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公開日:2020年12月10日

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讃岐国府跡 調査現場から 8

香川県埋蔵文化財センター

鎌倉時代の地層の確認

鎌倉時代の地層の掘り下げ

鎌倉時代の地層から出土した土器

2010年11月10日、鎌倉時代の地層を確認しました。
この地層には奈良~鎌倉時代の土器が多く含まれており、なかには瓦も何点かあります。

重機での掘り下げ

発掘地点(重機のある場所)

重機での掘り下げ

2010年11月9日、讃岐国府跡の発掘調査を開始しました。
今年度の調査地は、平成21年度調査地から東へ約150m、国府印やく明神遺跡碑のそばの水田です。
11月13日まで重機を使って水田の耕作土を除去しました。

府中湖水のフェスティバル

会場のようす

讃岐国府跡探索事業の解説

2010年10月3日、府中湖で行われた水のフェスティバルで、讃岐国府跡探索事業の展示コーナーを設けました。
あいにくの雨でしたが、県内外から参加された多くの方々に讃岐国府跡探索事業を紹介することができました。

国津の探索 ―坂出市高屋町の踏査―

地図を確認する

かつての海岸線の跡を歩く

等高線を調べるなどして、かつての海岸線や川の位置を復元した地図を作成しました。
2010年10月7日、この地図を手に、国津の推定地付近の坂出市高屋町を歩いて調査しました。
実際に現地を歩くと、地図や航空写真だけでは分からなかった、土地の微妙な起伏や改変のようすなど、国津の位置を推定するための新たな情報を得ることができました。

土地の高さの測量 ―坂出市加茂町北部―

稲刈りが済んだ水田が広がる坂出市加茂町北部

さわやかな秋空の下での標高測量

2010年9月、特に暑かった今年の夏もようやく終わり、ボランティア調査員たちは再び野外へ飛び出しました。
稲刈りの終わった田んぼには赤トンボが舞い踊り、さわやかな風が調査員たちを迎えてくれました。
再開した水田標高の調査や水利調査に加えて、地名の聞き取り調査も開始しました。
約1か月のブランクのあった野外活動ですが、それを感じさせないほどテキパキと調査をこなす姿には、ベテランの風格も感じられる今日この頃です。

第4回研修会

スライドを見るボランティア調査員

古代寺院の展示資料を見る

2010年9月18日、平成22年度第4回ボランティア調査員研修会を埋蔵文化財センターで開催しました。
8月の活動成果報告に続き、東日本における国府(国庁)の調査事例についてスライド上映による図面・写真を用いた研修を受けました。
その後、埋蔵文化財センター展示室で開催しているテーマ展『讃岐国府をとりまく寺々』の展示解説を受けました。
讃岐国府を考える上で看過できない「開法寺」や同時代の寺の出土遺物などを実見しました。
普段、お目にかかれないような貴重な展示資料に見入っていました。

国津の探索 ―地形の分析―

地形図を分析して当時の海岸線を推定する

海岸線を色鉛筆で復元する
坂出市都市計画図(1/2500)を使用しました

ボランティア調査員は、全体として活動する以外に、いくつかの小テーマを設けて自主研究に取り組んでいます。
その一つに、当時の国の港(国津)を探す活動があります。
2010年7月から9月にかけて、国府の北方の海岸線に存在していた港を求めて地形の分析を行いました。
具体的には等高線を詳細に調べて、当時の海岸線や川の位置を地図上に復元しています。
次はこの推定図を基に現地を踏査して、候補地を絞り込んで行きます。
はたして、国津の発見に到達できるでしょうか。

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