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公開日:2020年12月10日

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讃岐国府跡 調査現場から 19

香川県埋蔵文化財センター

高校生が見学に来ました

朝がたのみぞれ混じりの雨は上がったものの、強風が吹き荒れるしばれるような寒さの中、高校生が先生と一緒に見学に来てくれました。発掘現場は生まれて初めて、とのことでしたが、調査担当者の説明をとても熱心に聴いていました。
現在、調査中のトレンチの西端近くでは、南北方向の溝と、溝の東側で土塀が見つかっています。ここでの調査の目的の一つが、昨年度見つかった国府の中心施設の西側の区画と開法寺との境界を探すこと。これらの目的はおそらく達成できそうです。
謎もあります。前回も報告した瓦の集中部分はどのような性格のものか、これについてはこれからまだ考えていく必要があります。
調査が進めば、解明されていくことが増えるとともに新たな謎が出てきます。それらをひとつひとつ解決しながら国府の実態の解明を進めていきます。
(12月24日)

 見つかった溝

 瓦の集中部分


調査担当者の説明を熱心聴く来訪者

やっぱり見つかる多量の瓦と大型柱穴

讃岐国府跡の発掘調査が開始して1か月あまりが経ちました。天候が不安定な日が続き、寒さと急な雨、そして現場の復旧に悩まされる日々が続きます。
調査中のトレンチからは大型の柱穴跡や瓦の集中部分が見つかっています。重複して見つかっている柱穴もあり、一定期間にわたって建物があったことをうかがわせます。(12月16日)


大型の柱穴跡を検出

瓦の集中部分1

瓦の集中部分。性格についてはこれから慎重に調べるところです。

瓦の集中部分2

瓦の集中部分。軒平瓦が見える。

第9回ミステリーハンター現地研修会

11月12日、ミステリーハンター現地研修会を行いました。今回の研修地は今年建国1300年に当たる美作国、岡山県津山市にある美作国府・国分寺です。貸切バスで走ること2時間、中国山地の山あいにある津山弥生の里文化財センターに到着です。バスから降りると、かなりの冷え込み。ここで、現地研修講師の津山市教育委員会文化課職員と待ち合わせです。
文化財センターから東へバスで走ること15分、国分寺跡です。数ヵ年に及ぶ発掘調査によって伽藍配置を復元したとのこと。次は、国分寺から5キロほど北西にある国府跡です。バスに乗り、市街地を抜けて30分。ここでは国府の政庁、国府が設置される前に置かれた苫田(とまた)郡衙の遺構や古代の美作道などについてに勉強しました。東方向を向く政庁にミステリーハンターたちはびっくり。
昼食後、美和山古墳群、津山城、院庄館を訪れ、晩秋の美作の文化財を満喫して帰りました。津山市教育委員会文化課職員の皆様ありがとうございました。(11月19日)

研修会

美作国分寺跡

国分台寺

国分台寺(美作国府政庁正殿があったと推定されている場所)

記念撮影 参加者みんなで記念撮影

讃岐国府跡の調査が始まりました

讃岐国府跡の発掘調査が11月5日(火曜日)から始まりました。昨年度の調査では国府の中心施設のおもに北側の様子がわかったので、今年度は、国府の中心施設のくわしい内容をさらに明らかにするため、昨年度調査地の南西側を発掘します。
調査開始から約1週間。耕作土を掘り下げ、現在は土層の堆積状況を観察するための側溝を掘ったり養生シートの上に載せる土嚢を作ったりして、これから進む本格的な調査に備えているところですが、現段階でも瓦が集中して出土する場所が見つかりました。今後の調査が楽しみです。(11月12日)

土のう作り

土のうをつくり、側溝を掘る

瓦の出土

瓦が顔をのぞかせ始める

新宮古墳の地元説明会を行いました

やや肌寒くも感じた11月2日(土曜日)、新宮古墳の地元説明会を開催し、地元の方々を中心に50名の方が見学に訪れました。新宮古墳は9月30日から墳丘と石室の測量を行ってきましたが、10月末で測量調査が終了し、新宮古墳についての新たな知見が得られたので、地元の方々に広く成果をお知らせしようと開催しました。
見学者の方々は調査担当者の説明を熱心に聴き、時には質問をしながら、見学しやすくなった墳丘や石室を熱心に見学していました。地元から親しまれ、大切にされている新宮古墳ですが、また違った顔が見えたのではないでしょうか。
11月5日からはいよいよ讃岐国府の調査がスタートしました。こちらの成果もご期待下さい。(11月9日)

石室の入口

石室の入り口で説明を聴く

遠景

新宮古墳 遠景

墳丘

墳丘の形はどうなっているのでしょうか 石室の中をのぞいてみると・・・

石室内部

石室の中をのぞいてみると・・・

職場体験の中学生、新宮古墳の見学へ

新宮古墳の測量も終盤を迎えた10月22日、当センターで職場体験中の坂出市内の中学生4名が新宮古墳へ見学に行きました。最初は遠慮がちだった中学生も担当職員に促され、石室入り口まで入って石室の中を覗きながら古墳について説明を聞きました。機械を使って作成した墳丘の測量図を見ながら墳丘の形や石室の規模について説明を受け、使われている石の大きさにはびっくりしていました。これまで古墳について知識としてはあっても、これほど古墳を身近に感じたのは初めてだったようでした。(10月29日)

