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公開日:2020年12月10日

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白馬のゆくえ 小林萬吾と日本洋画50年

会期 令和2年 411日(土曜日)~67日(日曜日
※休館日 4月13日(月曜日)/20日(月曜日)/27日(月曜日)・5月11日(月曜日)/18(月曜日)/25(月曜日)・6月1日(月曜日)
開館時間 9時00分~17時00分
(入館は閉館の30分前まで)
夜間開館 午後7時30分まで(入館は閉館の30分前まで)夜間開館は中止いたします
4月11年18月25日・5月2/9/16/23/30・6月6日
会場 香川県立ミュージアム 2階特別展示室
展示内容 香川県三豊市詫間町出身の洋画家・小林萬吾(1868-1947)。彼の画家としての歩みは、明治の洋画の黎明期に始まり、西洋絵画の受容、そして日本的表現へと向かう、まさに日本洋画の歴史そのものです。萬吾は「日本洋画の父」黒田清輝に学び、彼らとともに白馬会結成に参加します。そしてパリ留学を経て、ヨーロッパの模倣を越えた油彩画の日本的表現を追い求めます。本展は、彼の代表作はもちろん、彼に大きな影響を与えた黒田清輝・藤島武二をはじめ、白馬会や東京美術学校で共に研鑽を積んだ仲間たち、さらに彼が育てた若い世代の画家たちの作品が一堂に会し、日本洋画の歴史と魅力を生き生きと映し出します。
観覧料 一般1,200円 前売・団体(20名以上)1,000円
※ミュージアムパスポートを使用できます
※高校生以下、65歳以上、身体障害者手帳等をお持ちの方は観覧料無料
組織
  • 主催|香川県立ミュージアム
  • 協力|東京藝術大学、公益財団法人 日動美術財団
  • 助成|芸術文化振興基金
  • 共催|香川県教育委員会
  • 協賛|香川県美術展覧会実行委員会
  • 後援|三豊市教育委員会、香川県美術家協会、朝日新聞高松総局、産経新聞社、山陽新聞社、日本経済新聞社高松支局、毎日新聞高松支局、読売新聞高松総局、NHK高松放送局、OHK岡山放送、RSK山陽放送、KSB瀬戸内海放送、TSCテレビせとうち、RNC西日本放送、FM香川、FM815
前売券 JR四国の駅のみどりの窓口
開会式・内覧会 新型コロナウイルス感染症の感染拡大に鑑み、開会式・内覧会の開催は中止いたします。

展示構成とみどころ

1.黒田清輝との出会い

明治元年、小林萬吾は近代の幕開けとともに生まれました。その頃西洋から新しい知識が流入し、油彩画という絵画技法もそのひとつでした。当時、高橋由一などの私塾や工部美術学校でリアルを追求した油彩画の技術が磨かれました。そうしたなか、印象派の流行するフランスから、明るい光をまとった絵画技術を持ち帰った黒田清輝。黒田の登場は、日本の洋画界に大きな衝撃をもって迎えられます。ここでは萬吾の最初の師・原田直次郎、ヨーロッパ時代の黒田や久米桂一郎、黒田と出会う前の小林萬吾、安藤仲太郎、和田英作らの作品によって、洋画黎明期から発展していく新旧の様相を明らかにします。

小林萬吾 《芝増上寺》
1892-93年 愛媛県立美術館

2.白馬会と東京美術学校

1896(明治29)年、黒田清輝の呼びかけのもと白馬会という、若い画家たちによるこれまでにない自由なグループが結成され、その一方で東京美術学校に初めて西洋画科が開設されました。これら教育と発表の場で育つ教師陣や画学生たちが明治後半期の洋画界をリードし、新風をもたらしました。ここでは白馬会と東京美術学校における画家たちの活躍とおおらかな明治の姿を、白馬会出品の貴重な名作を中心に紹介します。

小林萬吾 《門付》
1900年 東京国立博物館
Image: TNM Image Archives

3.憧憬ヨーロッパ

萬吾は、40歳を過ぎてようやく文部省留学生として、1911(明治44)年から1914(大正3)年までの4年間、パリを拠点にイギリス、ドイツ、イタリア、ベルギーなどヨーロッパ各地を訪れ遊学します。藤田嗣治、梅原龍三郎、安井曾太郎、文学者の与謝野鉄幹・晶子夫妻、島崎藤村らと異郷の地で親しく交流します。画家をめざす日本人の足跡やその交流の様を新資料を交え紹介し、また留学者が学んだ印象派の画家たちについても紹介します。

