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公開日:2022年04月22日

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ご提言等の内容(高齢者施設等への追加対策(抗原定性検査)の矛盾と課題について)

受付年月日

2022年04月11日

回答年月日

2022年04月15日

テーマ

高齢者施設等への追加対策(抗原定性検査)の矛盾と課題について

提言内容

(2022年)4月8日のコロナ関連記者会見で、クラスター防止対策として、高齢者施設等に事前に抗原検査キットを配布する取り組みに関して、記者からの質問に対する知事の回答について、矛盾を感じました。
【第103回対策本部会議資料2-3】
新たな取組みとして、事前に抗原検査キット(抗原定性検査)を施設に配布し、有症状の職員への検査を実施:(高齢)
【記者の質問】
資料の中で、使用例として有症状者の職員の検査に使うとなっているが、症状が出なければ使えないと想定されているのか?
【知事の回答】
今回の新しい抗原検査については、施設等で、職員あるいは入所者・利用者が、のどの痛みや咳・発熱などの症状がでた場合に使用するということになっています。通所系の施設においてもクラスターが発生していますので、今回は、通所系の施設も対象に拡大しています。基本的には、施設の方から県の方に申し込んでいただいて、県の方から郵送するということで、無症状の場合の検査は、想定していない。抗原定性でありますので、そこは、限界がありますので、そういう取り扱いになっていると思います。
【矛盾点】
新たな取り組みとして、高齢者施設等に配布する抗原検査キット(抗原定性検査)は、(感度に)限界があるため、無症状の場合は想定していない。有症状の職員に限定した検査としています。
一方で、資料2-4のPCR等無料検査の実施に関する取り組みでは、検査対象を3回目接種未了の方としており、県のホームページ〔ページID:28942、PCR検査等の無料化について〕では、さらに丁寧に、「発熱などの症状がない(無症状の)方が、無料(利用者負担なし)でPCR検査(PCR検査や抗原定量検査)や抗原定性検査を受検できる制度」と説明しています。
【課題】
必要性を判断するためのデータや各種分析が不足していて、この新たな取り組みの必要性が理解できません。
高齢者の3回目ワクチン接種状況が公開されていません。全国値は8割を超えているため、香川県も遜色ないくらいの接種に達していると思います。それなのに、高齢者施設への有症状の方に限定した抗原定性検査が必要なのか分かりません。ワクチンを打てない入所者やまだ打てない職員がいる施設に的を絞って、無症状の人にも頻回検査を行うのであれば、効果はあると思います。
また、介護施設等の従業員向けのPCR検査を手上げ方式で応募した施設に対して、(2022年)1月から実施していましたが、県内全体の施設のうち、いくつの施設がこの検査に応募したのか割合も公表していないし、基本的対処方針では頻回検査を推奨しているのに、1回きりの検査しか実施していなかったりと、この取り組みの検証も行われていません。
《参考データ》
直近1週間の感染者数(2,064人)に対して無症状感染者数(191人)の割合は約9%となっています。以前、無症状感染者は約20%程度いると言われていましたので、約10%程度(30人/日)の無症状感染者を見逃していると推測することもできます。
さらに、3回目ワクチン接種率も徐々に増加しており、変異株であるオミクロンの弱毒性であることも考慮すると、さらに無症状感染者の割合が高くなっているとしてもおかしくないと思います。

回答内容

メールを拝見しました。

高齢者が新型コロナウイルス感染症に罹患(りかん)した場合、重症化しやすく、特に集団で生活する施設などにおいてはクラスターとなるリスクが高いことから、県では、クラスター対策の一環として、これまで入所の高齢者施設等の従事者に対し、2022年1月の検査をはじめ、延べ4回、一斉PCR検査を実施してきたところです。検査結果については、県のホームページにおいて公開しており、これまで延べ34,850件の検査を行い、3件の陽性が確認されています。また、本県の高齢者を含む年代別の3回目ワクチン接種状況については、2022年4月14日時点の公表をする予定としています。

ご存じのとおり、第6波以降においてはオミクロン株が主流となっており、その特徴として感染力が高く、罹患(りかん)から症状の発生までの期間が数日ということがあり、また、高齢者施設等においては、3回目のワクチンを接種した方であっても感染している事案が見受けられ、依然としてクラスターが発生している状況も踏まえ、あらかじめ抗原検査キットを施設に配布し、体調不良などが生じた有症状の職員に対して検査を行うことで、感染が確認された場合、クラスター防止のため迅速に感染対策が行えるよう、新たな対策として実施するものです。

なお、国の基本的対処方針などに、抗原検査キットによる頻回検査の実施などについて通知がされていることは承知しておりますが、これまで県が4回実施した一斉PCR検査の検査結果や、他県における頻回検査の検査結果などから判断し、複数回の一斉検査ではなく、有症状者に対する検査を実施することとしたものであり、ご理解ください。

高齢者施設等の一斉PCR検査に関すること:長寿社会対策課
ワクチン接種に関すること:感染症対策課

担当課

担当

長寿社会対策課

電話

087-832-3274

担当

感染症対策課

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健康福祉部長寿社会対策課

電話:087-832-3274

健康福祉部感染症対策課

電話:087-832-3336