ページID:15188

公開日:2020年12月10日

ここから本文です。

讃岐国府跡 調査現場から 1

香川県埋蔵文化財センター

水利調査―四手池用水―


水利調査の様子

水利慣行を調べることで、土地開発の歴史や、日常の人々と土地とのかかわりなどの手がかりを得ることができます。
坂出市府中町の水利慣行を調べるため、7月7日から11日まで四手(しで)池用水の調査を行いました。
府中町本村地区は綾川から直接取水することができず、遠く離れた四手池から水を得ています。
これは、本村地区の水田開発が行われる際には、すでに周辺地域が綾川の水利権を持っていたためではないかと考えられます。

第2回研修会


研修会の様子


現地での調査成果の確認の様子

7月4日・6日に第2回の研修会を開催しました。
まず、讃岐国府に関するこれまでの研究の歩みと今後の課題について研修を行いました。
研修のなかで、「讃岐国府が設置される以前はどのような状況であったのか」、「国分寺や国分尼寺との関係も調べる必要があるのではないか」などの意見が出されました。
その後、6月1日から始まった調査の進行状況を報告しました。
また、現状の問題点の確認とともに、今後の調査方法についても話し合われました。

地名調査―坂出市府中町本村地区


地名調査の様子


調査データの記録の様子

6月8日から地名調査を始めました。
地元の方々に直接うかがって、田畑や宅地などが地域で何という名前で呼ばれているのか調べます。
大正時代から昭和時代にかけての研究では、「インヤク(印やくか)」「カキノウチ(垣の内か)」のように、国府の存在を推測させる地名が公表されています。
今回の調査では、公表されている地名を再調査することや、新たに地名を採取することを目指しています。
3週間の調査により、坂出市府中町本村地区では、「クラマエ」という国府に関連する可能性のある地名や、「ミナミガラ」「クボ」のように地形との関係が想像される地名を集めることができました。

地元説明会


地元説明会の様子


地元説明会の様子

6月16日の夜、坂出市役所府中出張所での坂出市府中町の方を対象とした講習会に参加させていただきました。
讃岐国府跡が府中町にあるとされていることの理由や、讃岐国府跡探索事業の進め方などを説明しました。
「なぜ海から離れた場所に国府がつくられたのか」、「綾川の水上交通についても調査することが必要なのではないか」などのたくさんの質問やご意見をいただき、地元の方々の讃岐国府への関心の高さをうかがうことができました。

地籍図の調査―坂出市府中町・加茂町


古い地籍図の目録作成の様子


明治時代初期の地籍図の調査の様子

6月4日から12日にかけて、坂出市府中町と加茂町の古い地籍図の調査を行いました。
府中町の一部を除く範囲と加茂町のほとんどの範囲が記された明治時代初期の地籍図の存在を確認しました。
かつての地形を知る手がかりを得るために地籍図の分析を行います。

公図の整理―坂出市府中町・加茂町


香川県埋蔵文化財センターでの調査の様子


複写した公図の切り貼り

6月1日から香川県埋蔵文化財センターで坂出市府中町・加茂町の公図の整理を始めました。
まず、複写した現在の公図を切り貼りして縮尺の小さな図面をつくりました。
この図面は地形調査や地名調査の基本となるものです。

第1回研修会


香川県埋蔵文化財センターでの研修の様子


現地(開法寺塔跡)での研修の様子

5月24・25日に讃岐国府ミステリーハンター(讃岐国府跡探索事業ボランティア調査員)の研修会を行いました。
自己紹介では、讃岐国府ミステリーハンターへの応募動機や菅原道真への思いなどが熱く語られました。
その後、香川県埋蔵文化財センター職員が地形調査、地名調査、発掘調査の方法について説明を行いました。
また、讃岐国府跡推定地周辺を実際に歩き、地形との関係などについて意見交換しました。

>> 讃岐国府跡 調査現場から 2

このページに関するお問い合わせ