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公開日:2022年10月12日

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讃岐国府跡 調査現場から 38

讃岐国府跡の現地説明会を行いました

 1月7日(土曜日)に讃岐国府跡の現地説明会を行い、総勢60名の方に今年度の調査で確認された飛鳥時代の掘立柱建物跡や奈良~平安時代の大溝などをご覧いただきました。

 今年度の調査目的は、過年度の調査で確認された長さ約50mの大溝とその西側にある柱穴列から想定される1辺約50mの国衙の広がりと内部の確認でした。その結果、大溝が少なくとも長さ約80m以上であること、複数回の埋め立てと掘り直しで8世紀から10世紀にかけての約200年間維持されていたこと、この溝が国衙に関連する遺構で、かつ従来よりも広い国衙域が想定できることなどが新たに分かりました。

 また、飛鳥時代の掘立柱建物跡は、史跡指定範囲にある前身官衙と呼ばれる国府成立以前の官的施設と同じ正方位(真北)を意識した建物であることが分かり、関連施設が北側へ広がることも判明しました。

 当日はあいにくの悪天候でしたが、ご参加いただいた皆様は調査成果の説明について熱心に耳を傾けていました。

 

2022国府現説風景

      現地説明会の様子

 

2022国府大溝

      大溝の完掘写真(北から)

 

2022国府建物
    飛鳥時代の掘立柱建物跡(北から)

 

讃岐国府まつり 讃岐国府跡発掘調査現地説明会

11月27日(日曜日)、「第4回 讃岐国府まつり」(主催:讃岐国府まつり実行委員会)が讃岐国府跡周辺で開催され、発掘現場では現地説明会が行われました。
今回の調査地は史跡指定地の北西約150mの場所で、11月1日~来年1月31日まで調査を行います。調査地の北側は昭和59年度に調査されており、南北方向の大型の溝状遺構が確認されています。今回の発掘調査でも、その遺構に連続すると考えられる南北方向の溝状遺構が見つかりました。説明会では(1) この遺構が幅約3m、深さは約0.5mの規模をもつこと、(2) 9世紀に掘削され、10世紀に埋められたと考えられること、(3) 国府の機能を担う施設を囲うためのものである可能性が高いことを説明しました。参加者の方からは、「お話を聞いて、古代のロマンを感じました。」などの感想をいただきました。(11月28日)

説明会
説明会の様子


 

令和4年度讃岐国府跡の発掘調査を開始しました。

香川県埋蔵文化財センターでは、平成21年度から実施している讃岐国府跡の調査事業として、本年度の発掘調査を11月上旬から開始しました。
今回の調査地は、史跡指定地の北西約150mにあります。調査地の北側は昭和59年に調査されていますが、施設を区画するとみられる大型の溝状遺構が見つかっています。今回の地点では、その大型の溝状遺構がどのように続き、区画の内外で遺構がどのように広がるかを確認したいと考えています。
最新の調査成果はホームページなどで随時、お知らせしていく予定です。ご期待ください。

1 調査期間 令和4年11月1日(火曜日)~令和5年1月31日(火曜日)(予定)
 毎週月~金曜日の8時30分~17時00分
 ※ただし、祝日(振替休日含む)・年末年始は休止します。
 ※また、雨天や当センターの行事等の際は休止することがあります。
2 場 所 讃岐国府跡発掘調査現場 (地図参照)
3 調査主体 香川県埋蔵文化財センター 
4 見学に際しての留意点
 ・発掘調査現場の見学は随時受け付けます。
 ・見学に際しては、皆様の安全を確保するため、担当職員の指示に従っていただくようお願いいたします。
 ・調査場所には駐車場はありません。見学等の際には香川県埋蔵文化財センターの駐車場をご利用ください。

2022讃岐国府地図 

「讃岐国府跡と開法寺跡」展が開催されました。

坂出市役所1階ロビーで、10月3日から10月28日まで「讃岐国府跡と開法寺跡」展(主催:坂出市教育委員会・香川県埋蔵文化財センター)が開催されました。国指定史跡讃岐国府跡の概要と令和3年度の発掘調査の成果、開法寺跡の発掘調査成果をパネルで紹介しました。

2022坂出市役所展示写真1 2022坂出市役所展示写真2

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