ご提言等の内容(四国新幹線整備の積極的な推進について)
受付年月日
2025年01月28日
回答年月日
2025年02月06日
テーマ
四国新幹線整備の積極的な推進について
提言内容
私は県内在住の会社員です。先日金沢に出張で出かけたのですが、きれいで立派な駅ビルには多くのテナントが出店し、多くの人が行き交い、街が活気であふれ、まさに新幹線効果が随所に表れている様子でした。
さて、高松駅をみると、先日できたばかりの駅ビルはテナントの誘致に苦しんでいるという報道がありました。駅ビルができる前よりは人の往来は増えましたが、それでも金沢駅と比べるとかなり少なく感じました。
金沢都市圏が人口約74万人、高松都市圏が人口約83万人であることから、私は街のにぎわいも同規模かと思っていましたので、この違いに大きなショックを受けました。このように新幹線のもたらす効果は非常に大きく、また逆に新幹線を「持つ自治体」と「持たざる自治体」の有意な格差を生み出している、というようにも感じました。今後、本県が「持たざる自治体」として、移住や企業立地などの面で「持つ自治体」と比べて立ち遅れることに強い懸念を覚えます。
現在、香川県では国への要望活動などを通して新幹線誘致に取り組んでいると報道されていますが、国においては令和7年度の国土交通省の概算要求にも四国新幹線に直接関連する項目はありません。また、要望活動に対する国の回答は「どうにか予算を工面したい。」の一点張りでここ数年膠着(こうちゃく)状態にも感じます。
今後、県として国に対し、さまざまな場面で、さまざまな手段を講じて一刻も早く整備に向けた調査などの予算措置を求めていく必要があると思います。また国を動かすために、粘り強くさまざまな方策を検討して実施する必要があると考えます。未来の四国、香川県の子どもたちが希望を持てる故郷づくりのためにも、どうぞよろしくお願いします。
回答内容
メールを拝見しました。
新幹線は、高速道路と並ぶ基礎的な社会経済の基盤であるとともに、観光や産業面での広域的な人流を呼び込むためには不可欠な基本的インフラです。新幹線が開通した地域のにぎわいの増加を見ても、新幹線がもたらす広域的人流の活性化への効果は明らかであると考えています。
2024年3月には北陸新幹線が敦賀まで延伸開業され、北海道新幹線の整備も進められており、整備計画路線は完成時期が視野に入りつつあります。
そのような中、国では「経済財政運営と改革の基本方針2023」、いわゆる「骨太の方針」において基本計画路線に関する内容が初めて記載され、今年度の骨太方針においても引き続き同様の記載がされましたが、これは国として新幹線の基本計画路線に対する姿勢を新たに打ち出したものであり、整備計画格上げに向けた好機であると考えております。
この好機を生かすため、四国の官民で組織する四国新幹線整備促進期成会として、昨年6月から「四国の新幹線早期実現に向けた署名活動」を実施しているところであり、徐々に、四国の新幹線整備への理解が広がっていると実感しております。
四国の新幹線の早期実現に向けては、四国に新幹線をという地元の熱意を繰り返し国に伝えることが必要であり、引き続き、四国新幹線整備促進期成会を中心に、四国一丸となって、東京大会の開催や、国等に対する要望など、積極的に取り組んでまいります。