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建物跡(柱の穴の跡)などの調査
柱穴に埋められていた皿
1月から2月にかけて、平安~鎌倉時代(約700~850年前)の建物跡や土坑(どこう)などを調査しました。
建物を構成する柱穴には、ほぼ完全な形の土師質土器の皿や白磁が埋められていました。
また、土坑や柱穴跡からは、緑釉陶器や、綾川町の十瓶山(とかめやま)付近で製作された須恵器なども出土しました。
土坑:用途不明の穴。
地層の堆積状況の確認
テレビ局の取材
12月から1月にかけて、鎌倉~室町時代(約500~850年前)の地層を掘り下げました。
この地層には、地元でつくられた土師質土器(はじしつどき)の杯(つき)、備前焼(びぜんやき)の壺、中国製の青磁(せいじ)・白磁(はくじ)などに加えて、京都でつくられた緑釉陶器(りょくゆうとうき)が含まれていました。
調査の様子
12月中は江戸時代(約200~300年前)の水田の跡を調査しました。
水田の跡を覆っていた土からは、江戸時代の陶器や磁器、サヌカイト製の火打石などが見つかりました。
器材の運び込み
重機での掘り下げとマスコミの取材
12月4日、国府の中心域と考えられる場所の発掘調査を開始しました。
現状が田地であるため、まず重機で耕作土を除去しました。
会場の様子
11月26日、発掘調査対象地の近くの方々を対象に、想像される国府のあり方や発掘調査の方法などについての説明会を開催しました。
研修会の様子
研修会の様子
11月13・14日に第6回研修会を開催し、発掘調査の具体的な方法についての研修を行いました。
参加したボランティア調査員からは、「今回の調査地と過去の発掘調査成果はどう関係しているのか」、「南海道推定地との位置関係はどうなっているのか」などといった質問がありました。
測量の数値を読む
測量結果の記録
10月24日から11月にかけて、坂出市府中町本村地区の水田や畑の標高を測量しました。
土地の傾斜や造成の度合いを調べることで、かつての地形を復元する手がかりが得られました。
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