ご提言等の内容(犬や猫の殺処分について)
受付年月日
2022年10月29日
回答年月日
2022年11月07日
テーマ
犬や猫の殺処分について
提言内容
保健所にいる犬や猫を見て、毎日収容されている子たちの顔を見て、ほんとに心が痛みます。何も悪いことをしていない動物が人間の都合で殺されてしまう今の現状、悪循環をどうか変えていただきたいです。
しかも安楽死ではなくガスというひどい殺され方をしています。殺さずに、これ以上増やさないことを考えてほしいです。香川県だけではありません。ほんとに力を貸してください。上の方が動いていただければきっと変わります。ほんとにほんとにお願い致します。動物も感情があります。これ以上の不幸な連鎖を止めたいです。
回答内容
メールを拝見しました。
本県は、温暖な気候に加え、無責任な餌やり行為も多く、他県に比べ犬や猫の収容数が多いことなどから、殺処分数が多くなっています。
このような状況を改善するため、平成31年3月に開所した「さぬき動物愛護センターしっぽの森」を拠点として、ボランティアなどの協力をいただきながら、動物愛護管理の普及啓発や収容動物の譲渡をより一層進めることにより、殺処分数の減少に取り組んでいるところです。
この結果、令和2年度の譲渡数は、
犬1,170頭(動物愛護センター開所前の平成30年度比31.2%増)、
猫498匹(平成30年度比41.1%増)と増加し、
殺処分数、殺処分率は、
犬570頭(平成30年度比62.5%減)、
31.2%(平成30年度比26.9ポイント減)、
猫342匹(平成30年度比53.7%減)、
41.0%(平成30年度比26.1ポイント減)、
犬猫合わせた殺処分数、殺処分率は、
912頭(平成30年度比59.7%減)、
34.2%(平成30年度比26.5ポイント減)
といずれも大幅に減少しています。
なお、全国比較では多い(高い)方から数えた順位で、猫については、収容数は28位、殺処分数は27位、殺処分率は27位、犬については、収容数は2位、殺処分数は1位となっているものの、殺処分率は改善し、8位となっています。
さらに、令和3年度の殺処分数(速報値)についても、犬293頭(前年度比48.6%減)、猫243匹(前年度比28.9%減)と、前年度を大幅に下回っています。
また、県では、犬は狂犬病予防法、犬猫は動物の愛護及び管理に関する法律や条例に基づき、収容・引き取りなどを行っています。
飼い主から犬猫の引き取りを求められた場合には、引き取りを求める理由や、新しい飼い主を探したかなどを詳細に聞き取り、相当な理由がない場合には、引き取らない場合もあります。
収容された犬猫については、情報を画像とともに収容した保健所のホームページに7日間以上掲載し、さらに、飼い主がいる可能性がある犬猫については、期間を延長して掲載することなどにより、元の飼い主に返還できるよう努めています。
さらに、元の飼い主が現れなかった場合には、譲渡適性が有ると判断した犬猫は、動物愛護センターに搬送し、健康管理や人なれを行った上で、動物愛護センターのホームページなどに画像を掲載し、適正に飼養管理できる方に譲渡しています。
あわせて、犬猫の譲渡適性にかかわらず、収容施設における適正な飼養環境が維持できる限り収容期間を延長し、返還・譲渡の機会を増加させるよう努めているところです。
犬猫の適正な譲渡を推進する一方で、譲渡ボランティアやセンターのもとで、家庭動物として人なれさせようとしてもなお、攻撃性が強く人に危害を与える恐れがあるなどの理由から譲渡することができない犬猫も収容される犬猫の中には含まれており、動物福祉の観点から、やむを得ず殺処分している状況です。
このため、特に犬の収容数が多い状況にある本県では、この収容数そのものを減らすことが最も重要な取り組みとして、さらには、このことが殺処分数の減少にもつながると考え、「飼い主は最後まで責任を持って飼うこと」や、「かわいそうだからといって無責任に餌を与えるだけの行為は結果として不幸な犬猫を増やすこと」などについて、ホームページやSNSなど、さまざまな媒体を活用して、県民の皆さまに広く呼び掛けています。
私は、本県の犬の殺処分数については、改善しなければならない喫緊の課題と考えており、その状況を改善するためにも、より一層適正な譲渡に努め、殺処分の減少、動物愛護管理の推進に積極的に取り組んでまいります。