アンリ・ジャン=ギョーム・マルタン 《花と泉水》
松方コレクション 国立西洋美術館

4.日本の光を求めて

帰国後の萬吾は、明るく柔らかな色彩によって、日本の大地にふりそそぐ温暖な陽ざしや湿潤な大気を表現しました。フランスのサロンにならった官展、文部省美術展覧会(文展)が実現され、白馬会は解散します。解散後文展に活躍する黒田清輝や藤島武二らの作品に加え、また白馬会のあとをつぐ、光風会の画家たちの作品から日本洋画の成熟を見渡します。

和田英作 《赤い燐寸》
1914年 鹿児島市立美術館

5.同舟舎から次世代へ

藤島武二や岡田三郎助など美術学校の教授陣と同様に、萬吾も自宅敷地内に画塾「同舟舎」を開設し、後に輝く個性的な画家の卵たちが学んでいました。東京美術学校での萬吾の教え子やこの同舟舎から巣立った画家たち、麻生三郎、牛島憲之、駒井哲郎、野見山暁治らのその後の活躍を紹介します。

牛島憲之 《白い工場の風景》
1968年 久留米市美術館

関連イベント 全て中止となりました

1.講演会 「「白馬会」-美術で社会を変える試み」中止となりました

日時・
講師
4月25日(土曜日)13時30分~15時00分
5月30日(土曜日)13時30分~15時00分
山梨 絵美子氏(東京文化財研究所 副所長)
会場 地下1階講堂
内容 黒田清輝らにより1896年に結成された白馬会が、印象派などの西洋の新しい画風を日本にもたらしただけでなく、美術家の新たなあり方を示し、美術によって社会を変えようとするものでもあったことを紹介いただきます。
申込 230名(要事前申込・先着順) 無料

2.学芸講座 「とある美術家の眺めた近代」中止となりました

日時・
講師
5月16日(土曜日)13時30分~15時00分
窪美 酉嘉子(当館主任専門学芸員)
会場 地下1階研修室
内容 香川県三豊市詫間町出身の洋画家・小林萬吾(1868-1947)。生誕から150年をすぎ、さまざまな調査から見えてきた足跡をご紹介します。
申込 70名(要事前申込) 無料

3.コンサート「萬吾の歩いたフランス」中止となりました

日時・
演奏者
6月7日(日曜日) 14時00分~15時00分
演奏者:ティローン・ランダウ氏(テノール歌手・作曲家)
藤川孝子氏(ピアノ)、河西真緒氏(ヴァイオリン)、本山律氏(ピアノ)
会場 1階図書コーナー
内容 今年小林萬吾がパリに滞在していた頃のパリの芸術家たちは、音楽に親しんでおり、それは彼らの作品制作にも影響を与えていました。コンサートでは、その当時のカフェやサロンで演奏されていた曲や、展示作品に関連した音楽をご紹介します。
申込 当日受付 先着順 70名 無料

4.ミュージアム・トーク中止となりました

日時 5月3日(日曜日)、24日(日曜日) 各13時30分~
6月7日(日曜日) 15時30分~
会場 2階展覧会会場(入場には観覧券が必要です)
内容 展示担当者が会場で展覧会の内容について解説します。
申込 不要(会場入り口にお集まりください。)

5.ワークショップ 「アートさんぼと、4コマまんが」中止となりました

日時 5月5日(火・祝)、6日(水・祝)
1.午前 10時30分~11時30分 2.午後 13時30分~14時30分
※各回30分前から受付を始めます
会場 2階西ロビー
内容 展示室で作品を鑑賞した後、作品からもっと想像しちゃってオリジナル4コマまんがをつくります。
参加料 100円(別途、特別展観覧券が必要です)
定員 20名(先着順)

6.ボランティアによるギャラリー・トーク中止となりました

日時 5月3・10・17・24・31日、6月7日 日曜日10時30分~12時00分
会場 2階展示室(入場には観覧券が必要です)
内容 当館解説ボランティアによるギャラリー・トークです。

1.、2.の申込方法

電話、はがき、ファックス、インターネットによる電子申請(香川電子自治体システム)でお申込みください。定員になり次第終了します。

申込先 〒760-0030 高松市玉藻町5番5号 香川県立ミュージアム学芸課(はがき・ファックスの場合、お名前、電話番号、希望する講演会・講座名をご記入ください。)
※電話:087-822-0247(学芸課) FAX:087-822-0049
※「かがわ電子自治体システム」https://s-kantan.jp/pref-kagawa-u/

カフェポット ミュゼ&ミュージアムショップ

特別展にちなんだメニュー・関連グッズをご用意してお待ちしております。

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