ご提言等の内容(犬の殺処分について)
受付年月日
2023年05月16日
回答年月日
2023年05月29日
テーマ
犬の殺処分について
提言内容
香川県は保健所の犬の殺処分が多すぎます。避妊去勢手術に力を入れたり、犬の飼い方の啓蒙(けいもう)活動に力を入れたり、行き場のない犬たちの里親探しに民間と連携して取り組むなど、殺処分を減らしている県を見習ってください。
香川県は動物愛護に関しては、最悪のイメージしかありません。旅行など絶対行きたくありません。香川県はどうしたら変わっていただけるのでしょうか。
(※同様の趣旨のメールを複数いただいております。)
回答内容
メールを拝見しました。
本県は、温暖な気候に加え、無責任な餌やり行為も多く、他県に比べ犬や猫の収容数が多いことなどから、殺処分数が多くなっています。
このような中、平成31年3月に開所した「さぬき動物愛護センターしっぽの森」を拠点として、ボランティアなどの協力をいただきながら、動物愛護管理の普及啓発や犬猫の適正な譲渡をより一層進めることにより、殺処分数の減少に取り組んできました。
これまでの取り組みにより、令和4年度の殺処分数(速報値)は、犬322頭、猫297匹と、動物愛護センター開所前の平成30年度(犬1,522頭、猫739匹)と比較して大幅に減少したものの、特に犬においては、全国で比較すると多い状況が続いています。
収容された犬猫については、保健所のホームページに7日間以上掲載し、さらに、飼い主がいる可能性がある犬猫については、期間を延長して掲載することなどにより、元の飼い主に返還できるよう努めています。
また、元の飼い主が現れなかった場合には、譲渡適性が有ると判断した犬猫は、動物愛護センターに搬送し、健康管理や人なれを行った上で、動物愛護センターのホームページなどに画像を掲載し、適正に飼養管理できる方に譲渡しています。
あわせて、犬猫の譲渡適性にかかわらず、収容施設における適正な飼養環境が維持できる限り収容期間を延長し、返還・譲渡の機会を増加させるよう努めているところです。
犬猫の適正な譲渡を推進する一方で、譲渡ボランティアやセンターのもとで、家庭動物として人なれさせようとしてもなお、攻撃性が強く人に危害を与える恐れがあることから譲渡することができない犬猫も含まれており、これらの犬猫を長期間飼養することができず、やむを得ず殺処分している状況です。
県といたしましては、「飼い主は最後まで責任を持って飼う」ことや、「かわいそうだからといって無責任に餌を与えるだけの行為は結果として不幸な犬猫を増やす」ことが、県民の意識に定着するよう、地域住民、市町、関係機関などと連携して取り組んでいます。このような取り組みにより、野犬や野良猫の増えない地域、また、飼い犬、飼い猫を適正に飼養する地域となって、収容される犬猫を減らし、殺処分数の減少につながるものと考えております。
私といたしましては、引き続き、犬猫の殺処分数を減少させるとともに、人と動物との調和のとれた共生社会の実現に向け、積極的に動物愛護管理を推進してまいります。