ご提言等の内容(プロジェクションマッピング実施に当たっての提案について)
受付年月日
2025年09月12日
回答年月日
2025年09月29日
テーマ
プロジェクションマッピング実施に当たっての提案について
提言内容
香川県では、令和7年度当初予算において「サンポート高松地区周辺の観光コンテンツづくり事業」として、県立アリーナの屋根を活用したプロジェクションマッピングなどを実施する予算が約3.7億円計上されました。
令和6年度に引き続き、令和7年度も、県立アリーナの屋根を活用したプロジェクションマッピングを「県立アリーナを活用した観光コンテンツづくり事業実行委員会」(以下、「実行委員会」という)が、いくつかの入札公告を行っています。
既に実施されています入札公告の疑問点の指摘と、事業実施にあたっての提案をします。
令和7年5月9日発表の実行委員会による「あなぶきアリーナ香川プロジェクションマッピング2025年3月の開催に伴う経済波及効果」によると、2.2~2.6億円の経済波及効果があったとされました。この事業に香川県は約8,000万円超の予算を支出していますので、約3倍近くの経済波及効果が得られたこととなり、県内の各産業の生産額が増加して、恩恵を受けたことになります。
香川県の財政状況は、老朽化した膨大なインフラの更新・改修や南海トラフ地震などへの対応として耐震化などに今後も多額の予算が必要な状況である為、この様なイベント事業を実行委員会形式で実施するのであれば、経済波及効果の恩恵をうける業界や地元商店街の皆さまから協賛金を募って、少しでも県の支出額を減らす取り組みを行って下さい。
また、入札公告の仕様書を拝見すると、別途発注予定の「プロジェクションマッピング制作・上映業務」による上映時期は、ハロウィンの3日間とバレンタインの3日間となっています。一方、「プロジェクションマッピング観賞等クルーズ運航業務仕様書」では、クルーズ運行時期を、クリスマスの2日間とバレンタインR8.2.13~15のうち連続する2日間となっています。
この2つの業務のうち、「プロジェクションマッピング観賞等クルーズ運航業務」を香川県が約1,800万円もの予算を支出してまで、実施する必要があるのか疑問に感じます。この事業は、民間に任せる事業だと思います。
最後に、別途発注予定である「プロジェクションマッピング制作・上映業務」の発注公告を見つけることが出来ません。ハロウィンにプロジェクションマッピングを実施しようとするのであれば、間に合いませんが、令和7年度も、既に令和6年度に実施した業者が行うことで決定しているとのお話を聞いたことを思い出しました。その時は、いくら何でも不透明で不可解な手続きによって、同じ業者に委託することはないだろうと思っていましたが、この時期になっても、入札公告を公表しないということは、既に特命随意契約によって去年実施した業者に決定しているのだろうと思われます。実施業者と発注手続きについて、県民にもわかりやすく、納得できる説明をして下さい。
回答内容
メールを拝見しました。回答が遅くなり申し訳ありません。
県立アリーナでのプロジェクションマッピングについては、その開催にあたり、来場者の回遊・消費を促進し、県内経済の活性化につなげることが重要と考えており、引き続き、近隣の飲食店や商業施設、商店街などと連携しながら取り組むこととしています。
また、県の財政負担を軽減し、持続性を高めるために、今後、民間企業からの協賛を募ることも検討しています。
クルーズ運航業務については、民間活力の活用や事業の効率化の観点から、事業の在り方について改めて精査し、民間事業者による運営が可能かどうかも含めて検討を行ってまいります。
なお、ご指摘の「プロジェクションマッピング制作・上映業務」については、実行委員会において、本年5月30日に企画提案方式(プロポーザル方式)による公募公告を県ホームページに掲載し、複数の企画提案の中から、選定委員会での審査を経て、受託事業者を決定しています。発注手続きにつきましては、法令や規程に基づき適正に進めており、引き続き、適正な運用に努めてまいります。