げて取り組んでまいります。

2 提案議案について

さて、今議会に提案いたしました議案は、平成28年度一般会計補正予算議案など13議案であります。

(1)補正予算議案について

第1号及び第2号議案は補正予算関係でありまして、その主な内容を御説明いたします。

まず、第1号の一般会計補正予算議案のうち、地域医療介護総合確保対策についてであります。

国から交付される医療介護提供体制改革推進交付金等を地域医療介護総合確保基金に積み立てるとともに、同基金を活用し、小豆構想区域(仮称)において地域医療構想を実現するために、小豆島中央病院の医師・看護師等の研修や香川大学医学部に設置する地域医療再生に係る寄附講座などに対する補助、県内市町において在宅医療・介護連携を推進するために、コーディネーターの養成研修の実施などに対する補助、看護師等を確保するために、求人やインターンシップ等の幅広い情報を集約したホームページの作成に対する補助などを、それぞれ行おうとするものであります。

次に、社会福祉法人経営労務管理改善支援事業は、国の新たな補助制度を活用し、社会福祉法人が、雇用管理の改善・人材育成や経営体制の強化に取り組む際の費用を助成しようとするものであります。

また、高松・ソウル間の定期航空路線の増便に伴い、航空ネットワーク充実強化対策等事業として、運航支援や国内プロモーション等を行うとともに、ビジット香川誘客重点促進事業として、韓国からの誘客を一層促進するため、航空会社と連携したプロモーション等を行おうとする経費を計上しております。

このほか、自動車ナンバープレートの分類番号下2桁にローマ字が導入されることに伴い、警察情報管理システムの改修に要する経費を計上いたしております。

なお、平成27年度の一般会計決算剰余金は、地方財政法の規定に基づき、その2分の1相当額を財政調整基金に、9月補正予算に活用する財源を除いた残額については、今後に備え、県債管理基金にそれぞれ積み立てることとしております。

以上が歳出の主要なものでありますが、これらにより、今回の一般会計補正予算の総額は76億600万円余となっており、財源としては、繰越金74億3,000万円余、国庫支出金1億600万円余、繰入金6,900万円余となっております。

次に、第2号の特別会計補正予算議案のうち、番の州地区臨海工業用土地造成事業特別会計についてであります。

番の州地区臨海工業団地分譲地の一部売却に伴い、土地売却収入を番の州地区臨海工業用土地造成事業基金に積み立てるとともに、周辺整備を行うための経費を計上するものであります。このほか、特別会計について、繰越金の確定に伴う補正を行うこととしております。

(2)予算外議案について

第3号議案は、国外犯罪被害弔慰金等の支給に関する法律の施行に伴い、当該弔慰金等に関する事務を警察本部警務部の所掌事務に加えるものであります。

第4号議案は、土地改良法施行令の一部改正に伴い、県内で実施する国営土地改良事業に適用する受益者負担金の償還利率を見直すもの、第5号議案は、中小企業の新たな事業活動の促進に関する法律の一部改正に伴い、引用する法律の題名を改めるものであります。

第6号から第8号議案までは、番の州地区臨海工業団地の分譲地の一部及び高松港香西(西)地区公有水面埋立地の売却について、第9号議案は、地方財政法等の規定に基づき、県が行う建設事業に対する市町負担金について、第10号及び第11号議案は、かがわ総合リハビリテーションセンター療養・回復期病棟建築工事及び観音寺第一高校体育館改築工事の工事請負契約の締結について、第12号議案は、県営住宅家賃の長期滞納者に対する訴訟の提起について、第13号議案は、香川県行政に係る基本計画の議決等に関する条例に基づき、「第六次香川県保健医療計画」に香川県地域医療構想を追加する変更について、それぞれ議会の議決を得ようとするものであります。

以上、提案いたしました議案につきまして、その要旨を御説明いたしましたが、議員の皆様方におかれましては、御審議の上、よろしく御議決賜りますようお願いいたしまして、説明を終わります。

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