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公開日:2020年12月10日

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讃岐国府跡 調査現場から 10

香川県埋蔵文化財センター

報告会へ向けての打ち合わせ


打ち合わせのようす

2011年3月12日の讃岐国府跡探索事業報告会「古代の県庁・讃岐国府を探る」ではボランティア調査員による自主研究の発表を予定しています。
2月12日、ボランティア調査員が集まり、報告会に向けて発表内容の打ち合わせをしました。
発表の流れを確認し、報告会までに行う資料作成などの作業項目をリストアップしました。
また、2月26日のボランティア調査員の研修会で発表のリハーサルを行うことになりました。

礫の広がりの確認


発掘調査地のようす


三つの大きな石と礫を敷き詰めた遺構

2011年2月5日から10日にかけて、三つの石の北側でも礫(れき)の広がりを確認しました。
この礫を敷き詰めた遺構と三つの石は、平安時代終わりごろ~鎌倉時代初めごろの地層で埋まっています。
下にある大きな溝との関係も含めて考えると、礫を敷き詰めた遺構と三つの石が使われたのは、平安時代中ごろ~終わりごろとなります。

奈良~平安時代の大きな溝


大きな溝の掘り下げ


写真撮影前の掃除

2011年2月5日、礫(れき)を敷き詰めた遺構の下で、幅4m、深さ1.2mの大きな溝を確認しました。
この溝は奈良時代に掘られて、最終的には平安時代初めごろに流されてきた砂で埋まったようです。

礫を敷き詰めた遺構の確認


礫を敷き詰めた遺構


写真撮影

2011年2月2・3日、三つの石の南側で礫(れき)を敷き詰めた遺構を確認しました。
礫と石との関係の観察により、礫を敷いてから三つの石を置いたことがわかりました。
また、この遺構は最終的には流されてきた砂で埋まっており、本来は三つの石とともに露出した状態であったと思われます。

現地説明会


三つの大きな石の説明


会場のようす

2011年1月23日、発掘調査現場での説明会を開催しました。
午前中は地元の方、午後は地元以外の方を対象とし、合わせて200名の方に参加いただきました。
溝や三つの大きな石、出土した土器などを中心に説明しました。
参加者のアンケートには、「わかりやすい説明で理解できた」などの感想がありました。

調査地の拡張


調査地拡張のようす


石の隣接箇所の掘り下げ

2011年1月8日から14日にかけて、調査地を拡張しました。
拡張部分を、地表から鎌倉時代の地層のすぐ上まで、スコップやつるはしなどを使って掘り下げました。

調査指導


発掘調査現場での調査指導


助言に聞き入るボランティア調査員

2011年1月12日、発見した遺構の評価や、調査方法の助言を得るために奈良文化財研究所の研究員の方を招きました。
特に、三つの石の調査方法について助言をいただき、その助言に基づいて、以後の調査を進めることになりました。

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