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古代の香川県庁ともいえる讃岐国府。江戸時代以来、何人もの人がその場所を探し求めてきましたが、長い間特定することはできませんでした。
香川県埋蔵文化財センターでは、香川県文化芸術振興計画に基づき、讃岐国府の位置と構造を明らかにするために、平成21(2009)年度から平成29(2017)年度にかけて讃岐国府跡探索事業を実施し、讃岐国府ミステリーハンター(ボランティア調査員)とともに地形調査や地名調査、発掘調査を行いました。
これらの調査の結果、讃岐国府跡の中枢施設の一つである一辺約80mの区画施設と、それらに囲まれた大型建物群を確認することができました。平成30年度末には、9年間の発掘調査の成果を報告書として刊行しました(発掘調査報告書は完売しました)。
また、讃岐国府ミステリーハンターが中心となり、讃岐国府跡に関連した南海道の現地調査を行い、平成29年度に「讃岐南海道を歩く」を刊行しました。
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讃岐国府跡で見つかった大型建物跡 | 発掘調査風景 平成23年度 |
当センターでは、平成30(2018)年度から3カ年かけて讃岐国府跡探究事業を実施します。讃岐国府の中に点在すると想定される、国庁(国府の中心施設)や国司館(国司の官邸)をはじめとする様々な施設の位置などを明らかにする予定です。
これらの成果は、讃岐国府跡が多くの方々に親しまれる場所となることを目指して、将来の保存や活用に生かしていきます。
当センターでは、令和3(2021)年度から5カ年の間、讃岐国府跡調査事業を実施しています。
引き続き、讃岐国府の中に点在すると想定される、国庁(国府の中心施設)や国司館(国司の官邸)をはじめとする様々な施設の位置などを明らかにするとともに、現在推定される国府域の外縁部の状況を把握してゆく予定です。
これらの成果は、讃岐国府跡が多くの方々に親しまれる場所となることを目指して、将来の保存や活用に生かしていきます。
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