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公開日:2024年01月24日

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ご提言等の内容(県内の野犬の捕獲について命を守ることを求める公開質問と要請書について)

受付年月日

2023年12月26日

回答年月日

2024年01月19日

テーマ

県内の野犬の捕獲について命を守ることを求める公開質問と要請書について

提言内容

昨年(2022年)「香川県における野犬の捕獲について、命を守ることを求める公開質問及び要請書」をお送りし、お返事をいただいた者です。「喫緊の課題として取り組んでいきたい」との知事のお答えでしたが、その後どのような具体的な取り組みをされてきたのでしょうか?1年たった今、再度公開質問をさせていただきます。
江戸時代人々は野良犬に残飯をやって、野良犬は生ごみを処理してくれていたそうです。明治以降ペットという考えが入ってきて、それ以外の動物の存在を否定するようになり、戦後は「狂犬病予防法」に沿って野良犬を捕獲するようになりました。そして、スペースが足りなくなると殺処分という風潮が定着していきました。殺処分しなければならないという意味ではありません。もう少し法律を柔軟に解釈し、命に寛容でおおらかな社会に戻り、殺処分という残酷な制度が1日も早くなくなることを願い、貴県に以下の質問と要請を行います。
(1)貴県のように野犬が多い土地柄ですと、まず愛護センターなどの収容スペースを拡張する必要があり、実際に他市でも行っています。そのような具体策を取られましたか?
(2)野犬ですから人なれしていないのは当たり前です。どうしても人なれしない犬猫を「動物の福祉」の観点からやむを得ず殺処分する、と去年はお答えいただいておりましたが、お考えは同じでしょうか?痛みを感じ感情もある命です。物言わぬ命を邪魔者扱いして殺処分する社会は、人に対しても同じような考えを持つ危険性を秘めていると思います。
(3)県外からの希望も含めて、人なれする訓練に人件費を割いたり、譲渡の条件(県外の譲渡には二度香川に出向かなければならなかったり、譲渡の基準が手からおやつを食べたりしっぽを振ったりすることだと聞きました)を緩めるなどの柔軟な対応を取られたでしょうか?
(4)やむを得ない捕獲の際、雨よけをお願いいたしましたが、実施していただいていますか?
(5)県下の野犬による咬傷(「狂犬病予防法」)や農作物被害がそれほど多くないのに、予防的に排除するのではなく、共生の工夫をお願いいたします。県内に犬猫の不妊・去勢手術専門のクリニックが開業したことを聞きましたが、行政も野犬に対する不妊・去勢術への助成をご検討ください。
どうぞよろしくお願い致します。(香川県は母方の里でもあり、寄付で応援させていただいています。)書面でもお送りしています。

回答内容

メールとお手紙を拝見しました。回答が遅くなり、申し訳ありません。

前回お伝えしましたとおり、人への危害、周辺環境への被害、犬の安全の確保ができないといった県民からの申し出があった場合に、狂犬病予防法などに基づき犬を収容しており、その際には、周辺住民への安全確保と犬への安全性を勘案し、一般的には捕獲箱などを用いています。
ご意見いただきました、やむを得ない捕獲の際の雨よけに関しましては、本県では、犬の健康や安全を確保するため、悪天候時には捕獲箱を使用しないなど、適切な管理に努めるよう、随時、県内の保健所や市町に周知しています。

また、動物愛護センターでは、人なれしていない犬なども譲渡できるよう、専門の訓練士による訓練やボランティアサポーターによる人なれを行っているほか、譲渡した犬猫が再び保健所に収容されたり、譲渡した犬猫が原因で繁殖し、収容される犬猫がかえって増加したりするなど、新しい飼い主や周囲の人々が不幸にならないよう、県内の保健所に収容された犬猫の譲渡を受けられる方には、県内・県外を問わず、譲渡前講習を受講した上で、マッチングをしていただき、ご家族などと熟考の上、あらためてお迎えに来ていただいているところです。
収容された犬猫の譲渡を進めるため、県内各地において、出張譲渡会を実施しておりますが、今年度(2023年度)、新たに動物愛護センターにおける譲渡事業についてのポスターを県内の大型スーパーなどに掲示するほか、SNSなどを活用し広く譲渡犬猫を紹介するなど、積極的なPRに努めています。

私は、本県の犬の殺処分数については、改善しなければならない喫緊の課題と考えており、いただきましたご意見も参考にしながら、その状況を改善するためにも、より一層、収容数の削減と適正な譲渡に努め、殺処分の減少、動物愛護管理の推進に積極的に取り組んでまいります。

担当課

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生活衛生課

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087-832-3179

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