坂出中学校生徒1

新宮古墳とは・・・

坂出中学校生徒2

測量の方法も見学

南海道の調査

6月から行ってきた南海道の調査も、資料の整わない一部地域を除いて終了しました。幅10mほどの古代官道が敷設されたのちに条里地割が施工され、官道が廃絶したあと田畑に取り込まれたことから、官道のあった坪だけ条里地割の幅が広くなります。今回は、2,500分の1の地図で、4mmほどの幅になる官道を探す作業を行いましたが、整然と施工されたように見える条里地割には、さまざまなズレが存在することがわかってきました。そして、そのズレのなかには、河川を境に両岸で施工単位が異なる結果、生じるものがあることが明らかになりました。これは、条里施工時に流れていた河川の場所を特定することになり、思わぬ発見につながりました。(10月8日)

新宮古墳の測量調査をはじめました

新宮古墳は、讃岐国府跡から南東方向の尾根にある古墳です。石室の形状から6世紀の終わり頃につくられた古墳で、横穴式石室と呼ばれる埋葬施設をもっています。新宮古墳の横穴式石室は、長さが約14mある香川県内でもトップ10に入る大型の石室として知られていましたが、これまで正確な測量が行われていませんでした。
讃岐国府が設置される奈良時代から約100年前につくられた古墳ということになりますが、讃岐国府がどのような政治勢力があった地域に置かれたのかということを考えるためには欠かせない遺跡です。
今回、発掘調査は行いませんが、石室や墳丘の大きさを測量し、他の古墳と比較することで、新宮古墳の歴史的な位置づけを明らかにすることを目的としています。(2013年10月4日)

新宮古墳と讃岐国府 南の山の上から見た新宮古墳と讃岐国府

埋蔵文化財センターから見た新宮古墳 当センターーからみた新宮古墳

石室内の様子 新宮古墳の横穴式石室の様子

 調査の様子

まち歩きの予行演習

ミステリーハンター(讃岐国府ボランティア)の方々はまち歩き「古代の県庁 讃岐国府に迫る!」のガイドとしても活躍しています。今年度はこれまでに「国司様ご一行、ご案内いたします。」「道真が漢詩に詠んだ国府を歩く」「讃岐国府跡と新宮古墳を歩く」の3回のまち歩きを実施していますが、事前には必ずガイド以外のミステリーハンターの面々と予行演習を行い、作成した資料をもとに、説明が適切でわかりやすいか、時間配分は適当かの検討を行います。
10月3日(木曜日)は「南海道を歩き、讃岐国分寺に参る」の予行を行いました。今回は3名のミステリーハンターのガイドがそれぞれ讃岐国分寺、南海道推定地、府中山内瓦窯の説明を担当します。予行ではポイントでの説明や時間配分がうまくいきました。まち歩き当日もこの調子でがんばりましょう!
今回のコースは10月13日(日曜日)、11月17日(日曜日)に行います。皆様のご参加をお待ちしています。(2013年10月4日)

説明1

礎石が残る讃岐国分寺塔跡で説明

説明2

讃岐国分寺の前に残る道標の前で古い街道について説明

説明3

この道が南海道の推定地

説明4

府中山内瓦窯

現在の活動状況

南海道の調査

5月11日(土曜日)に今年度最初の研修会を立ち上げ、一昨年度来おこなっている国府関連の「まち歩き」事業を継続するほか、国府を考えるためにも必要な南海道の径路復原に関する調査を行うことになりました。南海道については、平成21年度より断続的に径路調査を行っていたもので、今年度はそのとりまとめを行います。
25日には、観音寺市の大野原において南海道の調査を行いました。当日は観音寺市教育委員会の職員の方にお世話になりました。

調査風景 案内の斎藤さんを先頭に歩く

「山陽道の駅家を巡る」(自主企画旅行)

ボランティアの自主企画により各地の国府関連の遺跡を巡る旅行が実施されています。8回目の旅行が6月11日(火曜日)に行われました。今回は、「山陽道の駅家を巡る」をテーマに兵庫県の野磨駅家(上郡町)、布勢駅家(たつの市)、兵庫県考古博物館等を訪れました。
旅行では、上郡町教育委員会・兵庫県考古博物館の方々にはお世話になりました。

山陽道野磨駅家

たのつ市歴史民俗資料館

第3回研修会

現地説明会や講演会等で遺物やパネルの展示をしたり説明したりする機会が多く、展示のノウハウを学ぶことも重要との観点から、6月29日(土曜日)に、県立ミュージアムにおいて「風土を知る・風土を記す」展を中心に、展示方法や留意点等を学びました。当日は、ミュージアム学芸員の方々のお世話になりました。

南海道の調査2

6月15日(土曜日)以降、隔週の水曜日と土曜日にセンターにおいて南海道の径路復原に取り組んでいます。先学の業績に学ぶのではなく、どのような方法によって南海道を検出しているのかという出発点にまでたち帰って作業を行うこととし、空中写真等から条里地割を検出し、地図上で南海道の存在を示す余剰帯を探す作業を行っています。

南海道調査1

南海道経路調査

南海道調査2

首尾よく余剰帯が見つかり笑顔

(2013年8月19日)

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