ご提言等の内容(香川県の犬殺処分ワーストについて)
受付年月日
2024年06月24日
回答年月日
2024年07月01日
テーマ
香川県の犬殺処分ワーストについて
提言内容
本日のニュースで、香川県の犬殺処分がワーストと放送されましたね。
誠に残念で情けない限り、罪も無い命が残酷な形で奪われ苦しみながら死ぬことは見ないふりができない課題だと思いますが…
数日前、放浪犬の情報がほしいとの投稿(保護団体さん)を目にして現地に出向きました。その犬の姿を見ることができて、民家の方にお話しも聞きました。2カ月前くらいから姿を見るようになった…で捨てられた可能性が高いと。保護団体さんはスペースが無いので保護は無理だとの結論になっています。
県内で、飼い主遺棄と思われる犬が多いこと、その犬が避妊手術してなければ子犬が産まれ野犬化してしまいます。個人のボランティア活動は自費で頑張っていますが厳しい現状です。終生飼育の責任感、県民の意識改革に向けても発信をよろしくお願いいたします。
殺処分ありきの捕獲を無くして、譲渡前提の捕獲に向かえますように池田知事様の時代にお願いいたします。
回答内容
メールを拝見しました。
先般、環境省が公表した令和4年度の全国集計において、本県が犬の殺処分数全国ワーストとなりましたが、平成31年3月に開所した「さぬき動物愛護センターしっぽの森」を拠点として、ボランティアなどの協力をいただきながら、動物愛護管理の普及啓発や適正な譲渡をより一層進めることにより、犬猫の殺処分数の減少に取り組んできました。
これまでの取り組みにより、令和5年度の殺処分数(速報値)は、犬259頭、猫185匹と、動物愛護センター開所前の平成30年度(犬1,522頭、猫739匹)と比較して大幅に減少しております。
収容された犬猫については、保健所のホームページに7日間以上掲載し、さらに、飼い主がいる可能性がある犬猫については、期間を延長して掲載することなどにより、元の飼い主に返還できるよう努めています。
また、元の飼い主が現れなかった場合には、譲渡適性が有ると判断した犬猫は、動物愛護センターに搬送し、健康管理や人なれを行った上で、動物愛護センターのホームページなどに画像を掲載し、適正に飼養管理できる方に譲渡しています。
あわせて、犬猫の譲渡適性にかかわらず、収容施設における適正な飼養環境が維持できる限り収容期間を延長し、返還・譲渡の機会を増加させるよう努めているところです。
犬猫の適正な譲渡を推進する一方で、譲渡ボランティアやセンターのもとで、家庭動物として人なれさせようとしてもなお、攻撃性が強く人に危害を与える恐れがあることから譲渡することができない犬猫も含まれており、これらの犬猫を長期間飼養することができず、やむを得ず殺処分している状況です。
県といたしましては、「飼い主は最後まで責任を持って飼う」ことや、「犬猫の遺棄は犯罪である」こと、「増えて困るのであれば不妊去勢手術をする」こと、「かわいそうだからといって無責任に餌を与えるだけの行為は結果として不幸な犬猫を増やす」ことが、県民の意識に定着するよう、地域住民、市町、関係機関などと連携して取り組んでいます。このような取り組みにより、野犬や野良猫の増えない地域、また、飼い犬、飼い猫を適正に飼養する地域となって、収容される犬猫を減らし、殺処分数の減少につながるものと考えております。
私といたしましては、引き続き、犬猫の殺処分数を減少させるとともに、人と動物との調和のとれた共生社会の実現に向け、積極的に動物愛護管理を推進してまいります。