ページID:16032

公開日:2020年12月10日

ここから本文です。

名勝指定記念 満濃池

会期 令和2717日(金曜日)~922日(火・祝)
【休館日】毎週月曜日(8月10日、9月21日は開館)
会場 香川県立ミュージアム 常設展示室 1
展示内容 文化財に関わるテーマ展示の第2回目。大宝年間(701~704)に築造された満濃池。築造後は度重なる決壊と再築を繰り返し、その復旧には多くの人物が携わることとなりました。その中には空海や西嶋八兵衛、和泉虎太郎といった人物が挙げられます。この満濃池は昭和33年(1958)に行われた第3次嵩上げ工事完了に伴い、現在の姿となりました。
長い歴史を持つ満濃池は日本最大級のため池として知られ、令和元年(2019)10月に農業灌漑目的のため池としては全国で初めて国の「名勝」に指定されました。今回の展示では、名勝指定を記念して当館が収蔵する絵図や古文書、写真資料等により、満濃池がたどってきた歴史や魅力について紹介します。
展示点数 29件33点
観覧料  一般410円/団体(20名以上)330円
*特別展観覧券でも観覧可
*高校生以下、65歳以上の方、身体障害者手帳等をお持ちの方は観覧料無料

関連行事

当館学芸員によるミュージアムトーク

日時など 日時:8月15日(土曜日)、9月20日(日曜日)各13時30分~
場所:常設展示室1 *申し込み不要、観覧券が必要
※参加者多数の場合、受付を締め切らせていただく場合があります

主な展示資料

満濃池絵図(まんのういけえず)

寛政10年(1798) 当館蔵

寛政10年(1798)の満濃池絵図。那珂郡吉野上村(現・まんのう町吉野)の庄屋岩崎平蔵が描いた満濃池実測の平面図。3,250分の1の縮尺で描かれており、絵図内には方位も描かれている。実測データを基に満濃池の全体像を正確に書いた絵図は、これが最初でこのデータは天保8年(1837)に作成された満濃池絵図にも活用された。つくに)から高松松平家初代頼重に贈られた。

御内々奉伺上口上書(ごないないうかがいあげたてまつるこうじょうしょ)

慶応元年(1865)5月 和泉豊成資料 当館保管

慶応元年(1865)5月に金蔵寺村(現・善通寺市)の豪商和泉虎太郎(いずみとらたろう)が朝廷に提出した歎願書の控え。嘉永7年(1854)7月の破堤に加え、日照りや干ばつ等の自然災害により村々が困窮(こんきゅう)していることを憂(うれ)い、満濃池の復旧を願う歎願と、復旧に関する構想を記している。資料中には、満濃池の底樋を、岩盤を掘り抜いて底樋にする石穴底樋(せっけつそこひ)構想が提案されている。

讃岐写真帖

大正5年(1916) 当館蔵

香川県小学校教員児童総代であった高松尋常高等小学校の三好今三郎が、宮内大臣の波多野敬直(よしなお)へ大正5年(1916)に謹呈した写真集。天皇の行啓に際し、香川県内の百か所の寺社、古跡、名所を紹介している。その内の満濃池の部分。広大な水面に佇む赤レンガ取水塔、その背景に大川山などの讃岐山脈の山並みが写されている。

このページに関するお問い合わせ