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公開日:2023年1月26日

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小さきものたちの世界

会期 令和5年24日(土曜日)~49日(日曜日)
開館時間 午前9時~午後5時(入館は閉館の30分前まで)
休館日 月曜日(ただし、2月28日~3月5日は臨時休館)
会場 香川県立ミュージアム常設展示室1
展示内容

小さいものを愛する想いは、古くから人々の心に受け継がれてきました。それはより精緻なものを手元に置き愛でたいという想いにつながります。

そのような小さいながら技巧の凝らされたものとして、館収蔵の小品盆栽道具と雛飾りを紹介します。
小品盆栽は盆栽の中でも特に小さいものを指し、多くの愛好家に楽しまれています。この小品盆栽(昔は「豆盆栽」と呼ばれた)の世界を築き広め、「豆盆栽の宗家」と呼ばれたのが、高松松平家第12代当主頼寿(よりなが)です。自宅には800鉢を並べ手入れする一方で、鉢や盆栽の脇を飾る添配(てんぱい)等の道具を数多く蒐集しました。本展では、彼が残した貴重な小品盆栽道具のコレクションを展示します。

雛飾りは高松松平家に伝来するもので、頼寿夫人昭子や、第13代当主夫人香枝子の所用した人形、雛段、精巧な雛道具があり、この季節にふさわしい展示です。

松平家の人たちに愛された小品盆栽と雛飾りという小さきものたちから、明治~昭和戦前の松平家の温かな家庭空間が垣間見えれば幸いです。

展示点数 50件134点
観覧料 一般410円(330円)
*(内は20名以上の団体料金
*高校生以下、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方は無料

 

関連行事

担当職員によるミュージアムトーク

日時

2月11日(土曜日・祝日)

3月26日(日曜日)

各日、午後1時30分~(30分程度)

場所

常設展示室1

備考

申し込み不要、観覧券が必要。
参加者多数の場合、受付を締め切らせていただく場合があります。

学芸講座「「豆盆栽の宗家」松平頼寿の最も愛した世界」

日時 3月11日(土曜日)午後1時30分~午後3時
場所 地下1階講堂
申込・定員 要事前申込、定員230名(定員になり次第受付終了)
申込方法 電話、ファックス、電子自治体システム(外部サイトへリンク)で申し込み可。
申込開始は2月11日~

学芸講座の詳細(←クリックしてください)

主な展示品

雛人形(ひなにんぎょう)明治~昭和戦前(高松松平家歴史資料)

松平家第12代当主夫人昭子(1883-1976)、第13代当主夫人香枝子(1916-1997)の所用品を中心とする。
内裏雛(だいりびな)、三人官女、五人囃子(ごにんばやし)、随身(ずいしん)、仕丁(しちょう)からなる雛人形には多くの雛道具が付随し、雛壇や紫宸殿(ししんでん)、ガラス器や御所人形、豆加茂人形、毛植人形などが共に伝えられている。

小品盆栽鉢(染付)明治~昭和戦前(高松松平家歴史資料)

江戸時代に植木鉢として流行したのが染付である。染付は朝鮮から伝わった磁器で有田(現佐賀県有田町)が主生産地であった。白地に濃い青で描かれた文様が印象的である。
頼寿は染付を最も好んだといわれているが、コレクションの鉢に占める比率(2割以上)もそれを示している。

(左)掛軸(かけじく)(右)水石(すいせき)明治~昭和戦前(高松松平家歴史資料)

小品盆栽とともに飾棚に飾られる小型品。
掛軸は縦55.6cmで、江戸時代後期の著名な思想家、漢詩人である頼山陽(らいさんよう)の書との箱書きがある。
水石は表面の文様の面白さや自然景への見立てを楽しむ。向かって左の水石(幅2.5cm)は菊花状の文様が浮かび上がる菊花石、右は岩間を滝が流れ落ちる様の見立てと思われる。

飾棚明治~昭和戦前(高松松平家歴史資料)

高さ38.0cm。この中の棚や天板を使い、小品盆栽、水石、添配を飾る。

 

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