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公開日:2020年12月10日

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讃岐国府跡 調査現場から 35

香川県埋蔵文化財センター

現地説明会に220人が参加!

2月9日(日曜日)に現地説明会を行いました。
例年、讃岐国府跡の説明会は、雨や雪などの厳しい天気での開催となることが多いのですが、今年も晴天の割に冷え込みが厳しい1日となりました。
しかし、今年は讃岐国府跡と開法寺跡(坂出市教育委員会主催)のダブル現地説明会に加えて、さらに第1回讃岐国府まつりが開催され、終日、参加者が途切れないにぎやかな説明会となりました。

参加した皆さんは、「今回の調査では、大型の建物跡などと、これらが設置された施設の東側を区画する2条の溝跡が見つかった。過去の調査成果などを合わせて考えると、今回の調査地付近に国府の重要な施設があったと考えられる」などの説明に、熱心に耳を傾けていました。

(2月10日) 「讃岐国府跡現地説明会資料」はこちらをクリックしてください(PDF:1,865KB)


大型建物跡の説明


熱心に見学する参加者


2条の溝跡の説明


国府周辺の遺跡についても紹介(背後にあるのは城山)


出土した瓦や硯の説明


讃岐国府まつりのスタンプラリー(ラリーと合わせて国府の魅力紹介)

「遺跡にふれてみよう!~讃岐国府跡~」を行いました

12月7日に讃岐国府跡で発掘体験講座と周辺の遺跡めぐりを行いました。参加者は小学生・中学生と保護者の方々です。寒い日でしたが、讃岐国府跡が国の史跡に指定される旨が11月に答申され、熱い注目をいただいている中での開催となりました。

発掘体験では少しずつ土を削っていくと次々と土器や瓦が見つかり、皆さん、夢中で掘り進めていました。参加者の中には当センターの様々なイベント(発掘体験、勾玉づくり、土器づくりなど)に参加してくれている”常連さん”もいましたが、「こないだ参加した発掘体験よりも、遺物がたくさんあった。ザクザク見つかって、びっくり!」と感想をよせてくれました。

また、周辺の遺跡めぐりでは讃岐国司を務めた菅原道真の漢詩にも詠まれた開法寺跡や、崇徳上皇が祀られた鼓岡神社などを訪ね歩き、讃岐国府が営まれた時代の歴史や人々に思いを馳せていました。

(12月8日)


発掘体験の様子


遺跡めぐりの様子(開法寺塔跡)

特徴的な文様の瓦が見つかりました!

前回も一部紹介しましたが、今年度の調査で出土している遺物の中で、特徴的なものについてご紹介します。

写真1の遺物は軒丸瓦です。全体は残されていませんが、文様の特徴をみると、蓮の花をかたどった部分の花弁の数や、中央の表現が特徴的で、讃岐国府跡では初めて見つかる文様です。

この瓦については、類似する資料が国府跡より少し南に位置する十瓶山窯跡群において採集されています。

写真2の瓦は、綾川町の北条池に所在する窯跡で採集されたものです。今回調査で見つかった瓦と、表現の特徴が一致していることから、北条池周辺の窯跡で焼かれた製品と考えられます。

讃岐国府においては、古代の長い期間、建物などに多くの瓦が使用されたと考えられます。その生産地はいまだ不明な点が多いですが、このような資料は、その供給元を考えるためのてがかりとなります。

北条池採集の瓦は 香川県1987『香川県史13 資料編 考古』にも掲載されています。

(11月25日)

写真1 今回調査で出土した軒丸瓦


写真2 北条池西の浦窯跡で採集された軒丸瓦

中世の溝などを調査中!

発掘調査開始からおよそ2週間が経ちました。現在は、中世を中心とした遺構の掘削に取り掛かっています。この時期の遺構として調査地の東隣りにある水路と同方向にのびる溝が、水路に隣接する位置で確認されています。

水路に隣接する南北道は、かつての聞き取り調査により、馬さし往還と呼ばれており、この道は国府の中心付近から国府津まで延びる直線道であると推定されます。現在調査中の遺構は、中世にも水路とあぜ道が痕跡として残されていた可能性を考えることができる遺構なのでしょうか。

また、中世の遺構や、部分的に掘り下げた部分では、古代の遺物も多く見つかっています。特に瓦が目立ち、軒平瓦なども見つかっています。国府で見られる文様の瓦であり、近隣に瓦を用いた施設があったと想定されます。

(11月21日)


中世の溝の発掘


瓦が出土した様子


出土した軒平瓦

発掘調査が始まりました!

10月末より調査を開始した讃岐国府跡ですが、調査開始から半月が経過しました。現在は国府の十字街と呼ばれる地点の北西部の調査区で、土層の堆積状況を確認しながら遺構を探している状況です。

写真は、調査区にグリッド(遺物の取り上げなどの単位となる格子)を設定した状況です。60平方メートルほどの調査区も、2m四方の正方形で、さらに十数個に細分され、遺物の取り上げなども細分化して行います。

今年度の調査区は湧水も多く、様々な場面で悩まされます。これから掘削が本格的に開始していきますが、成果が上がってきましたらまたお知らせしていきたいと思います。
(11月9日)


グリッドを設定した様子

今年も讃岐国府跡の発掘調査を行います。

讃岐国府探究事業の2年目として、10月31日から発掘調査を行う予定です。調査箇所は、讃岐国庁碑の北側など2ヶ所です。
調査は令和2年3月31日までの予定です。今年もどんなことがわかるのか、楽しみです。
※発掘調査現場については、自由に見学いただけます。
※今年もホームページで発掘調査の情報をいち早くお伝えしていきます。
(10月18日)

【これまでの主な調査成果】 大型の建物跡


【これまでの主な調査成果】

建物を区画する施設(写真右)

発掘調査の場所

讃岐国府跡の発掘調査の開始について(チラシ)(PDF:494KB)

讃岐国府跡調査現場から 34≪|≫

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